2019_mx_1.JPGモトクロスとは、人工的に作られた丘や起伏に富んだダートコースを、モトクロス専用のオートバイで走行する競技のことであり、その国内最高峰のシリーズが、全日本モトクロス選手権である。

もうひとつのオートバイレースであるロードレースとは、オートバイの形もコースもまったく異なる。車高が高く、サスペンションのストロークを長く取ったマシンに、ゴツゴツとしたブロックタイヤの組み合わせ。そんな独特のマシンで、ライダーたちはデコボコの路面やジャンプスポットなどを攻略していくのだ。見た目にも、「滑ったり、飛んだり、跳ねたり」と迫力満点。コースの近くで観戦出来る為、目の前をジャンプしたりダイナミックな動きがファンを魅了して止まないレースなのである。スタートも選手たちは横一線に並び、1コーナーへなだれ込んでいく姿は迫力満点!モトクロスは体力的に非常に厳しいスポーツで、ライダー達のスタミナは凄いものがある。レース会場でのパドックエリアは非常にオープンで、ライダー達もフレンドリーなので、お気に入りのライダーを見つけて応援するのも、楽しい観戦のしかたでもある。

全日本モトクロス選手権には、国内最高峰の「IA1」と、それに続く「IA2」の2クラスがあり、それぞれ国際A級ライセンスを持つライダーが参戦している。またレディースクラスがあり、マシンは小排気量ながら、男性顔負けの走りと激しい争いを、女性選手たちが繰り広げている。各クラスは、マシンのエンジン排気量やタイヤサイズが異なる。IA1は4ストローク450cc、IA2は4ストローク250cc、レディースクラスは4ストローク150cc又は2ストローク80ccのマシンが使用される。

いずれのクラスも、決勝レースは1レース30分+1周の2ヒート制(レディースは15分+1周の1ヒート制)。規定時間内で最も周回し、トップチェッカーを受けたライダーが、そのヒートの勝者となる。そして1&2ヒートそれぞれの獲得ポイントを合計し、最も総合ポイントの多かったライダーが、その大会の勝者となる。各ヒートでのポイントを加算して、最終的に年間獲得ポイントの最も多かったライダーがチャンピオンに輝くのは、他のレースと同じだ。今シーズンも全8戦が行われるが、16ヒートの合計得点で年間タイトルが争われるので、終盤までタイトル争いがもつれる事が多い。

2019年シーズンの見どころ

全日本モトクロス選手権2019年シーズンは、4月初めに開幕する九州大会を皮切りに、最終戦まで、全8戦が予定されている。ブリヂストンは昨年に引き続き、今年も「IA1」と「IA2」クラス、そして「レディース」クラスの全3クラスにタイヤを供給する。

最高峰「IA1」クラスでの注目のブリヂストンライダーは、昨年最終戦のヒート2で見事逆転チャンピオンに輝いたレジェンド、Team HRCの成田選手。昨年開幕戦で国際A級150勝を達成し、年間5勝を挙げ何と前人未踏12回目のタイトル獲得を達成した。大ベテランは今年更なる記録更新にチャレンジする。また昨年からタイヤをブリヂストンにスイッチし、最後までチャンピオン争いをした、同じTeam HRCの山本選手は、勿論今年返り咲きのチャンピオンを狙っている。もう一つのワークスチーム、カワサキTeam GREENからは、昨年までと同じ新井選手がブリヂストンでチャンピオンを目指す。
ブリヂストン勢のトッププライベーターとしては、昨年新チームを立ち上げてホンダにスイッチした小島選手や、同じくマシンをヤマハにスイッチした星野優位選手らがトップ争いに加わるだろうし、TEスポーツの大塚選手、IA2からステップアップした横澤選手らの走りにも期待しよう。
「IA2」クラスでは、若手選手達をタイヤサポートしていくが、昨年までもブリヂストンユーザーの鳥谷部選手(ヤマハ)、道脇選手、石浦選手(ホンダ)に加え、新たに大城選手(ホンダ)を加え、上位争いが期待される。
またレディースクラスでは、昨年チャンピオンの畑尾選手が世界グランプリ参戦の為に不在となるが、同じTEスポーツの川井選手、小野選手らに期待しよう。