参戦3年目の桑野祐希が初めての表彰台で頂点に!

  • 開催場所:岡山国際サーキット
  • 開催日:2022年08月21日(日) 〜 2022年08月21日(日)
ロードスター・パーティレースⅢ 西日本 NDクラブマン Rd.3

8月21日、岡山国際サーキットでロードスター・パーティレースⅢ西日本シリーズの第3戦が行われた。NDクラブマンクラスはプライベート参戦しているマツダのエンジニア、170号車の桑野祐希が嬉しいキャリア初優勝を飾った。

●予選
今回のエントリーはNDクラブマンクラスが6台、NDシリーズクラスが12台だったが、クラブマンの1台が都合により欠場。合計で17台での戦いとなった。初参加者はいなかったが、115号車の川口眞輝はなんと7年ぶりの復活。NB時代の2005年7月にデビューし、2006年5月の開幕戦(筑波)ではクラブマン1クラスで優勝という快挙も達成している。もちろんNDでは初参戦だ。「すっかり初心者に戻った感じで、今日は無事に帰宅できることを目標にします」と挨拶をして、ライバルたちから拍手の歓迎を受けた。
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この週末は全国的に不安定な気象状況で、ここ岡山も前日から気まぐれな降雨に悩まされた。公式予選は8時15分からの15分間で、開始時点では気温24℃・湿度97%・路面温度28℃。雨は上がっていたが、路面はフルウェットに近い状態だった。開始早々、177号車の森口晃がリボルバーでスピン。少し脱出に手間取るが、幸いピットに戻って再スタートはできた。と、その頃から太陽が顔をのぞかせて、路面状況が刻々と変わっていく。

予選でクラストップをかけた熱いバトルを演じたのは、170号車の桑野祐希と188号車の江本和彦。序盤から江本が先にタイムを削り、これを桑野が上回るという展開だった。アタック3周目に江本が2分19秒979を記録して20秒の壁を破ると、桑野もアタック4周目に2分19秒442で逆転。さらに江本が2分19秒194と再逆転したあと、コンディションも急速に回復。桑野が一気に2分17秒874と突き抜けると、江本もすかさず2分17秒496を記録してアタックを終了。桑野はもう1周のアタックに入ったが、その1コーナーで痛恨のオーバーランを喫して勝負が決まった。総合では12位と13位という結果だ。
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以下は7年ぶりの川口が2分23秒646で、シリーズクラスの1台を間に挟んでの15番グリッドを獲得。江本とはマツ耐の強豪チーム「JRCパワース」のチームメイトという森口、6月の第2戦に続いてキャリア2戦目という68号車の山中恭輔がこれに続いた。

●決勝
直前になって一瞬、雨がパラついて心配されたが、決勝レースはドライ路面に回復して行われた。コンディションは気温27℃・湿度79%・路面温度32.5℃に変化。予定よりわずかに遅れて11時4分にオールレッドの5連シグナルが消えて全車がスタート。ちなみに朝のブリーフィングで、本日は予選・決勝を通じてトップを閉じての走行がOKという通達があった。

クラブマンクラスは、オープニングラップでいきなりトップが入れ替わった。江本はアトウッドコーナーで前を走るシリーズクラスの99号車・藤井善豪と交錯するカタチで大きく失速。後続の桑野と森口の先行を許してしまった。もちろん江本も諦めずに挽回し、3周目のリボルバーでチームメイトの森口を抜き返すが、桑野との差はなかなか詰めることができない。
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労せずしてクラストップに立った桑野だが、勢いはさらに加速した。折り返しの4周目終了時点で、クラス2番手の江本に4.2秒という大きなアドバンテージを確保。最後は11秒余りにまでその差を広げて、参戦3年目で堂々の初優勝を飾った。

今回は出走5台となったために、2位の江本までが規定により入賞対象だが、暫定表彰式には3位の森口まで登壇。今年から参戦の同僚2名にとっても嬉しい初ポディウムとなった。
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●優勝した桑野選手コメント
「嬉しいです。トップに立ったあともシリーズの84号車が前に見えていたので、気を抜かずに頑張りました。西日本の最終戦はシリーズクラスに挑戦させていただきます」
タイヤについては
「コスパに優れた、いいタイヤですね。タイムの落ち方も穏やかで、ライフも長いので助かります。個人的にはグリップも丁度いいと思います」

西日本シリーズの最終となる第4戦は、新設されたジャパンツアーシリーズの第5戦とのダブルタイトルで、11月5日にここ岡山国際サーキットで開催予定。またパーティレースの次の戦いは2週間後の9月3日、茨城県の筑波サーキットで東日本シリーズの第3戦が行われる。


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レース結果

コース:岡山国際サーキット

[NDクラブマン]

決勝

  • 開催日:2022/08/21
  • 天候:Cloudy
  • 路面:Dry
  • 決勝出走:5
  • 完走:5
  • (3.703km x 8laps = 29.624km)
順位 No ドライバー タイヤ チーム マシン シャシー エンジン 周回数 Delay(Lap) ベストタイム ベストラップ タイム
1 170 桑野 祐希 BS Bridgestone スピリットEOFロードスター 8 16'32.005
2 188 江本 和彦 BS Bridgestone JRCパワースロードスター3号 8 16'43.039
3 177 森口 晃 BS Bridgestone JRCパワースロードスター6号 8 16'55.139
4 115 川口 眞輝 BS Bridgestone ユニバーサルツインロードスター 8 17'04.769
5 68 山中 恭輔 BS Bridgestone コックピット55ロードスター 8 18'02.131