BRIDGESTONE MOTORSPORT 1999-2003
FORMULA ONE IRL INDYCAR / CART MOTO GP
FORMULA NIPPON JGTC F3 / NATIONAL FORMULA KART GYMKHANA DIRT TRIAL / RALLY
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■ダート トライアル / ラリー


全日本ダートトライアルで4度のチャンピオンに輝くベテラン炭山義昭選手。
ダートトライアル、ラリーとも
趣味として人気の高いモータースポーツ


 ダートトライアルは、ジムカーナ同様1台ずつ非舗装路を走行しタイムを競うカテゴリーである。ラリーと違い、走行するクルマの大半を見渡せるコースレイアウトから、「見る」スポーツとしても魅力にあふれる。
 ダートトライアルでは、天候はもちろん、雨天晴天にかかわらず走行ごとにつねに路面コンディションが変化する。それを克服するのは、状況ごとにラインナップされたタイヤ選びと、ドライバーのテクニック。こうして、1/1000秒にしのぎを削る。これが、ダートトライアルの醍醐味である。
 一方ラリーは、ヨーロッパを中心に「参加」し、「見る」モータースポーツとして人気があり、ステイタスも高い。WRCを頂点として世界各国で開催されており、とくにヨーロッパでは絶大な人気を誇っている。近年国内でも国際格式ラリーが開催されるようになり、国際的にも日本におけるラリー競技の認知が向上。
2004年は、北海道にてWRCの開催が予定されている。ラリーは、オールターマック(舗装路)、オールグラベル(非舗装路)2種類の公道で行われる。
 ダートトライアルとともに、ナンバー付き車両で行えることから、趣味としてモータースポーツを楽しみたいという層に人気のカテゴリーだ。
ラリー競技にもブリヂストンは積極的に参戦。WRC国内開催など、ユーザーの関心も高まりつつある。 全日本ダートトライアルにもブリヂストンのタイヤサービストラックは出動する。
タイヤの性能が勝敗を大きく左右する

 ダートトライアル、ラリーともにタイヤの性能、タイヤの選定が大きくものをいう競技である。各メーカーとも、毎シーズン、毎戦熾烈な性能競争を繰り広げている。それというのも、競技用タイヤであるために、戦績の優劣がそのまま市場に反映される性質を持っているからだ。タイヤ競争は熾烈を極めてきており、国内トップレベルでの成績が市場のシェアを明瞭に映し出すようになっている。
 ダートトライアルでは、競技の行われるフィールドが年々硬質路面となってきており、そうした路面でより高いグリップとトラクション性能を発揮するタイヤが渇望されていた。ラリーでは、路面コンディションの異なる数本のSS(タイム測定区間)を、ひとつのパタンで走破しなければならない。つまり幅広い路面コンディションで高いグリップを発揮することが求められている。
 以上の理由から、ブリヂストンは1999年にRE460Rを投入。従来のRE360R(舗装~硬質ダート適応)、RE380R(硬質~軟質ダート適応)の2パタンをひとつに統合した、軟質ダートから舗装路まで広い範囲をカバーするタイヤである。エンジニアは、ユーザーとの密接な情報交換とテストを繰り返してこのタイヤを完成させた。
ダートトライアルは未舗装路でタイムを争う競技。チャンピオンをめざし、全国のベテラン・若手ドライバーがしのぎを削る。
 RE460Rは、ダートトライアルにおいて硬質路面での性能アップを実現。ラリーにおいては、舗装~一般ダートの幅広い領域での性能アップを実現した。また、細かな用途に応じて3つのスペックをラインナップしている。ダートトライアルでの硬質ダート、ラリーでの路面領域全般に対応するTYPE R。ダートトライアルでの硬質~一般ダート、ラリーでの一般~軟質ダートに対応するTYPE S。耐摩耗性、性能持続性重視で、長距離ラリー、練習走行用に対応するTYPE Hの3スペックである。
 RE460Rは投入直後からその威力を発揮、ダートトライアルのA2クラスで3年間チャンピオンを奪取、他のクラスでもRE460Rユーザーが上位を独占した。
 
  POTENZA RE320 R。ウィンターラリー用タイヤ。
独特なパタンとサイプでアイスバーン、積雪路を問わず、高い運動性能を発揮する。
POTENZA RE370 R。1996年発売。
軟質ダート路向け接地性重視のパタン。長年にわたり性能優位性を保持し、好評を博している。
POTENZA RE460 R。1998年発売。
ラリーのほぼ全域、ダートトライアルの硬質路から一般ダート路をカバーした。
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