2023年シーズンは全4戦が開催され、内3戦は24時間レースが行われた2023 FIM 世界耐久ロードレース選手権 EWC。
長い走行時間はマシン・ライダーに大きな負担を与え、昼夜で変化する気温や路面温度と闘いながら、過酷なレースとなるEWCで今シーズンはサポートチームであるYART-YAMAHA Official EWC Teamが14年振りにタイトルを獲得。ブリヂストンにとしては3年連続4回目のEWCチャンピオン獲得となりました。
ブリヂストンは2017年から本格的にタイヤ供給を開始、F.C.C. TSR Honda FranceとYART-YAMAHAの2チームとタッグを組み、2輪ロードレースの世界選手権として唯一、使用出来るタイヤがワンメイクではなくマルチメイクのコンペティションで行われているEWCでのチャンピオンを目指して参戦しました。
2021年からはサポートチームにYoshimura SERT Motulが加わり、3チーム体制でチャンピオン獲得を目指し、今シーズンはルマン24時間でF.C.C. TSR Honda France、ベルギー・スパ24時間でYART-YAMAHA、最終戦となったボルドール24時間でYoshimura SERT Motulが優勝と、サポートチームがすべての24時間レースを制しました。
また国内最大級の2輪レースである鈴鹿8耐では、2年連続でTeam HRCが優勝し、ブリヂストンにとっては鈴鹿8耐16連覇を達成。そして今シーズンのEWC全てのレースを制することが出来ました。
今回はすでに公開済みのEWCダイジェスト映像をまとめ、長く厳しいEWCの各レースを改めて紹介し、今シーズンの戦いを振り返ります。
【Rd.1 ルマン24時間 4/15-16 開催】
スタート直後からBSサポートチームが転倒する波乱の幕開け。深夜には気温が3℃まで下がり、極寒の厳しい状況で各ライダーは走行を続け、夜明けには朝靄が発生して高湿度で転倒者が続出。
激しい環境変化の中、ほぼノートラブルで走り切った前年チャンピオンの#1 F.C.C. TSR Honda Franceが優勝！
【Rd.2 スパ24時間 6/17-18 開催】
ベルギーにあるスパ・フランコルシャン サーキットは名物の超高速コーナー、オー･ルージュ～ラディオン等の高速区間とアップダウンが大きいコースで、24時間レースではマシンへの負担が大きい。
マシントラブルが続出し、サバイバルレースとなった決勝ではブリヂストンサポートチームにも大小様々なトラブルが発生。その中で#7 YART-YAMAHAがトラブルを乗り越え、2020年以来の優勝を獲得！
【Rd.3 鈴鹿８耐 8/6 開催】
日本国内最大級の2輪ロードレースとして真夏の祭典、鈴鹿8耐は8月1週目に開催。炎天下の中でスタートしたレースは、35℃近い高温と高い湿度でライダーを苦しめた。陽が傾むき、日没が迫ってきた頃には夕立により路面はWetに変化。各チームはタイヤチョイスに悩みながらも、熱い8時間の完走を目指した。唯一のファクトリーチームとして参戦した#33 Team HRC with 日本郵便が2年連続で優勝し、ブリヂストンとして鈴鹿8耐16連覇を達成！
【Rd.4 ボルドール24時間 9/16-17 開催】
BSサポートチーム同士となったEWCチャンピオン争い。ランキングトップの#1 F.C.C. TSR Honda Franceと2位の#7 YART-YAMAHAの差は13ポイント。大量ポイント獲得のチャンスとなる24時間レース、しかも最終戦は決勝での獲得ポイントが1.5倍となり、ランキング4位までのチームにタイトル獲得のチャンスがある。トラブル発生率の高いポールリカールサーキットで#12 Yoshimura SERT Motulが2度の転倒を乗り越えて優勝。
YART-YAMAHA Official EWC Teamが4位でゴールし、トラブルでリタイヤしたF.C.C. TSR Honda Franceとのポイント差を逆転。14年振りにEWCチャンピオンに輝いた。
2023年シーズンもEWCに参戦するブリヂストンサポートチームを応援頂き有難うございました！
新しく始まる2024年シーズンもチャンピオン獲得を目指し、サポートチームと共に頑張っていきます。
ブリヂストンモータースポーツではEWCのレースレポートを公開していますので、ぜひこちらからご覧下さい。
▼EWC/鈴鹿8時間耐久ロードレース 各レースのレポートはこちら▼
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