2位にYART-Yamaha Official Team EWC、3位にF.C.C. TSR Honda Franceが入賞! 24時間レースでブリヂストンタイヤが初の表彰台独占を達成!

  • 開催場所:ブガッティ サーキット
  • 開催日:2022年04月16日(土) 〜 2022年04月17日(日)
2022 FIM EWC Rd.1 ルマン24時間:Yoshimura SERT Motulが2年連続で優勝!

2022年 ロードレース世界選手権 FIM EWCがフランスで開催されるルマン24時間耐久レースで開幕。
過去2年は新型コロナ感染拡大の影響で開催スケジュールが変更になり、2020年は8月、2021年は6月と感染状況を鑑みて開催時期を変更していたが、今シーズンは従来の開催時期に戻り、感染防止措置として無観客で開催されていた過去2年から、3年振りに有観客での開催が発表された。
今シーズンは2回の24時間レース、ルマン24時間とボルドール24時間に加え、ベルギー・スパ24時間が復活。チャンピオンシップを戦う上では、大量ポイント獲得が可能な24時間レースが3大会開催される事で、各24時間レースでのポイント獲得が重要となり、またレース結果次第ではポイントランキングにおいてライバルチームを大きく引き離したり、大差を逆転する事も可能となる。3チーム.jpg今シーズンのブリヂストンは昨年に引き続き、3チームにタイヤを供給する。
昨シーズンよりブリヂストンタイヤを使用し、2回開催された24時間レースを制しチャンピオンを獲得した#1 Yoshimura SERT Motul (Suzuki)。サバイバルレースとなったエストリル12時間を制し2017-18シーズンのチャンピオンチームである#5 F.C.C. TSR Honda France。レースでは常にトップ争いを演じ、抜群のスピードを誇る#7 YART-Yamaha Official Team EWCの3チームを強力にサポート。ブリヂストンにとって3度目となるEWCチャンピオン獲得を狙う。

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4/12(火)にレース参加者対象の特別走行枠が設けられ、ほとんどのチームがこの日から走行を開始。BSサポートの3チームは上位タイムを記録し、順調な仕上がりで公式スケジュールに挑む。
4/13(水)は車検やブリーフィングが行われ、4/14(木)から公式スケジュールによる走行が開始。最初にフリー走行が9:45-11:45の2時間行われ、このセッションでYART-Yamaha Official Team EWCが2番手タイムを記録。F.C.C. TSR Honda Franceは4番手、Yoshimura SERT Motulが5番手の結果となり、午後からの予選1回目に挑む。
今年から予選タイム算出方法が変更になり、昨年までは3人の各ベストタイム平均で予選順位が決まったが、今大会から3名の中から速いタイムを記録した2名の平均タイムで予選順位が決定するレギュレーションとなった。
また予選ではタイヤステッカーが各チームに配布され、ライダー3名のチームには7枚、2名のチームには5枚と定められており、このステッカーを貼付したタイヤ(前後組み合わせは自由)のみ使用出来る。QP2.jpg【 予選 】
17:00から始まる予選1回目は青腕章ライダーの走行となり、Yoshimura SERT MotulはG.ブラック、F.C.C. TSR Honda FranceはJ.フック、YART-Yamaha Official Team EWCはK.ハニカが出走。このセッションではK.ハニカ-G.ブラック-J.フックの1ー2ー3位と上位を占めるタイムを記録。BS勢の順調な滑り出しとなった。
予選2人目は黄腕章ライダーの予選となり、Yoshimura SERT MotulはX.シメオン、F.C.C. TSR Honda Franceは今年から新加入となるG.レア、YART-Yamaha Official Team EWCはM.フリッツがコースイン。走行開始5分ほどで赤旗が提示され中断となるが、すぐに解除され各車タイムアタックを開始する。このセッションはG.レアがトップタイムをマークし、X.シメオンは3番手、M.フリッツは4番手で終了した。
続く3人目は赤腕章ライダーの予選。Yoshimura SERT MotulはS.ギュントーリ、F.C.C. TSR Honda FranceはM.ディメリオ、YART-Yamaha Official Team EWCはN.カネパが走行となり、トップタイムを記録したのはN.カネパ。M.ディメリオは2番手、走行終了間際にS.ギュントーリ3番手に上がり、このセッションでもBS勢の1ー2ー3と好調を維持。QP.1.jpg翌日の予選2回目は10:20からとなり、前日の予選1回目より気温・路面温度は少し低めのコンディションの中で走行が開始。
最初の青腕章ライダーではYART-Yamaha Official Team EWCのK.ハニカが唯一1分34秒台の最速タイムを記録しトップ。Yoshimura SERT MotulのG.ブラックは2番手、F.C.C. TSR Honda Franceは3番手となり、3人が前日タイムを更新した。
2人目の黄腕章ライダーはF.C.C. TSR Honda FranceのG.レアがトップタイムを記録し、YART-Yamaha Official Team EWCのM.フリッツが2番手。Yoshimura SERT MotulのX.シメオンが4番手タイムで、このセッションでも全員が前日タイムを更新。
3人目の赤腕章ライダーはYoshimura SERT MotulのS.ギュントーリがトップに立ち前日のタイムを更新。2番手はYART-Yamaha Official Team EWCのN.カネパとなるが前日のタイムには僅かに届かない。3番手にはF.C.C. TSR Honda FranceのM.ディメリオが前日のタイムを更新した。QP.4.jpg2日間の予選、新しいレギュレーションの下、ポールポジションはYART-Yamaha Official Team EWCが獲得。2番手スタートはYoshimura SERT Motul、3番手にF.C.C. TSR Honda Franceの結果となり、BS勢が予選で1-2-3となった。

