【BS Rider in JNCC Riding Impression Vol.4】 Rd.5 ビッグディア広島 FUN-Bクラス #83 粕谷 直諭輝 選手

今回のRiding Impressionは今年からJNCCに参戦し、第2戦ジョニエル-G 爺ヶ岳ではFUN-Cでクラス優勝、第3戦 ドリーミンほうのきからはFUN-Bクラスにステップアップして参戦している#83 粕谷 直諭輝 選手。
参加台数が多いFUNクラスで上位を狙う粕谷選手が参戦マシンのKTM 150SX (jon it. XCモディファイ150SXC仕様)に装着したブリヂストンタイヤのインプレッションをどうぞ。

AS7I0230_R.JPG

昨年友人に誘われ始めてJNCCの主催するオフロードのレースWEXに参加し、クロスカントリーレースの魅力にはまり今年の夏に開催されたジョニエル-G爺ヶ岳ラウンドより本格的にJNCCに参戦し始めました。
去年から始めたクロスカントリーレース、毎戦始めて走るコースがほとんどで、その中でも広島のコースは土質も始めてで”あそこのコースに似ている”というのがなく新鮮でした。
レース結果は、クラス3位・総合13位ともう少し上位を狙いたいところでしたが、来年の為にとしっかりとコースを確認しながら走りました。
コース下見の中で不安要素であったウッズやガレはタイヤに助けられ難なくクリアできることが出来ました。しかし、今までに経験のしたことがない長い距離の硬い路面にあるギャップやワダチによる腕上がりに悩まされ、納得のいくレース展開には出来ませんでした。ただ、同じクラスを走り同じ2st小排気量を駆る#12廣田選手とラスト二周を抜きつ抜かれつゴールゲートまで接戦し、集中力を切らさず楽しめたので良いレースとなりました。苦手な部分を更に克服して次戦に挑みたいと思います。
愛用しているタイヤはフロントにE50F、リアにX20Rです。
この組み合わせは、いつもレース前の車両整備をお願いしているオフロードショップジョンイットに勧められ毎戦装着しています。
タイヤの印象ですが、本格的にクロスカントリーレースに参加してからはブリヂストンタイヤ一択なので他と比較はできないのですが、以下装着して使用した自分の感想になります。

AS7I0715_R.JPG

フロントE50Fとウルトラヘビーチューブを使用して、とにかく好きな時にフロントブレーキを積極的に使えるタイヤです。
今まではフロントタイヤのこだわりがなく、違いが良くわからず選んでいましたが、E50Fは使用してすぐに良さがわかりました。
ゲレンデ下りなどの高速域から安心してフロントブレーキを使用でき、そのままコーナーに侵入してもフロントタイヤが横に逃げてしまう感覚がなく安心して走行できます。
また、コーナリング中の逆キャンバーや小石が転がっているような場面などフロントが横に逃げやすい場面などでもコーナーでフロントがすくわれた時の再グリップが早く、
今までは転倒していたかもしれない場面で信頼して走行できるようになりました。
ウルトラヘビーチューブを併用することにより、エア圧を0.5kで使用しているのでガレ場飛び出した斜めの根っこなども安心して進入できます。

AS7I0720_R.JPG

リアはX20Rにソフトムースを使用しています。クロスカントリーレースは天候やコース、さらにコース内にも多面的な路面コンディションがありますが、X20Rを使用して「ここは困った。。。」と思ったことがありません。
タイヤのエア圧(ムースの仕様)を変化させるだけでどのコースも天候も対応してくれるところが気に入っています。
雨天時やガレ場が勝負のようなコンディションでは0.2k相当のムースを使用し、晴れの日やスピード・コーナリングなどを意識するコースでは0.5k相当のムースを使用しています。
内圧ボリュームを落としてもサイドウォールのしっかりとした感触をつかめ安心してコーナリングを走行できます。
センターのブロックが飛びずらい事や、タイヤの角が減ってもグリップ力低下をあまり感じない所も愛用している理由です。
また、新品タイヤを装着しレーススタート直後に足の裏で車体の”しなやかさ”をX20Rを使用するようになってから感じるようになり、その後はレースに夢中です。

A99I0303_R.JPG

ブロックが硬いのでCOMPクラスで使う大きな岩のロックセクションが雨で濡れている場合などは、E50EXTRAEMEの方が良いかもしれませんが、僕が参加しているFUNクラスではどのコースどの天候でも使えるオールラウンドなタイヤだと思います。
メンテナンスをお願いしているジョンイットさんとお話しする上で聞けたのは、お客さんでMX関東戦に参加しているライダーはみんなフロントタイヤがE50Fになったそうです。関東戦ではブルが入らず関東のコースならでわのいわゆる”カチパン”にとても合っているそうでドライでもウエットでも安定して走行できるようです。
また「モトクロスでもなくエンデューロでもなく止まらず走りきるクロスカントリーのために18インチのモトクロス系タイヤがあるのでは?」とのことです。
それを考えるとX20Rはこのクロスカントリーのためにこそ必要なタイヤだと思います。