1997年第5戦モナコ。悪コンディションのなかでスチュワートのルーベンス・バリチェロが見事2位でフィニッシュ。チームオーナーのジャッキー・スチュワート、原田副社長と喜びを分かち合う。

金曜日の夕方に行われるメディアセッション「フライデー6」はドライバーのみならず、タイヤのテクニカルディレクターも召集されメディアの質疑に応える。これもF1活動のひとつだ。

 そして第2戦のブラジルではタイヤの耐久性を生かした戦略で同じくパニス選手が3位でフィニッシュ。2戦目にしてブリヂストンの赤いキャップを被ったドライバーが表彰台に立つこととなった。ブリヂストンのタイヤはグッドイヤーに比べて摩耗性能に優れていた。それを生かしてプロストのアラン・プロスト監督に1ストップ作戦を提案したのだ。しかし、スタート直後とピットイン直後に多くの燃料を搭載しなくてはならず、車重が増すことでブレーキが耐えられるかがネックとなったが、チームの努力でそれを克服した結果としての3位獲得だった。
 レース戦略を踏まえたタイヤ開発。タイヤ性能によって順位アップの可能性をチームに提言することは、それまでのF1ではなかったことであった。グリップ性能の高いソフトコンパウンドの摩耗性能が良く、性能変化が少ないタイヤ

ドライバーのコメントを採るブリヂストン広報担当、ジェーン・パリシ。

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