|
||||||||
|
||||||||
「RE520S」のスペック改良と並行して行っていた次期商品の開発にあたっては、ウェットコンディション下の運動性能を「RE520S」同等レベルに確保しつつ、ドライコンディション下の運動性能の向上を図るという厳しい要求が強いられたのである。 その開発を進める途上では、N1レースにおけるスリックタイヤ使用レースの拡大、ドライ指向が強いパタンを補ってウェット用のパタンを商品化する他社の方針など、ブリヂストンのコンセプトとは相反する情勢もあった。しかしブリヂストンはそのポリシーを貫き通すことで、一般参加レベルのモータースポーツ発展への寄与と、商品としての成功を目指したのである。 そして幾多のサーキット、ジムカーナコースでテストを重ね、試作パタンコード「530SZ」を経て、これにストレートグルーブを追加したものを |
商品化。1997年末、「POTENZA RE540S」として世に発表する。その斬新なパタンは、DTMやITC、またJTCC等国内外のツーリングカーレースで使用され、実績のある「WA6」というウェットコンディション用パタンをベースにドライ&ウェット兼用として洗練させたものだった。 「RE540S」は「RE520S」対比、ブロックの大型化によるグリップ性能の向上、径方向のブロック長延長によるトラクション・ブレーキ性能の向上、ショルダー形状をよりスクエアにしたことによる限界グリップの向上といったドライコンディション下での性能向上のみならず、センター部のハイアングルグルーブによる排水性の確保、ショルダー部のストレート浅溝によるコントロール性の確保といったウェットコンディション下での性能確保も怠らなかった。 これに合わせ、ジムカーナの頂点、全日本ジ |
|||||||
ジムカーナは、ドライビングの基礎がつまっているモータースポーツ入門カテゴリーだ。ここでも、タイヤのチョイス、使い方によって大きくタイムが変わってくる。 |
日本全国各地のサーキットで開催されているノーマルカーをベースにしたN1レースには、ジムカーナ同様、パタン付きタイヤの供給・販売を行っている。写真はブリヂストンのタイヤワンメイクで行われている富士チャンピオンレース。 |
|||||||
BRIDGESTONE MOTORSPORT |