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勝利を重ねるブリヂストン それまで遊園地のゴーカート用タイヤを競技に流用していたが、ブリヂストンは、1977年にレーシングカート専用タイヤを開発。遊園地のゴーカート用タイヤのものと異なるプロファイルを有したそのタイヤは、フォーミュラカー用のものをスケールダウンした形状とパフォーマンスを発揮。レーシングカート界のエポックメイキングとなった。 一切のサスペンションを持たず、コーナリング中はリアのイン側タイヤをリフトさせた3輪走行を基本とするレーシングカートに要求されるタイヤ開発は、小さくとも高度なエンジニアリングが求められる。他のレーシングタイヤと比べて直径は小さいが、構造・コンパウンドともに技術的に少しも手を抜けない状況がそこにはある。 レーシングカートタイヤの世界に全く新たなコンセプトを持ち込み、多くのカーターから絶大な支持を受け、ブリヂストンは瞬く間にトップシェアを築いた。 国内のトップクラス、全日本FSAで1994年から2001年まで8年連続してチャンピオンを獲得、圧倒的な優位性を示した。また、2002年に一度奪われた全日本FSAの王座を翌2003年に奪い返した。また、FA、ICAのクラスでは、ブリヂストンとダンロップが交互にワンメイクタイヤを供給することとなっている。 世界選手権のFSA(2003年はFA)では近年、2000年から2003年まで4連勝を達成。世界で一番レベルの高いシリーズ戦であるヨーロッパ選手権でも、チャンピオンを獲得し、常にトップブランドのポジションを保ち続けている。 ヨーロッパと対極にあるアメリカンモータースポーツの世界でもレーシングカートは盛んに行われている。ヨーロッパと同様のスプリントレースの他に、アメリカでは特にIRLのようにオーバルコースを用いたレースが盛んである。そこで、アメリカ市場向けには、オーバル専用のタイヤを開発している。またオーバルコースでもアスファルト路とダート路のコースがあるため、それぞれに専用のタイヤ開発が必要になっている。それらのタイヤは、ファイアストンブランドにて供給している。 |
CIK公認ドライ用リアタイヤ DRY-8。 サイズ:7.1/11.0-5。 2002年からCIK公認レースで使用され、YHA(ソフト)、YHB(ミディアム)、YHC(ハード)の3種類のコンパウンドが用意された。 |
CIK公認ウェット用リアタイヤ WET-P YHP。 サイズ:6.0/11.0-5。 2002年からCIK公認レースで使用されている。 |
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