ブリヂストンサポートチームが表彰台を独占で12年連続鈴鹿8耐制覇!
- 開催場所:鈴鹿サーキット
- 開催日:2017年07月30日(日) 〜 2017年07月30日(日)
今年の鈴鹿8耐は第40回の記念大会。3連覇を目指すヤマハファクトリーレーシングチーム、ホンダから優勝カップ奪還を託されたMuSASHi RT HARC-PRO. HondaとF.C.C. TSR Honda、スズキのエースチームであるヨシムラスズキMOTULレーシング、カワサキの国内トップチームKawasaki Team GREEN、そして世界耐久選手権にフル参戦しているYART-YAMAHAなど、ブリヂストンのサポートチームは全部で16。今年の鈴鹿8耐までレギュレーションで使用を認められた16.5インチタイヤと17インチタイヤの2種類のサイズのタイヤを供給することになった。
金曜日の予選は青・黄・赤の腕章ごとに20分2回のタイムアタック。転倒車が続出して何度も赤旗中断が入る難しい予選アタックだったが、3人のライダーのうち2人が2分6秒台をマークしたヤマハファクトリーレーシングチームが暫定ポールポジションを獲得。ヨシムラスズキMOTULレーシング、MuSASHi RT ARC-PRO. Honda、Kawasaki Team GREEN、F.C.C. TSR Honda、YART-YAMAHAと続き、ブリヂストンサポートチームがトップ6を占めた。
翌土曜日のトップ10トライアルではヤマハファクトリーレーシングチームのエース・中須賀克行が2分6秒038をマークし、ポールポジションを獲得した。ヨシムラスズキMOTULレーシング、Kawasaki Team GREEN、F.C.C. TSR Honda、MuSASHi RT HARC-PRO. Hondaまでの5チームが2分6秒台というハイレベルな戦いだった。
決勝日も朝から曇天。スタートと同時に西コースに雨が落ちてきた。ホールショットを奪ったのはKawasaki Team GREENだったが、オープニングラップを制したのはMuSASHi RT HARC-PRO. Honda。2周目にヤマハファクトリーレーシングチームが2番手に浮上し、3台でスプリントレース並の接近戦を開始する。同時に後方ではスタートで出遅れたヨシムラスズキMOTULレーシング津田拓也が転倒。すぐにマシンを起こしてピットに向かい、修復作業に入る。
スタートから30分程度は雨脚が強まったり弱まったりしていた。雨脚が強くなったときにKawasaki Team GREENはトップ集団から遅れ、ヤマハ対ホンダの一騎打ちの構図に。
アクシデントはスタートから2時間半を過ぎいきなりMuSASHi RT HARC-PRO. Hondaの中上貴晶が転倒。すぐにマシンを起こしてピットに向かい、短時間で修復を終えてコース復帰したものの、4番手まで順位を落としてしまう。
これで単独トップに立ったヤマハファクトリーレーシングチームは、最後まで危なげない走りを見せ、最後はアレックス・ローズがチェッカーを受けて3連覇を達成。同時にブリヂストンは12連覇を成し遂げた。
2位は終始Kawasaki Team GREENとF.C.C. TSR Hondaの争い。最後のピットワークを終えたところではF.C.C. TSR Hondaが優位に立っていた。しかしレース終盤、残り37分で導入されたセーフティカーが解除された途端にF.C.C. TSR Hondaのマシンから火の手が上がった。しかしレースディレクションはピットインを強制。ライダーのランディ・ド・プニエは首をかしげながらピットに向かい、その横を走り抜けたKawasaki Team GREENのレオン・ハスラムが2位フィニッシュ。F.C.C. TSR Hondaのマシンはオフィシャルのチェックを受けてすぐにコース復帰し、3位表彰台を獲得した。
MuSASHi RT HARC-Pro.Hondaは4位。2周目に転倒した後、猛烈な追い上げを見せたヨシムラスズキMOTULレーシングが7位。そして、逆転で世界耐久選手権の年間チャンピオンを狙っていたYART-YAMAHAは5位フィニッシュとなり、年間ランキング3位でシーズンを終えた。
【YAMAHA FACTORY RACING TEAM 吉川和多留監督コメント】
3年連続の優勝ができて非常に嬉しく思います。安定したタイヤ性能でこの優勝を支えてくれたブリヂストンに対して、3選手と全チームスタッフを代表して感謝いたします。ブリヂストンタイヤの性能をレースで最大限に引き出せるように、事前テストの段階からチームとブリヂストンで協力してきたことが、この結果につながったと思います。今後ともYAMAHA FACTORY RACING TEAMへの応援を宜しくお願い致します。
【株式会社ブリヂストン 執行役員 日本タイヤ経営企画担当 中田勇一コメント】
3年連続の優勝を果たしたYAMAHA FACTORY RACING TEAMの皆様に、心より御祝い申し上げます。鈴鹿8耐40回という記念すべき大会で、EWC最終戦という緊張感もある中、素晴らしいレースが展開され感動しました。その中で当社はタイヤサプライヤーとして共に戦い、タイヤも良く機能して、12年連続で鈴鹿8耐優勝チームの足元をサポートできたことを光栄に感じます。また優勝だけでなく、上位10位までをブリヂストンタイヤ装着車が独占できたことも大変嬉しく、素晴らしい成績を修められたチームと関係者に皆様に感謝いたします。今後もさらに技術を磨き、より良いタイヤ作りを目指して参ります。
決勝
- 開催日:2017/07/30
- 天候:Cloudy
- 路面:Dry
- 路面温度: 33℃ ~ 36℃
- 決勝出走:68
- 完走:57
