【2022年全日本ロードレース選手権 第3戦 オートポリス2&4 JSB1000 決勝レース2】中須賀克行が接戦を制して、開幕6連勝!

全日本ロードレース第3戦オートポリス2&4、JSB1000クラスは決勝レース2を日曜日に開催。日曜日は好天に恵まれ、朝から気温、路面温度共に上昇。レース2はレース1より3周長い、18周で争われた。レース2のグリッドは予選のセカンドタイムで決定。レース1と同じく、亀井雄大（ブリヂストン)がポールポジションからのスタート。レース1のウォーミングアップラップでのマシントラブルにより、ピットスタートとなった亀井は、雪辱を期してレースに臨み、レース1の勝者、中須賀克行（ブリヂストン)が2番グリッドからレース2に臨んだ。

好スタートを切ったのはポールポジションからスタートした亀井。中須賀が2番手で続き、序盤から3番手以下にリードを取って、トップ争いを展開していく。中須賀は序盤は路面の状況など見ながら亀井の背後につけ、急いで勝負に出ることなく、周回を重ねていく。2周目に岡本裕生（ブリヂストン)が3番手、渡辺一樹（ブリヂストン)が4番手に上がり、この二人が3番手争いの接戦を展開しながら周回を重ねる。3周目終了時点でトップ争いと3番手争いとの差は約1秒半に広がるが、3番手を争う岡本と渡辺は、トップを行く二人との差を縮めて行く。

岡本は8周目にはトップ争いの二人の背後まで迫ると、続く9周目の1コーナー進入で中須賀と亀井の二人を一気に交わしてトップに浮上する。これにすぐに反応した中須賀が、亀井を交わして2番手に上がり岡本を追う。ヤマハファクトリー同士のトップ争いが中盤のハイライトとなるが、11周目の第1ヘアピンで岡本がわずかにはらんだすきを逃さず、中須賀がトップに浮上する。2番手となった岡本も、中須賀の背後につけて周回を重ねたが、終盤にわずかに差が広がり、中須賀が今シーズン負けなしの6勝目を記録した。岡本は2秒072差の2位に入賞し、レース1に続いてヤマハファクトリーレーシングチームがワンツーフィニッシュを達成した。

3番手争いは亀井と渡辺が終盤まで接戦を展開。最終ラップの1コーナー進入で渡辺が前に出て、0秒128の僅差でレース1に続いて3位に入賞し表彰台を獲得。亀井は僅差の4位入賞となった。12番グリッドからスタートした作本輝介（ブリヂストン)が5位に入賞。作本は1周目を8番手で終えると、序盤から5番手争いに加わり、3周目に5番手に上がると、序盤の内に単独5番手をキープ。そのまま周回を重ね、5位に入賞した。ケガによる欠場から復帰した名越哲平（ブリヂストン)が6位に入賞。負傷欠場中の清成龍一の代役として参戦する國峰啄磨（ブリヂストン)が7位に入賞し、8位に濱原颯道（ブリヂストン)、9位に岩田悟（ブリヂストン)、10位に榎戸育寛（ブリヂストン)の順で続き、上位16位までをブリヂストンユーザーが占めた。

●中須賀克行（予選2位／決勝1位）
「今日は気温、路面温度共にいきなり上がったのですが、それでもタイヤのコンパウンドを変えることなく、なおかつそのコンディションでもタイヤは安定してパフォーマンスを発揮してくれました。昨日のレース1よりも距離が長いにもかかわらず、タイムをほとんど落とすことなく走ることができましたし、それがまた一つ勝ち星を増やす要因になりました。安定したタイヤを供給していただき、ブリヂストンさんに感謝します」