今度は実力でもぎ取った優勝に中村 進が胸を張る
- 開催場所:岡山国際サーキット
- 開催日:2022年11月05日(土) 〜 2022年11月05日(土)
ロードスター・パーティレースⅢのジャパンツアーシリーズ第5戦が西日本シリーズ第4戦とのダブルタイトルで、11月5日に岡山国際サーキットで開催された。13台で争ったNDクラブマンクラスは38号車の中村 進が予選からライバルを圧倒。総合でも8位という好成績で、9月のジャパンツアー第4戦に続くキャリア2勝目を挙げた。
●予選
今回のエントリーはNDクラブマンクラスが13台、チャンピオンを争うNDシリーズクラスが23台という盛況ぶりで、西日本シリーズとしては過去最高台数を更新。「晴れの国、岡山」にふさわしい青空が広がる中、公式予選は8時30分からの15分間で行われた。開始時点のコンディションは気温10℃/湿度82%/路面温度14.4℃と、まさに絶好のレース日和だった。
クラブマンの予選では途中まで2台が僅差でのトップ争いを演じた。9月に富士スピードウェイで行われたジャパンツアー第4戦で初優勝した38号車の中村 進が1分58秒856で一歩リードするも、今季すでに各地のクラブマンで4勝を挙げている155号車の松原泰世が1分58秒957で肉薄。
ところが、そこから突き抜けたのは中村の方で、アタック4周目に1分58秒093を記録。松原はタイム更新を果たせずに予選が終了した。
3番手は90号車の久間裕太郎で、タイムは1分59秒209。
以下は125号車の倉田 優が1分59秒474、60号車の黒田行治が1分59秒513、59号車の村上元気が2分00秒270という順となった。ちなみに倉田と村上は岡山市のガレージ山根のレンタルカーでの参戦で、黒田も以前は同じだったのを買い取って愛車にした、という縁がある3台だ。
予選で中村の出したタイムは総合でも12番手。クラス2番手の松原は総合20位なので、間に7台ものシリーズクラスを挟むことになった。今回はシリーズクラスの参加台数が多かったこともあり、松原と久間の間にも賞典外参加を含む2台のマシンが、久間と倉田の間にも1台のシリーズクラスが挟まることになった。決勝では、こうしたクラス違いのマシンたちとの折り合いを上手くつけることも大切になった。
●決勝
午後に入ってからの岡山国際サーキットは上空を雲が覆い隠すようになり、スタート前には一瞬雨の気配も漂ったが、なんとかドライ路面のままレースは終了。決勝直前のコンディションは、気温16℃/湿度44%/路面温度20.6℃となっていた。
なお当日の会場では3年ぶりとなる「MAZDA FAN FESTA 2022 IN OKAYAMA」が開催され、多くの来場者で賑わった。その一環として「パーティレース・パレードラン同乗」と「パーティレース・グリッドキッズ」を実施。これは小学生のお子さんたちに助手席でのサーキットドライブや、グリッドボードを持ってレース進行の手伝いを体験してもらおうというもので、最後は決勝スタート前のコントロールラインに集合しての記念撮影も行った。
8ラップの決勝はジャパンツアーシリーズでは恒例となったローリング方式で、予定よりわずかに遅れた15時06分に戦いの火蓋が切って落とされた。
クラブマンクラスのトップだった中村は、オープニングラップで前方のシリーズ同士の混乱に乗じて、一気に3台をパス。その後も後続のシリーズクラス、45号車の黒原崇正とは“抜かれて、抜き返す”バトルを演じて9番目でゴール。最終的にペナルティで繰り上がって、総合8位で堂々のクラス優勝となった。
20番グリッドから追い上げを目指した松原も、中村同様に最初の1周で3台をパッシング。
その後さらにひとつ順位を上げて総合15番手でフィニッシュするも、さすがに中村の背後までは到達できず、クラス2位のままとなった。決勝で輝いたのは村上で、予選6番手からクラス違いを含む5台を抜いてクラス3位までジャンプアップ。今年の第2戦でデビューした時と同じ順位だが、その時の予選はクラス2番手。今回は予選の失敗を挽回して表彰台にたどり着いた。
以下は4位の久間、5位の黒田、6位の倉田までが入賞となった。
●優勝した中村選手コメント
「9月の富士で勝ったのは松原選手のペナルティによる棚ボタだったのですが、今日は本当に嬉しいです。憧れだった本多選手のマシンが初めて決勝中に見えたのも感動モノでした」
タイヤについては
「今回で3戦目なのでありがたいのですが、さすがに最後は少し苦しくなりましたね」
これにて今シーズンの西日本シリーズは終了したが、パーティレースの戦いはまだ続く。次のバトルは早くも来週の11月13日、宮城県のスポーツランドSUGOで北日本シリーズの最終となる第4戦が開催予定。さらに1週後の11月20日には、締めくくりのジャパンツアー第6戦が栃木県のモビリティリゾートもてぎで行われる。
MOTOR SPORTS
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ROADSTER NR-A
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MAZDA ROADSTER Party Race Ⅲ
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BRIDGESTONE POTENZA Adrenalin RE004
https://tire.bridgestone.co.jp/potenza/re004/
決勝
- 開催日:2022/11/05
- 天候:Cloudy
- 路面:Dry
- 決勝出走:13
- 完走:13
- (3.703km x 8laps = 29.624km)
順位 | No | ドライバー | タイヤ | チーム | マシン | シャシー | エンジン | 周回数 | Delay(Lap) | ベストタイム | ベストラップ | タイム |
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1 | 38 | 中村 進 | BS | Shooting ロードスター | 8 | 16'05.293 | ||||||
2 | 155 | 松原 泰世 | BS | CR55ロードスター | 8 | 16'12.486 | ||||||
3 | 59 | 村上 元気 | BS | ガレージ山根ロードスター | 8 | 16'28.703 | ||||||
4 | 90 | 久間 裕太郎 | BS | Q太ロードスター | 8 | 16'29.303 | ||||||
5 | 60 | 黒田 行治 | BS | kuro稲R_GYロードスター | 8 | 16'30.660 | ||||||
6 | 125 | 倉田 優 | BS | ガレージ山根 NDロードスター | 8 | 16'33.333 | ||||||
7 | 75 | 水野 智文 | BS | TCHKロードスター | 8 | 16'34.296 | ||||||
8 | 117 | 高田 将 | BS | EJDR☆tkdロードスターⅡ | 8 | 16'40.894 | ||||||
9 | 177 | 森口 晃 | BS | JRCパワースロードスター6号 | 8 | 16'41.380 | ||||||
10 | 188 | 江本 和彦 | BS | JRCパワースロードスター3号 | 8 | 16'42.957 | ||||||
11 | 136 | 久松 忠輝 | BS | まっさん 330 ロードスターS2 | 8 | 16'43.878 | ||||||
12 | 115 | 川口 眞輝 | BS | ユニバーサルツインロードスター | 8 | 17'02.170 | ||||||
13 | 68 | 山中 恭輔 | BS | CP55パワース ロードスター | 8 | 17'54.917 |