成田亮が2戦連続パーフェクトV 星野優位・平田優が2位表彰台獲得

  • 開催場所:オフロードヴィレッジ
  • 開催日:2016年04月17日(日) 〜 2016年04月17日(日)
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2016年MFJ全日本モトクロス選手権シリーズ第2戦関東大会は、埼玉県川越市と上尾市に跨がるウエストポイント・オフロードヴィレッジで開催された。大会期間中、土曜日は春らしい穏やかな好天となったが、日曜日は低気圧の影響で終日強風が吹きつけた。会場のウエストポイント・オフロードヴィレッジは荒川と入間川の間に位置する河川敷コース。基本フラットで限られた敷地の中に、大小のコーナーとジャンプ・リズムセクションなどを配する。都心からクルマで1時間ほど、電車・バスなど公共交通機関を利用してもアクセスできる立地の良さから、大会期間中は主催者発表で7200名の観客が訪れ、強風と舞い上がるホコリに耐えながらレースを見守った。なお、大会直前に九州地方を襲った熊本地震に対して、土曜日のライダーブリーフィング・日曜日の大会式典で黙祷を行い競技をスタートした。

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■IA1 ヒート1
鮮やかなホールショットを決めた成田亮(ホンダ-ブリヂストン)に、星野優位(KTM-ブリヂストン)・新井宏彰(カワサキ-ブリヂストン)が続き、ブリヂストン勢がトップ3を形成してレースがスタート。1周目、新井がミスで順位を下げ、オープニングラップは成田・星野・北居良樹(KTM-DL)・熱田孝高(スズキ-ブリヂストン)のオーダーとなる。前半、成田がリードを広げ独走態勢を築く一方で、2位争いは接近戦となり、レースが後半に入った11周目、熱田が北居をパスし3番手に浮上。直後に北居はコーナーで転倒し、上位は成田・星野・熱田・三原拓也(ヤマハ-DL)のオーダーとなる。リードを保ったまま終盤を迎えた成田は、スタートtoフィニッシュの快心の勝利で今季3勝目をマーク。星野優位が2位でチェッカーを受け全日本最高峰クラスでKTM初となる表彰台を獲得。熱田は終盤ひとつ順位を下げ4位。新井が5位、スタート直後に転倒した小島は7位でチェッカーを受けた。

■IA1 ヒート2
このヒートも抜群のスタートを決めてトップに立ったのは成田。その成田を先頭に、平田優(ヤマハ-ブリヂストン)・深谷広一(スズキ-DL)・星野優位の順位で1周目のコントロールラインを通過。スタートで出遅れた熱田は10番手、オープニングラップに転倒した小島はさらにその後方からの追い上げとなる。成田と平田のトップ争いでは、前半平田が成田の背後につけるが、徐々に成田が差を広げ、再び独走態勢に。結局成田は今大会もスタートから1度もトップを譲らぬ快心の走りで開幕4連勝をマーク。平田は単独2位で今季2度目の表彰台を獲得。深谷と三原の3位争いでは、ラスト2周に両者が接触し深谷が転倒。この隙に繰り上がった熱田が4位、星野は5位でチェッカーを受けた。

◆成田亮 - Team HRC所属
ブリヂストンに変わって2戦目ということもあり、タイヤの使い方に大分慣れてきて、前回よりも今回は更に攻め込むことができました。今回も両ヒートホールショット、これはタイヤの性能のおかげです。スタートが確実に決まるので、自分の1番得意なレース展開がまたできるようになりました。次の広島は開幕1~2戦とは違う固い路面のコースですが、事前テストで入念に走り込んで、良いタイヤスペックと良いマシンセッティングを見つけるつもりです。

◆大庭裕史 - 株式会社ブリヂストン MCタイヤ開発部
ここはコンパクトでありながらダイナミックなレイアウトで、白熱したレースが展開されるコースです。今回は基本的にはミディアムパターンの使用がメインとなるコンディションでしたが、今回もコースには大量のウッドチップが入って、走行によってコーナーには轍ができるし、ストレートなどは部分的にハード路面にもなり、その一方で散水でぬかるんだ部分もあるなど、コース全体としては様々な路面コンディションが存在しました。タイヤの対応路面の広さが重要になる中、滑る中でもコントロール性を重視したラインナップで、30分間走りきるための性能を確保できたかと思います。結果として成田選手の開幕4連勝、星野・平田選手の表彰台をサポートすることができうれしく思っています。

レース結果

コース:オフロードヴィレッジ(埼玉)

[ヒート1]

