"ドライビングシミュレータ×実車走行体験"でスキルアップ。相乗効果で上達を加速するプログラムに注目!! 【袖ケ浦フォレストレースウェイ克服プログラム編】

ドライビングシミュレータによるレッスンと実車走行を組み合わせたプログラムを、「Bridgestone eMotorsport Institute(ブリヂストン イーモータースポーツ インスティテュート)」が開催。
実車走行会は袖ケ浦フォレストレースウェイが舞台となりましたが、午前中の「オーバーステアプログラム」に続き、午後には「袖ケ浦フォレストレースウェイ克服プログラム」が行われました。

参加者は、普段から袖ケ浦フォレストレースウェイでのスポーツ走行を楽しむみなさんで、さらなるドライビング技術向上とともにタイムアップを目指します。今回のプログラムのため「Bridgestone eMotorsport Institute」で使用しているドライビングシミュレータに、袖ケ浦フォレストレースウェイのコースを新たに設けてレッスンを行いました。

実車走行でのレッスン講師は山田英二選手。スーパー耐久やSUPER GTなどトップカテゴリーのレースで活躍するほか、雑誌やYouTubeなどメディアでも人気で、ターザン山田の愛称でも親しまれています。さらに、ゲストとしてラジオDJとしても活動しながら、モータースポーツにも精通するピストン西沢さんが招かれました。
02_02.jpg 02_04.jpg


■的確なアドバイスと同乗走行体験がスキルアップの糧になる

袖ケ浦フォレストレースウェイは、1周2436m。攻略しがいのある多彩なコーナーが続き、コース幅が広く走りやすいことでも人気です。レッスンでは、まず袖ケ浦フォレストレースウェイのライン取りや、ブレーキのポイントなどを、山田選手とピストン西沢さんが座学にてレクチャー。コーナーごとに車種による走り方の違いなどを細かく解説しました。また、路面温度による空気圧の設定や、タイヤの使い方に関するアドバイスも行われました。

そして、いよいよ参加者によるフリー走行が始まります。その様子を山田選手がポイントとなるコーナーでチェック。8コーナーではライン取りのほか、アンダーステアに対するコントロールの仕方などを確認します。続いて5、6、7コーナーへ視線を移します。山田選手は、スピード域が高いコーナーなので、それに合わせてどのようのクルマの走らせ方をしているかに重きを置いて確認したと教えてくれました。

30分のフリー走行を終えると、同乗走行を実施しました。SPOON SPORTSのデモカー CIVIC TYPE R FL5を使用して、山田選手の運転する助手席に参加者が同乗します。山田選手はかなりのハイペースで走行しながら、車内で参加者と対話。参加者の車両の特性によるバランスとフリー走行でチェックした参加者の走りに合わせて、おすすめの走行ラインをトレースするなど、ひとりひとりに合わせたアドバイスを行いました。

そのアドバイスを踏まえて、2回目のフリー走行を実施して、レッスンプログラムは終了となりました。参加者に感想をうかがうと、走るコースの正解はひとつではないと言う山田選手のアドバイスが印象深かったと言います。教えてもらった走り方も含めて、自分にあったラインを見つけるよう、いろんな挑戦ができて、目的を持った走りができたとのこと。同乗走行でのアドバイス後に、大きくタイムアップできたという参加者もいらっしゃいました。
02_05.jpg 02_06.jpg


■参加者もインストラクターも感じたハイブリッドレッスンの効果


この特別プログラムを体験した参加者の感想を紹介します。


【真中さん(アルファ・ロメオ 156)】
サーキット走行歴は20年以上で、友人たちとアイドラーズ12時間耐久レースに参加するなど、普段からスポーツ走行を楽しんでいます。ドライビングシミュレータレッスンでは、どんなにコースアウトしてもいいし、果敢に挑戦できる。タイムに伸び悩んでいたところだったので、インストラクターに的確なアドバイスをもらえたのがとても良かったですね。コーナーを早く抜けるためのブレーキングをとくに練習しました。実車走行では、コース前半の攻め方が課題だったのですが、山田選手のアドバイスによって、スピードコントロール、ライン取りなど走らせ方のパターンが増えました。テーマを持って走れたことが、技術向上に繋がったと思います。
02_09.jpg 02_08.jpg


【坂村さん(トヨタ GRMNヤリス)】
サーキットで走行経験は長いのですが、袖ケ浦フォレストレースウェイでの走行は2回目です。このプログラム以外でも、Bridgestone eMotorsport Instituteに5〜6回ほど通いました。ドライビングシミュレータレッスン1回の参加で、走行会3回分くらいの練習になると思います。
実車走行ではなかなかできないことを繰り返し練習できるし、自分の走りに合わせたプロの助言が参考になるので、技術向上を図れました。
また、実車走行では同乗での山田選手の走りに圧倒されました。実際のコース上で、GRMNヤリスに合わせたライン取りや縁石を使っての立ち上がり、ブレーキングなどの手本を見せてくれたのが、タイムアップに繋がりました。今後もぜひ続けて参加したいですね。
02_10.jpg  02_11.jpg


レッスン講師を務めた、山田選手とゲストのピストン西沢さんにも感想を伺いました。




【山田英二選手】
ひとりひとりの走りをチェックして、それをもとに同乗走行しながら改善点を伝えることができました。参加者のみなさんは、普段から走りを楽しんでいるだけあって上手だったと思います。同乗走行で限界走行という、プロならではの走りも体験して楽しんでもらえたのではないでしょうか。そういった体験をもとに、これからもいろいろ試してほしいですね。実は失敗することも大切です。例えばいつもよりブレーキングを遅らせたら、そのときにどういった挙動をするかを体感することも必要です。まずはドライビングシミュレータで挑戦してみるのもいいかもしれません。実車走行の2回目のフリー走行では、どの参加者も1回目より攻め込んでいるのがよくわかりましたし、タイムが上がった方もいらっしゃいました。そうやってスキルアップして、もっとクルマが楽しいって思ってもらえたら嬉しいですね。
02_13.jpg  02_12.jpg


【ピストン西沢さん】
今回、「オーバーステアプログラム」「袖ケ浦フォレストレースウェイ克服プログラム」と2つのチャレンジの場を用意しました。内容はまったくの別物ですが、どちらもドライビングシミュレータを通して学び、さらに実車で試すという流れのなかでしっかりと上達できたのではないでしょうか。袖ケ浦フォレストレースウェイ克服プログラムの参加者のようにサーキットを走り慣れた方でも、オーバーステアプログラムに参加するのは大きな学びになると思います。ドライビングシミュレータと実車走行を組み合わせたレッスンは、今回参加したみなさんにこれからも続けていってほしいし、またたくさんの方に体験してもらいたいですね。
02_14.jpg