ドライ用フロントタイヤ。サイズ:280/35 R18。メルセデス・ベンツCLK LMとニッサンR390は、同じサイズを使用した。

ドライ用リアタイヤ。サイズ:330/40R18。

 以前は、公道に出る地点-テルトルルージュから90度に曲がるミュルサンヌまで最高速が1分以上も続く超高速ストレートセクション、ユーノディエールがあった。予選時にはこのセクションで最高速400キロをマークするマシンもあるほどだった。夜間にこのユーノディエールを視察したブリヂストンのエンジニアは、そのとてつもない速さに感動するとともに、マシンを支えているタイヤの重要性を再認識し、過酷な状況下に置かれているタイヤを考えて恐怖感さえ感じた。

 1980年代後半から1990年代に安全性を考慮し、あまりにも高くなってしまったスピードを制限するため、約6キロにも及ぶユーノディエールに二つのシケインを設置するなど、最高速を下げる措置がとられている。しかし今でもユーノディエールは、以前より速度は落ちたものの最高速350キロに達する超高速セクションであることに変わりない。

 またル・マンは1周の距離が13.6キロと平均的なパーマネントサーキットの約3倍と長いことから、何らかのトラブルが発生した場合、トラブル発生地点によってはピットエリアまで長い距離を走り、戻らなくてはならない。

 そして、パーマネントセクションと公道セクションでは路面も異なる。また、公道セクションでは排水性のために中央付近から道路脇に向けてなだらかな傾斜が付けられている。ユーノディエールがこのようになっているのでマシンの直進性が損なわれることもある。

1995年に日産チームのサポートを行い、1992年以来の参戦を果たした。スカイラインGTR-LMからR390へつながるプロジェクトがスタートした。

BRIDGESTONE MOTORSPORT