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【 決勝レース 】
過去2年はスタート時間変更で現地時間の正午12:00にスタートしたが、今年は従来の時間に戻り15:00からのスタートとなった。
現地の天候は快晴、気温23℃ 路面温度39℃の中、15:00(日本時間22:00 時差7時間)にマシンに駆け寄りエンジンをスタートさせるルマン式スタートで長い24時間のレースが始まった。
勢い良く飛び出したのはBS勢のYoshimura SERT MotulとF.C.C. TSR Honda France。ポールポジションからスタートのYART-Yamaha Official Team EWCはエンジン始動に時間が掛かり、ほぼ最後尾まで遅れてのスタート。
さらにスタート直後、1コーナーでクラッシュが発生。コース上の処理が必要になり、レース開始早々からセーフティカーが入る波乱の幕開けとなる。
約20分後にセーフティーカーが解除になり、レースは再開。トップ集団はYoshimura SERT Motul、F.C.C. TSR Honda FranceのBS勢にBMW MOTORRAD WORLD ENDURANCE TEAM(DL)が加わる3台がレース序盤を引っ張る展開。しかし徐々にYoshimura SERT MotulとF.C.C. TSR Honda Franceの2台が抜けだし、一騎打ちの展開に変化。
3時間が経過した頃にはスタートで出遅れたYART-Yamaha Official Team EWCがトップ2台に次ぐ3位までポジションを回復し、この時点でBS勢は1ー2ー3位と上位独占となる。Race1.jpgその後コース上で白煙を上げるマシンが出た為、再びセーフティーカーが入るが、ピットインのタイミングで差が開いていたトップYoshimura SERT Motulと先にピットインしていたF.C.C. TSR Honda Franceの間にセーフティーカーが入った事で半周差がついてしまう。
さらにピットインを控えていたYoshimura SERT Motulはピットロード入り口でガス欠となりマシンがストップ。ライダーのS.ギュントーリはマシンを押してピットに戻ったが、時間をロスしてしまい、コースに復帰した時にはトップに立ったF.C.C. TSR Honda Franceと1分以上の差に拡大。この間にYART-Yamaha Official Team EWCが2位にポジションを上げた。

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夜間の走行に入るとトップを快走していたF.C.C. TSR Honda Franceにトラブルが発生する。スタートして8時間が過ぎた頃、シフトペダルに不具合が出た為、急遽ピットボックスでパーツを交換。4分ほどの作業でレースに復帰するが、4位にポジションを落としてしまう。これで再びトップはYoshimura SERT Motulと順位が変わり、1分以内でYART-Yamaha Official Team EWCが追いかける展開に。
夜が明けて陽が高く昇り始めた頃、3位に順位を挽回していたF.C.C. TSR Honda FranceのG.レアが最終コーナーで転倒。マシンのダメージは少ないがピットに戻りメカニックたちが修復作業に掛かる。
約10分の作業でレースに復帰。4位を走行するVILTAIS RACING IPOL(Ya,DL)との差が7周と開いていたが、この作業でその差は無くなり、コースインした時にポジションが入れ替わる。しかしすぐにF.C.C. TSR Honda Franceが抜き返して3位に再び上がると、ポジションをキープしたまま周回を重ねる。
レース後半に入り、トップを争うYoshimura SERT Motulと2位 YART-Yamaha Official Team EWCの差は1周前後。ピットインのタイミングが違う為にその差は詰まる時があるが、1周前後の差を保ったまま周回を重ねていく。3位を走行するF.C.C. TSR Honda Franceはトップから12周遅れとなってしまったが、表彰台獲得圏内を維持。Race2.jpgレース終了まで残り15分となった頃にコース上にオイルが出た為、セーフティーカーが介入。コース上のオイル処置を行い、ゴールまで約3分と残り僅かな時間を残して解除となった。
トップを走るYoshimura SERT Motulはそのまま慎重に走り切り、24時間の長いレースで最初にチェッカーを受けて優勝。2年連続で長く厳しいルマン24時間耐久レース制覇を達成した。2位にはYART-Yamaha Official Team EWCが約1周差でゴール。3位にはトラブルを克服して走り切ったF.C.C. TSR Honda Franceが入り、ブリヂストンサポートチームが24時間レースで初の表彰台独占を果たした。