- (5.821km x 216laps = 1257.336km)
順位 | No | ドライバー | タイヤ | チーム | マシン | シャシー | エンジン | 周回数 | Delay(Lap) | ベストタイム | ベストラップ | タイム |
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1 | 21 | 中須賀 克行/A.ロウズ/M.V.D.マーク | BS | ヤマハ・ファクトリー・レーシング・チーム | YZF-R1 | ヤマハ | 216 | 2:06.932 | 8:00:32.959 | |||
2 | 11 | 渡辺 一馬/L.ハスラム/A S・B.カマルザマン | BS | Kawasaki Team GREEN | ZX-10RR | カワサキ | 216 | 2:08.249 | 8:02:42.011 | |||
3 | 5 | D.エガーター/R.D.ピュニエ/J. フック | BS | F.C.C.TSR Honda | CBR1000RR SP2 | ホンダ | 215 | 2:08.450 | 8:01.58.784 | |||
4 | 634 | 高橋 巧/J.ミラー/中上 貴晶 | BS | MuSASHi RT HARC-PRO.Honda | CBR1000RR SP2 | ホンダ | 214 | 2:07.824 | 8:00:48.683 | |||
5 | 7 | B.パークス/野左根 航汰/M.フリッツ | BS | YART - YAMAHA | YZF-R1 | ヤマハ | 212 | 2:09.341 | 8:01:56.136 | |||
6 | 104 | 小山 知良/岩戸 亮介/山口 辰也 | BS | Honda Dream Racing | CBR1000RR SP2 | ホンダ | 212 | 2:09.540 | 8:02:02.996 | |||
7 | 12 | S.ギュントーリ/J.ブルックス/津田 拓也 | BS | ヨシムラスズキMOTULレーシング | GSX-R1000L7 | スズキ | 212 | 2:08.309 | 8:02:33.935 | |||
8 | 22 | D.E.プラタマ/M.Z.ザイディ/R.ウィライロット | BS | Satu HATI.Honda Team Asia | CBR1000RR SP2 | ホンダ | 211 | 2:10.207 | 8:01:51.771 | |||
9 | 03 | J.ウォータース/青木 宣篤/今野 由寛 | BS | Moto Map SUPPLY Future Access | GSX-R1000 | スズキ | 211 | 2:09.439 | 8:02:05.367 | |||
10 | 72 | 水野 涼/J.M.オハローラン/J.スタファー | BS | ホンダドリームRT 桜井ホンダ | CBR1000RR SP2 | ホンダ | 211 | 2:10.168 | 8:02:14.221 | |||
11 | 94 | D.チェカ/N.カネパ/M.D.メリオ | DL | GMT94 YAMAHA | YZF-R1 | ヤマハ | 210 | 2:10.679 | 8:01:09.015 | |||
12 | 090 | 秋吉 耕佑/大久保 光/長島 哲太 | DL | au & テルル・Kohara RT | CBR1000RR SP2 | ホンダ | 210 | 2:10.320 | 8:02:03.639 | |||
13 | 8 | H.サイガー/R.スタン/M.サヴァリー | PI | BOLLIGER TEAM SWITZERLAND | ZX-10R | カワサキ | 210 | 2:11.290 | 8:02:31.432 | |||
14 | 10 | E.ニゴン/井筒 仁康/G.レブランス | DL | EVA RT WEBIKE TRICK STAR | ZX-10R | カワサキ | 209 | 2:11.422 | 8:00:42.128 | |||
15 | 75 | 前田 恵助/大崎 誠之/近藤 湧也 | BS | 伊藤レーシングGMD&レッドグリフィン | YZF-R1 | ヤマハ | 209 | 2:11.332 | 8:01:27.877 | |||
16 | 13 | 中津原 尚宏/関口 太郎/名越 哲平 | BS | Mistresa with ATJ Racing | CBR1000RR | ホンダ | 208 | 2:10.984 | 8:01:44.978 | |||
17 | 71 | 加賀山 就臣/H.シャーリン/浦本 修充 | DL | Team KAGAYAMA | GSX-R1000L7 | スズキ | 207 | 2:09.235 | 8:00:58.896 | |||
18 | 1 | V.フィリップ/E.マッソン/濱原 颯道 | DL | Suzuki Endurance Racing Team | GSX-R1000 | スズキ | 207 | 2:11.881 | 8:02:47.751 | |||
19 | 6 | 津田 一磨/徳留 和樹 | BS | Titanium Power HOOTERS Racing | YZF-R1 | ヤマハ | 206 | 2:13.067 | 8:02:41.493 | |||
20 | 25 | 日浦 大治朗/亀井 雄大/安田 毅史 | BS | Honda鈴鹿レーシングチーム | CBR1000RR | ホンダ | 205 | 2:09.635 | 8:01:07.517 |