筑波の開幕を制した的場雅仁が、初めての遠征でキャリア2勝目

  • 開催場所:スポーツランド菅生
  • 開催日:2024年09月01日(日) 〜 2024年09月01日(日)
2024年ロードスター・パーティレースⅢ 北日本シリーズRd.4 NDクラブマン

9月1日、宮城県のスポーツランドSUGOでロードスター・パーティレースⅢの北日本シリーズ最終となる第4戦が開催。出走2台と少数精鋭の戦いとなったNDクラブマンクラスだが、決勝では予選を制した能勢健一朗に不運なアクシデントが発生。2年前から筑波の東日本シリーズに参戦を続けていた的場雅仁が逆転で優勝を果たして、初めての遠征に華を添えた。

全国を転戦するジャパンツアーを含めて、合計4つのシリーズを展開している2024年のロードスター・パーティレースⅢ。ほかのシリーズはまだ前半戦を終えた段階だが、この北日本だけはスケジュールの関係で少し前倒しになった。
最終戦のNDクラブマンクラスは、今回は2台でのマッチレース。とはいえ、41号車の的場雅仁は今年の東日本シリーズ開幕戦のクラブマンで初優勝を達成したキャリアの持ち主。
一方の28号車・能勢健一朗は前回の北日本シリーズでデビューしたばかりだが、RX-8で出場しているマツダファン・サーキットトライアル(MFCT)では毎年のようにシリーズ上位に食い込んでいる実力者だ。
朝一番でのブリーフィングでは、マツダのブランド体験推進本部・ファクトリーモータースポーツ推進部の小早川隆浩さんが
「おかげさまで天候は回復しつつありますが、逆にドライバーを含めてチームの皆さまは熱中症にご注意ください。そして今日はシーズンの行方が決まる最後の表彰式まで、ぜひ皆さまでお付き合いください」と挨拶された。
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●予選
公式予選は9時ジャストからの15分間。本日のSUGOは晴れたり曇ったりだが、幸い雨の心配はなさそうだ。走行直前のピットでは気温24℃/湿度90%/路面温度32.6℃を計測。前日の練習走行では朝一番がウエットで始まったが、その後はドライに回復。路面温度も34℃以上あったとのことで、本日はこのシーズンとしてはタイムの出やすいコンディションだと言えるだろう。
クラブマンクラスでは早々にコースインした能勢がアタック1周目に1分49秒103を記録。一方でSUGOでは初レースの的場は1周目では1分50秒091と少し出遅れたが、さらにアタックを続けて4周目に1分49秒994まで削ってきた。この両名、総合でも9番と10番というグリッドを獲得。決勝でも同じクラス同士の直接対決になりそうな気配が濃厚だ。
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●決勝
予選後のレースイベントでは複数回の赤旗中断があったが、SUGOのオフィシャルの皆さんの尽力もあり、パーティレースの決勝はオンタイムの13時50分にフォーメーションラップがスタート。そこから戻って隊列が整うと、オールレッドの10灯が消えて戦闘開始となった。直前のコンディションは気温27℃/湿度80%/路面温度47.6℃。体感的には涼しいのだが、跳ね上がった路面温度がタイヤには厳しい9ラップになりそうだった。
クラブマンクラスの2台は無難なスタートを切ったが、その前のシリーズクラスの3台には大きな動きがあった。8番グリッドの127号車・関 豊がロケットダッシュでその前の2台を抜き去ったあと、1コーナーで121号車が71号車をプッシュしてしまう事態が発生(この行為に対して黒白旗が掲示)。この影響で121号車が総合9位まで後退。つまり1周目を終えた段階では能勢が先行して、的場との間に入ったことになる。
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そして2周目のS字で事件は起こった。能勢が少し挙動を乱してしまったところに、順位挽回を焦っていた121号車が避けきれずに追突。これで能勢は大きくタイムをロスして最後方までドロップ。
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的場が労せずしてクラストップの座に浮上した。ちなみに121号車はその後の走行中に異変を感じて警告灯も点灯したために、リタイアを決断している。
逆に能勢のマシンのダメージは小さかったようで、3周目以降もレースを継続。トップを走る的場とも遜色ないペースだったが、10秒以上差を跳ね返すのは難しかった。
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表彰対象は的場のみだが、恒例によりポディウムには能勢も登壇。笑顔で健闘を讃え合い、シャンパンファイトを楽しんだ。
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参戦3年目のシーズンで東日本の開幕戦に続く2勝目を達成した的場選手コメント
「自分はなにもしなかったのですが、ボーナスみたいな感じで優勝させていただきました。ただ、今まで筑波ではクラブマンの方たちとだけ走っていたので、初めて混走でシリーズの皆さんとの差を体験できたのはよかったと思います」
タイヤについて
「今回は雨だと思ってバリ山を持参しました。いずれにしてもコスパがいいので助かります」

パーティレースの次の戦いは9月15日の日曜日に岡山国際サーキットで西日本シリーズの第3戦が、また9月21日の土曜日には茨城県の筑波サーキットで東日本シリーズの第3戦が予定。さらに9月28日の土曜日に、三重県の鈴鹿サーキットでジャパンツアー・シリーズの第5戦が初めて開催される。

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レース結果

コース:スポーツランド菅生

[NDクラブマン]

決勝

  • 開催日:2024/09/01
  • 天候:Cloudy
  • 路面:Dry
  • 決勝出走:2
  • 完走:2
  • (3.586km x 9laps = 32.274km)
順位 No ドライバー タイヤ チーム マシン シャシー エンジン 周回数 Delay(Lap) ベストタイム ベストラップ タイム
1 41 的場 雅仁 BS Bridgestone gssロードスター 9 16'57.714
2 28 能勢 健一朗 BS Bridgestone CP大泉pttロードスターRB 9 17'06.685