決勝

  • 開催日:2016/04/17
  • 決勝出走:22
  • 完走:21
  • (1.3km x 20laps = 26km)
順位 No ドライバー タイヤ チーム マシン シャシー エンジン 周回数 Delay(Lap) ベストタイム ベストラップ タイム
1 982 成田 亮 BS Bridgestone Team HRC CRF450RW ホンダ 20 6 1:34.179 31:48.111
2 166 星野 優位 BS Bridgestone KTMうず潮レーシング福山 450SX-F KTM 20 6 1:34.705 31:56.951
3 6 三原 拓也 DL YAMAHA FACTORY RACING TEAM YZ450FM ヤマハ 20 7 1:34.290 32:00.272
4 2 熱田 孝高 BS Bridgestone Team SUZUKI RM-Z450WS スズキ 20 7 1:34.453 32:01.465
5 331 新井 宏彰 BS Bridgestone K.R.T. KX450FSR カワサキ 20 8 1:34.717 32:01.710
6 13 深谷 広一 DL SRF Teamブルーイーグルス RM-Z450 スズキ 20 10 1:34.729 32:09.450
7 1 小島 庸平 BS Bridgestone Team SUZUKI RM-Z450WS スズキ 20 4 1:35.034 32:11.410
8 100 北居 良樹 DL KTMうず潮レーシング福山 450SX-F KTM 20 3 1:34.816 32:37.265
9 8 田中 教世 DL K.R.T. KX450FSR カワサキ 20 11 1:36.203 32:44.894
10 41 馬場 大貴 BS Bridgestone TEAM 887 with ホンダドリーム川崎宮前 CRF450R ホンダ 20 6 1:36.565 33:00.982
11 12 伊藤 正憲 BS Bridgestone YSP 浜北大橋 Racing・Muc-off YZ450F ヤマハ 20 13 1:37.640 33:08.567
12 99 平田 優 BS Bridgestone YAMAHA FACTORY RACING TEAM YZ450FM ヤマハ 20 9 1:34.379 33:11.016
13 9 星野 裕 DL グリーンクラブ八尾カワサキ&ANNEX CLUB KX450F カワサキ 20 3 1:35.520 33:12.615
14 17 島崎 優 BS Bridgestone Super Weapon CRF450R ホンダ 20 7 1:38.372 33:21.144
15 14 池谷 優太 DL SRF TEAM REDZONE RM-Z450 スズキ 20 3 1:37.481 33:29.129
16 15 鈴木 正明 BS Bridgestone SRF 関東&秀明道場 RM-Z450 スズキ 19 4 1:37.456 31:55.720
17 42 稲垣 達樹 BS Bridgestone Team SSC RM-Z450 スズキ 19 5 1:37.982 32:14.217
18 18 白石 翔也 DL Y'S Racing YZ450F ヤマハ 19 12 1:38.468 32:16.777
19 1 長門 健一 DL 1WD TEAM SAKURAI with 和木商事 CRF450R ホンダ 19 10 1:39.772 32:47.974
20 16 中村 泰介 DL RT MIKURA with ALL-ONE YZ450F ヤマハ 19 4 1:41.269 33:09.975

レース結果

コース:オフロードヴィレッジ(埼玉)

[ヒート2]

決勝

  • 開催日:2016/04/17
  • 決勝出走:22
  • 完走:21
  • (1.3km x 20laps = 26km)
順位 No ドライバー タイヤ チーム マシン シャシー エンジン 周回数 Delay(Lap) ベストタイム ベストラップ タイム
1 982 成田 亮 BS Bridgestone Team HRC CRF450RW ホンダ 20 9 1:34.396 31:45.525
2 99 平田 優 BS Bridgestone YAMAHA FACTORY RACING TEAM YZ450FM ヤマハ 20 7 1:34.681 31:51.389
3 6 三原 拓也 DL YAMAHA FACTORY RACING TEAM YZ450FM ヤマハ 20 15 1:34.263 32:02.122
4 2 熱田 孝高 BS Bridgestone Team SUZUKI RM-Z450WS スズキ 20 8 1:35.923 32:15.379
5 166 星野 優位 BS Bridgestone KTMうず潮レーシング福山 450SX-F KTM 20 5 1:35.467 32:16.684
6 331 新井 宏彰 BS Bridgestone K.R.T. KX450FSR カワサキ 20 13 1:34.835 32:17.262
7 9 星野 裕 DL グリーンクラブ八尾カワサキ&ANNEX CLUB KX450F カワサキ 20 5 1:36.356 32:31.116
8 1 小島 庸平 BS Bridgestone Team SUZUKI RM-Z450WS スズキ 20 7 1:35.033 32:42.550
9 13 深谷 広一 DL SRF Teamブルーイーグルス RM-Z450 スズキ 20 10 1:35.045 32:43.523
10 8 田中 教世 DL K.R.T. KX450FSR カワサキ 20 5 1:36.736 32:47.756
11 100 北居 良樹 DL KTMうず潮レーシング福山 450SX-F KTM 20 13 1:36.707 33:04.093
12 12 伊藤 正憲 BS Bridgestone YSP 浜北大橋 Racing・Muc-off YZ450F ヤマハ 20 4 1:37.455 33:07.442
13 14 池谷 優太 DL SRF TEAM REDZONE RM-Z450 スズキ 20 4 1:37.441 33:11.111
14 41 馬場 大貴 BS Bridgestone TEAM 887 with ホンダドリーム川崎宮前 CRF450R ホンダ 20 13 1:38.023 33:16.687
15 42 稲垣 達樹 BS Bridgestone Team SSC RM-Z450 スズキ 20 5 1:37.536 33:20.018
16 15 鈴木 正明 BS Bridgestone SRF 関東&秀明道場 RM-Z450 スズキ 20 7 1:38.234 33:23.056
17 1 長門 健一 DL 1WD TEAM SAKURAI with 和木商事 CRF450R ホンダ 19 6 1:38.051 32:03.801
18 18 白石 翔也 DL Y'S Racing YZ450F ヤマハ 19 3 1:40.192 33:08.601
19 16 中村 泰介 DL RT MIKURA with ALL-ONE YZ450F ヤマハ 18 2 1:43.505 32:25.463
20 17 島崎 優 BS Bridgestone Super Weapon CRF450R ホンダ 17 5 1:38.425 32:22.699