CIK公認ウェット用リアタイヤ WET-K YEP。サイズ:6.0/11.0-5。1993~1998年までCIK公認レースで使用されたウェット用タイヤ。

FMK公認ドライ用リアタイヤ DRY-8。サイズ:7.1/11.0-5。1999年からFMK公認レースで使用され、YGA(ソフト)、YGB(ハード)の2種類のコンパウンドが用意される。

FMK公認ウェット用リアタイヤ WET-M YGP。サイズ:6.0/11.0-5。1999年からFMK公認レースで使用されるウェット用タイヤ。

レベルにおいて「勝つ」ことで商品イメージの向上、ひいてはカートタイヤの販売増を図ったものだった。そして近年ブリヂストンは、それらワールドステータスのイベントで圧倒的なシェアを誇るとともに、世界選手権のFSAクラスでは1995年、1996年、1998年に優勝。FAクラスに至っては、1995年から1998年まで4連勝している。
 同様にタイヤコンペティションとなっている国内トップシリーズの全日本FSAクラスでは、1994年以降ブリヂストンが5年連続でシリーズチャンピオンを獲得しており、日本のカーターからも高い信頼を受けている。
 これらFMK公認レースで使用するタイヤは、FMKのホモロゲーション取得が義務付けられており、3年毎に承認を受けなくてはならない。ブリヂストンは、タイムトライアルから予選、決勝

という多くのセッションを通じて性能劣化を少なくすることを目標に開発を進めている。
 また日本では、入門レースであるヤマハSLカートレースから全日本選手権のFAクラス・ICA(旧FR)クラスに至るシリーズまでは、ブリヂストンもしくはダンロップいずれかのタイヤワンメイクとなっている。
 一方アメリカでのレーシングカートは、ホビー的要素が強い。ヨーロッパや日本と異なるものとしてダートコースやオーバルコースを用いるカートレースもある。技術的にはオーバルコース用カートタイヤは、内側より外側のタイヤの外径を大きくするスタガーを用いる。これはインディカー用のタイヤと同様の技術である。このようにアメリカでは、走る楽しさを追求するためのツールとして、様々なレースの形態、ニーズに対応したレーシングカート用のタイヤを、ファイアストンブランドで販売している。

1995年、鈴鹿で開催されたワールドカップのFSAクラスでは、現F1ドライバーのヤルノ・トゥルーリが優勝。1994年、1995年と鈴鹿ワールドカップ2連覇を成し遂げた。またこの年ブリヂストンは1位~6位までを独占し圧倒的な勝利を収めた。

毎戦優勝者が変わるシーズンにおいて、安定した成績を残し1998年全日本カート選手権FSAクラスシリーズチャンピオンに輝いた須崎善文。

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