S耐という「村祭り」のメンバーとして迎えてもらったブリヂストンが村人を知っていくために、ここに集まる人の想いを描き出す企画を始めます。【速報】の合間に、少しずつお伝えしていき、いつかコーナーとして一本立ちさせていきたいと願いつつ、第1回は東北のランエボ使い大橋選手を取り上げます。

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東北を拠点に活動し、現在はST-2クラスでシンリョウレーシングのランサーエボリューションXを駆る大橋正澄(おおはし・まさずみ)選手。大学時代にSUGOでレースを観戦したのをきっかけにモータースポーツへ足を踏み入れ、地元のワンメイクレースで頭角を現すと、その走りがチューナーの目に留まり本格的なキャリアをスタート。S耐へ初参戦したのは1997年で、インテグラ、インプレッサを経てランエボと出会い、以来20年以上にわたってST-2の第一線で戦い続けている。
そんな大橋選手に、S耐の変遷、そして今の想いを語ってもらった。
S耐にフル参戦したのは1997年だったかな?DC2インテグラでした。その後、2002年からインプレッサに乗りました。シビックインターの整備をしてくれていたガレージから『来年インプレッサ作るけど、乗らないか?』と誘っていただいたんです。初めての4輪駆動でしたが、そこからランエボに乗り換えてからは、今に至るまでもう20年以上、ランエボ一筋です。
エンドレスさんとランサー同士で毎年バチバチにやり合っていたRS小川さんのランエボでは3連覇も経験しました。その後はシンリョウさんに移り、インプレッサで戦うTOWA INTECさんと激しく競り合う時期が続きました。シリーズはなかなか取れませんでしたが、それでも楽しい時間でしたね。

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チームオーナーのみなさんとのご縁が途切れずに続いてきたおかげで、就職活動(翌年のシートを得るために動くこと)することなく、気づけばずっとST-2で走り続けています。ラッキーといえばラッキーですね。


ここ10年くらいでST-QやZ、TCRといったローマ字のクラスが増え、GT3車両も走るなど、S耐はとても華やかになりました。昔は1クラス・2クラスと数字のクラスだけで、雨が降ると2クラスが総合優勝するようなことがありましたし、台数も20~30台と少なかった時期がありました。でも今は参加台数が増え、バラエティに富んだマシンが走っていて、見応えのあるレースになったと思います。


タイヤもいろいろと使ってきましたが、今のブリヂストンはグリップが良くて長持ちもする。まさに今の時代に合っているタイヤだと思います。もともとブリヂストンというと、F1をはじめとしたトップカテゴリーのタイヤというイメージでしたから、そんな高性能なタイヤで自分がレースをするとは思ってもいませんでした。こんな環境でレースができるなんて、幸せですね。

最近は“JOY耐”という7時間耐久レースへ、息子と一緒に同じマシンで出ています。モータースポーツって、親子で楽しめるのがとても良いところだと思うんです。もちろんお金はかかりますけど、サーキットを親子で走れるっていうのは、ほかにはない貴重な時間ですね。
そんな自分にとって、スーパー耐久は最も上に位置するカテゴリーです。本気で競うこともできるし、存分に楽しめる。私が所属したチームはどこもアットホームな雰囲気だったのも、長く続けられた理由のひとつだと思います。
まだまだ続けていきたいですね。
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ブリヂストンは、スーパー耐久を支える“ひと”の力とともに、
その想いがゴールまで届くよう、足元から走りを支えていきます。