ムカーナ選手権に出場するサポート車両に商品訴求のためオリジナルカラーリングを施し、この商品に懸ける意気込みをアピールした。そして、この「RE540S」のウェット性能を犠牲にしないドライ性能の向上ぶりに一気にユーザーの注目は集まった。近年、日本の不況下で競技人口が減少するなかでも、「RE540S」は一躍大ヒット商品となり、全国各地のサーキット、ジムカーナコースでこの商品の装着車が活躍を続けている。

コンペティションを通じて「適正な」
勝てるタイヤを追求
 一方でブリヂストンは1994年からスリックタイヤの販売を中止し、N1のトップカテゴリーとされてきたN1耐久レースシリーズ(現在はリブレ車両によるスーパー耐久レースシリーズ)から撤退。他のスリックタイヤを使用するN1レース

でもブリヂストンのタイヤは消えていく。しかし「RE540S」のようなパタン付き市販タイヤで行われるN1レースは依然多く、そのレースにおいてはブリヂストンは高性能なタイヤを供給・販売していくことに変わりはない。
 ジムカーナではスリックタイヤを使用するC車両、D車両クラス以外、つまり、競技人口が多い、パタン付き市販タイヤで行われるA車両クラスの参加者にタイヤの販売・供給を行っている。ジムカーナ界の頂点、全日本ジムカーナ選手権シリーズを始めとしてそれ以下の様々なシリーズでも好成績を収め、商品の高性能をアピールしている。
 また、商品開発を兼ねてサポートを行っている全日本ジムカーナ選手権では、ブリヂストン以外にダンロップ、ヨコハマ、トーヨーのタイヤメーカーが参戦するなか、POTENZA装着車は圧倒的な勝利を重ねている。A2クラスの山野哲也選手が1998年まで5年連続チャンピオンを獲得しているのを始め、A4クラスの西原正樹選手、A3クラスの天満清選手も1998年まで3年連続で王座に輝いており、トップクラスにブリヂストンPOTENZA装着車がひしめいている。これらの成績でもブリヂストンの商品性能や商品開発の先進性を広く世間に知らしめているのだ。

RE540Sの発売にあわせ、商品訴求を目的にテーマカラーを纏ったマシンが登場。圧倒的な速さでジムカーナのチャンピオンを獲得、タイヤ性能の優位性をアピールした。

BRIDGESTONE MOTORSPORT