栗原圭祐と徳留真紀のブリヂストンユーザー同士のトップ争い 徳留が制して最終戦はタイトル決戦に

  • 開催場所:岡山国際サーキット
  • 開催日:2016年09月25日(日) 〜 2016年09月25日(日)
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 SUGOラウンド以来約3箇月ぶりのレースとなったJ-GP3クラス。3戦を終えて2勝を挙げている栗原圭祐(ブリヂストン)がランキングトップ。第3戦もてぎで優勝した徳留真紀(ブリヂストン)がランキング2位と、ブリヂストンユーザー同士のランキング争いが展開されている。
 岡山ラウンドでは予選からこの二人がタイムアタック合戦を繰り広げた。二人が交互にリーダーボードのトップに名を掲げる。最終アタックで栗原が自己タイムを更新し、徳留に0.042秒という僅差でポールポジションを獲得した。
 栗原は「昨日の合同走行は午前中の雨でハーフウェットだったし、転倒もあってしっかりとドライコンディションで走行ができていなかった。それでも予選ではしっかり走ることができた。徳留選手とは僅差なので、決勝では逃げることは難しいけれど、チャンスがあれば逃げたい」とコメント。徳留は「一発タイムでは負けたが、アベレージタイムでは負けていない」と決勝での逆転をねらう。

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 曇天で迎えた決勝日。朝のウオーミングアップランは、徳留がトップ、栗原が2番手タイム。
 19周の決勝がスタート。真っ先に1コーナーに飛び込んだのは栗原。オープニングラップを制したのは伊達悠太(DL)。2周目にトップに立ったのは栗原。徳留が2番手に浮上し、栗原の背後につける。この2台に伊達・山本恭裕(DL)・安村武志(DL)を加えた5台でトップ集団が形成される。
 4周目にトップは徳留に替わる。今度は栗原が徳留の背後にピタリとつけて周回を開始。ブリヂストンユーザー同士の一騎打ちが始まった。後方ではダンロップ同士の三つ巴の表彰台争いが開始される。
 周回を重ねるごとに激しくなるトップ争い。2台は順位を入れ替えながら熾烈な戦いを繰り広げる。真っ先にラストラップに突入したのは徳留。1コーナーで栗原が徳留のインをつく。しかしすぐに徳留が抜き返す。一歩も譲らない2台。ヘアピンで栗原がまたしても徳留のインをつく。しかし栗原は転倒を喫してしまう。これで徳留がトップ独走優勝。ランキングテーブルでもトップ浮上。栗原はすぐにマシンを起こしてコース復帰し、5位でチェッカーを受けた。

●徳留真紀(予選2位/決勝1位)
「今日は曇り空になったために路面温度は高くならずにマシンにとっては悪くはなかったのですが、湿度が高くてライダーにとっては大変でした。レース序盤だけ暖まりに気を付けていましたが、タイヤに熱が入りしっかり機能してからはペースを上げることができました。マッチレースという予想していたとおりの展開になり、ぶつからないように慎重に走りました。
 このサーキットは路面の摩擦係数が低く、少しでもマシンが振られると流れてしまいます。でも、ブリヂストンタイヤはその対応もしやすく、タイムもキープできました。今回のレースでBATTLAX V02に対する信頼性がさらに実感できました」

●山田宏(株式会社ブリヂストン モーターサイクルレーシングマネージャー)
「ランキングトップの栗原選手とランキング2位の徳留選手による激しいデッドヒートが最後まで続きました。最終ラップで栗原選手が転倒してしまいましたが、最後まで素晴らしいレースが展開されました。優勝した徳留選手とチームの皆様にお祝い申し上げます。今日の結果で徳留選手がランキングトップに浮上し、最終戦で徳留選手か栗原選手のどちらかに決まります。タイトル争いも白熱してきました」

レース結果

コース:岡山国際サーキット

[J-GP3]

決勝

  • 開催日:2016/09/25
  • 天候:Cloudy
  • 路面:Dry
  • 路面温度:28℃
  • 決勝出走:24
  • 完走:22
  • (3.703km x 19laps = 70.357km)
順位 No ドライバー タイヤ チーム マシン シャシー エンジン 周回数 Delay(Lap) ベストタイム ベストラップ タイム
1 36 徳留 真紀 BS Bridgestone CLUB PLUS ONE NSF250R ホンダ 19 6 1:37.318 31:08.039
2 18 山本 恭裕 DL チームライフ・ドリーム北九州 NSF250R ホンダ 19 5 1:37.663 31:18.837
3 8 安村 武志 DL 犬の乳酸菌/プリニティブR.T PRCS-3C PRCS 19 6 1:37.590 31:19.209
4 10 船田 俊希 BS Bridgestone FLEX Racing TEAM NSF250R ホンダ 19 4 1:38.512 31:36.876
5 634 栗原 佳祐 BS Bridgestone MuSASHi RT ハルク・プロ NSF250R ホンダ 19 6 1:37.246 31:36.917
6 12 菊池 寛幸 BS Bridgestone H43 Team-NOBBY & ウイリー NSF250R ホンダ 19 3 1:38.649 31:37.758
7 13 岡崎 静夏 DL UQ & テルル・Kohara RT TSR3 ホンダ 19 3 1:38.749 31:37.881
8 7 古市 右京 DL KTM . ASPIRATION RACING RC250R KTM 19 3 1:38.631 31:37.957
9 11 関野 海斗 DL Team P.MU 7C NSF250R ホンダ 19 6 1:38.742 31:37.983
10 41 佐藤 励 DL 41Planning NSF250 ホンダ 19 5 1:38.587 31:40.915
11 15 高杉 奈緒子 DL 41Planning NSF250 ホンダ 19 4 1:38.733 31:40.934
12 21 中山 愛理 BS Bridgestone TEAM PLUS ONE NSF250R ホンダ 19 17 1:39.318 31:48.175
13 33 長谷川 聖 BS Bridgestone CLUBY's☆BATTLE☆J NSF250R ホンダ 19 5 1:39.365 31:48.843
14 45 太田 虎之進 BS Bridgestone CLUB PLUS ONE NSF250R ホンダ 19 2 1:40.340 32:05.383
15 72 岸田 慶一 BS Bridgestone FLEX Racing team & MH OHARA NSF250R ホンダ 19 17 1:40.523 32:05.503
16 26 川瀬 啓一郎 DL チーム KOHSAKA TSR3 ホンダ 19 3 1:40.383 32:06.808
17 39 金子 寛 BS Bridgestone if レーシング AutiMac 翔天恭 NSF250R ホンダ 19 7 1:40.457 32:17.182
18 410 宇井 陽一 DL 41Planning TR004 IODA 19 3 1:39.291 32:24.038
19 52 大塚 浩二 DL ホワイトレーシング+YERC NSF250 ホンダ 19 10 1:41.640 32:32.445
20 37 荘 安育 DL Shark factory aRacer NSF250R ホンダ 19 10 1:41.604 32:33.835