ウェット用浅溝リアタイヤ WA6。サイズ:330/ 40R18。

ウェット用深溝フロントタイヤ E71。サイズ:280/35R18。

ウェット用深溝リアタイヤ E71。サイズ:330/ 40R18。

まい、勝利を得ることができなかった。
 ドイツ、ニュルブルクリンクへ舞台を移した第4戦でCLK GTRが初優勝を記録するや、第6戦から第8戦まで3連勝、第7戦の鈴鹿ではメルセデス・ベンツとブリヂストンがコンビを組んでから記念すべき50勝目をマークしている。
 終盤の2戦はアメリカ大陸に舞台を移して行われ、セブリング、ラグナセカの両サーキットで連勝、シュナイダー選手がドライバーズチャンピオンに輝いた。
 1998年シーズンに入るとミシュランタイヤを履くワークスポルシェがメルセデス・ベンツの最大のライバルとなった。しかし、CLK GTRとブリヂストンタイヤのマッチングはより高いパフォーマンスを見せ、開幕戦から連戦連勝、そして第3戦からメルセデス・ベンツがより戦闘力をアップしたCLK LMを投入するや、その優位性は揺るぎないものとなった。ベルント・シュナイダー/マーク・ウェーバー組とクラウス・ル

ドヴィク/リカルド・ゾンタ組の2台が5勝づつを分け合い、メルセデス・ベンツとブリヂストンのパッケージが全10戦を優勝で飾ったのである。DTM、ITCから現在のFIA-GT選手権に至るシリーズの中でも全戦全勝は初めての快挙であった。ドライバーズチャンピオンにはベテラン、ルドヴィク選手と若手ゾンタ選手が輝いた。ブリヂストンがこのカテゴリーに参戦以来、タイヤ開発に大きな貢献をしてくれたルドヴィク選手はアメリカのラグナセカで行われた最終戦での優勝を最後に引退した。その彼が「クルーの懸命な努力のおかげで素晴らしいレースをすることができた。彼らにはいくら感謝しても足りない。そしてブリヂストンは常に世界最高のタイヤを供給し続けてくれた。」とコメントして彼のキャリアを締めくくったのであった。
 GT車両をベースにしたレースカテゴリーの最高峰に位置するFIA-GT選手権での成功は、フォーミュラカーの最高峰であるF1でのチャンピオン獲得とともに、世界へブリヂストンの優秀性をアピールすることができたのである。

1998年チャンピオンとなったルドヴィク/ゾンタ組。

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