雷雨によりスタートが1時間遅れたものの、無事レースがスタートした。
大きなトラブルもなく3時間が経過したので、一度ここまでのレース結果を振り返ってみよう。
全クラスを振り返るとなると、長々しい速報となってしまうため、ここでは特に大きな動きのあったST-2クラスの結果に着目してみる。

さて今回のレースだが、スタート後まもなく雨は止んだ。路面はフルウェットだったものの、60台もの車両が一斉に走れば、路面もすぐに乾くというものだ。すなわち、ウェットタイヤからスリックタイヤへの切り替えのタイミングが序盤のポイントとなる。
それを証明するように、ST-2各マシンのラップタイムを見てみよう。
LastLapTime_sec_ST-2.png
30周あたりの最初のピットストップで、いずれのマシンもスリックタイヤに履き替えており、ラップタイムが大幅に短縮されている。タイヤとしては、結果論ではあるが、なるべく早い段階でのスリックタイヤへの切り替えが有利だったと思われる。もちろん、給油のタイミングやドライバーの運転時間などいろいろな要素が絡むため、早ければ早いほど良いというものではない。そういった要素をすべて考慮して、バランスを保つことが重要だ。

では次に、ここまでの順位の変動を見てみよう。
PIC._ST-2.png
現在トップを走るのは#95 SPOON リジカラ CIVIC。3位スタートだったが、Bドライバーの小出峻がここまで快走を見せた。#95の最初のピットインは30周目で、クラス内でも早い段階でタイヤ交換を行っている。ラップタイムを見ても、ライバルたちより2~3周早いタイミングで上がっており、早目のピットストップが功を奏したのではないだろうか。
また大きく順位を上げているのは#72 OHLINS CIVIC NATSだ。Bドライバーの山野哲也が7位スタートから2位まで順位を上げた。#72のピットインは34周目で#95よりも引っ張った形だが、山野はスリックタイヤに変えてから早い段階で、クラス内で最速のラップ叩き出し、それ以降もハイペースで快走している。
次いで現在3位につけるのは#13 ENDLESS GRヤリス。こちらも5位スタートだったが、29周目の早目のピットインでスリックタイヤに変更し、他社よりも早い段階でラップタイムを上げてきている。

さて、これからナイトセッションに突入していくが、現在上位のチームが好調をキープするのか、これから逆転劇があるのか。これからの展開にも注目していきたい。