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◆加藤陽平 - Yoshimura SERT Motul チームディレクター
「世界耐久選手権を戦う事になり2年目のシーズン開幕戦となったルマン24時間レースで勝利を収めることができ、本当に嬉しく思います。昨年もここルマンの開幕で勝利を手にすることができたのですが、今年のライバル勢の躍進は目を見張るものがあり、非常に拮抗した展開となりました。その中でタイヤが良かったということは優勝への必須条件でしたが、最後まで戦い続けた1-2-3のチームが全てブリヂストンユーザーであり、その部分でのパフォーマンスは優劣がない分、気を抜けない展開でした。この後に続くシリーズも、ディフェンディングチャンピオンとしてさらなる高みを目指していきたいと思います。応援宜しくお願いします」

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レース結果

コース:ブガッティ サーキット

決勝

  • 開催日:2022/04/17
  • 決勝出走:52
  • 完走:38
  • (4.185km x 840laps = 3515.4km)
順位 No ドライバー タイヤ チーム マシン シャシー エンジン 周回数 Delay(Lap) ベストタイム ベストラップ タイム
1 1 G.ブラック/X. シメオン/S.ギュントーリ BS Bridgestone YOSHIMURA SERT MOTUL GSX-R1000 スズキ 840 564 1:36.195 24:00:02.317
2 7 K.ハニカ/M.フリッツ/N.カネパ BS Bridgestone YART - Yamaha Official Team EWC YZF-R1 ヤマハ 840 578 1:36.315 24:01:47.899
3 5 J. フック/G. レア/M.D.メリオ BS Bridgestone F.C.C.TSR Honda France CBR1000RR-R ホンダ 826 14 573 1:36.252 24:01:08.583
4 18 H.クレア/B.グイテット/P. スタインメイヤー DL TEAM 18 SAPEURS POMPIERS CMS MOTOSTORE YZF-R1 ヤマハ 816 24 433 1:38.115 24:00:03.970
5 44 A.マスボウ/K. カリア/L. スカッサ DL No Limits Motor Team GSX-R1000 スズキ 816 24 127 1:38.935 24:01:21.570
6 55 S.スチェット/V. スチェット/G. レイモンド DL NATIONAL MOTOS HONDA CBR1000RR-R ホンダ 815 25 23 1:38.472 24:00:03.409
7 33 C. ガマリノ/S. サルタレッリ/S.エゲア DL TEAM 33 LOUIT APRIL MOTO ZX-10R カワサキ 813 27 409 1:39.149 24:00:04.317
8 8 J.ブーン/J. ペリジェフ/N. トーニ MI Team Bolliger Switzerland #8 ZX-10R カワサキ 812 28 597 1:39.094 24:00:13.685
9 86 M. ペリゾッティ/A. パラソル/A. ロディ パック DL PITLANE ENDURANCE #86 - JP3 YZF-R1 ヤマハ 808 32 304 1:39.446 24:00:04.798
10 94 J.ニゴン/E. デラベガ/H. ロベルト DL TEAM LH RACING YZF-R1 ヤマハ 807 33 19 1:39.325 24:00:13.811
11 4 A.ティシェ/G.ルブラン/B.マッケルズ MI TATI TEAM BERINGER RACING ZX-10R カワサキ 806 34 248 1:37.794 24:01:30.053
12 24 L.アーベル/A. ルイショー/L. クレソン DL BMRT 3D MAXXESS NEVERS ZX-10R カワサキ 804 36 688 1:38.433 24:00:02.904
13 23 L.ミューニエ/C.ストル/A.サッラバイロウズ DL TEAM UNIVERS RACING MOTOSPORT #23 ZX-10R カワサキ 804 36 20 1:40.140 24:01:29.120
14 90 D.ヴィンコン/S.ケースバウマー/B.レワンドウスキィー PI Team LRP Poland M1000RR BMW 801 39 17 1:39.098 24:00:12.422
15 6 P. エットル/J. フォレス/D.チェカ PI ERC Endurance Ducati Panigale V4R ドゥカティ 798 42 623 1:36.543 24:01:02.300
16 91 C.ナポリ/J. モーア/P.シコペック DL ENERGIE ENDURANCE 91 ZX-10R カワサキ 797 43 143 1:39.697 24:00:11.709
17 119 C. ディラー/A. ルビオ ガルシア/P. N. ロメロ バルボサ DL Slider Endurance YZF-R1 ヤマハ 789 51 22 1:39.642 24:01:20.906
18 11 R.D プニエ/E.マッソン/F. マリノ DL WEBIKE SRC KAWASAKI FRANCE ZX-10R カワサキ 787 53 179 1:37.374 24:01:38.614
19 34 J. ボンネット/G. オルティス/C. ジーネン DL JMA MOTOS ACTION BIKE GSX-R1000 スズキ 786 54 78 1:40.186 24:00:02.637
20 97 J. ブラックショウ/C. プラット/J. レイルトン DL ADSS 97 ZX-10RR カワサキ 785 55 587 1:40.968 24:00:13.932