• 開催場所:ブガッティ サーキット
  • 開催日:2019年04月20日(土) 〜 2019年04月21日(日)
2018-2019年 EWC第2戦 ルマン24時間レース:苦しい戦いとなったレースでF.C.C. TSR Honda Franceが35位完走!
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FIM EWC 2018-19シーズンの第2戦 ルマン 24時間決勝レースが4/18~21にフランス、ルマン ブガッティサーキットで行われた。
第1戦ボルドール4時間から約7か月のインターバルが有り、この間にライダー変更等が決まったチームも多い。
ブリヂストンサポートチームである昨シーズンのチャンピオンチームでボルドール24時間のウィナー、#1 F.C.C. TSR Honda Franceとボルドール24時間2位の#7 YART-Yamahaは前戦からライダー変更は無く、同じライダーラインナップで参戦。
2つのサポートチームに加え、量産タイヤV02を使用して参戦する昨シーズンランキング5位の#21 MERCURY RACINGと他2チームを含めた5チームがブリヂストンタイヤを使用する。
今シーズンからタイヤ使用本数のレギュレーションが変更。24時間レースでは予選で6本、決勝レースで41本(昨シーズンまでは予選・決勝で45本)使用出来る。予選で使用したタイヤは決勝では使用不可になった為、決勝レースではタイヤを2スティント使用しなければならない本数が増えた事になる。また予選で使用したタイヤは決勝で使用出来ない為、タイムアタック用の予選タイヤの使用が予想される。

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レースウィークの天気予報は連日快晴で最高気温は25℃前後と高めの予報。
木曜日午後に行われた予選1回目。気温24~26℃・路面温度30~35と温度が高い中で3人のライダーが各20分間の予選を走行。
BS勢上位につけたのは#7 YART-Yamahaで3人の順位が2位‐1位‐7位で総合2番手。#1 F.C.C. TSR Honda Franceは8位‐8位‐3位で総合6番手となっている。
翌金曜日の午前中に行われた予選2回目では気温18~20℃、路面温度21℃~35℃と温度が上昇していく中で行われた。
前日対比、気温・路面温度が下がりタイムは更新しやすい状況の中、#7 YART-Yamahaは5位‐1位‐2位で前日から3人の平均ラップタイムは更新したが順位は変わらず予選総合2番手。
#1 F.C.C. TSR Honda Franceも各ライダーがタイムを更新し、7位‐10位‐6位となるが予選総合順位は1つ落とし7番手からのスタートとなった。

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迎えた決勝日。土曜~日曜日の予報は前日までと大きく変わらず、最高気温26℃。夜間走行時に最低気温は12℃となっている。
レースは15:00にスタートし、翌日15:00のチェッカーに向けて走り出す。
好スタートを切ったのは#2 SUZUKI ENDURANCE RACING TEAM(通称S.E.R.T.、 Su,DL)。#7 YART-YamahaのN.カネパと#1 F.C.C. TSR HondaのM.ディ メリオはやや出遅れるスタートとなったが、オープニングラップで転倒者が出た為、早々にセーフティーカーが介入し、波乱のレーススタートとなった。
セーフティカー解除後は#1 F.C.C. TSR Honda FranceのM.ディ メリオは順調に順位を上げ、スタート後30分程で3位まで浮上。
しかし40分を経過した頃に4コーナーで転倒!すぐにマシンを起こして、ピットボックスに戻るが、修復には少し時間が掛かりそう。
一方、#7 YART-Yamahaは序盤で3位に浮上。1時間が経過する前にタイヤを前後交換、燃料補給、ライダー交代を行う。#7 YART-Yamahaはこの後は常に3位前後を走行。ピットインのタイミングで順位が前後するが、優勝に向けては十分狙えるポジションで周回数を重ねていく。
序盤で転倒してしまった#1 F.C.C. TSR Honda Franceはトップから12周遅れでコースに復帰。57位まで順位を落としてしまったが、長い24時間レースではまだ上位まで順位を挽回出来る。

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レースも2時間30分が過ぎた頃に、今度は#7 YART-YamahaのM.フリッツが4コーナーで転倒。しかしダメージはほとんど無かったらしく、マシンを起こして走行を再開。ピットには戻らず、そのまま走り続けている。
21時頃になると日没を迎え辺りは暗くなり、夜間走行に突入する。#7 YART-Yamahaは3位争いを展開、#1 F.C.C. TSR Honda Franceは25位前後まで順位を挽回している。
多くのチームが転倒や様々なマシントラブルを修復させながらレースを戦っているが、深夜1時を回った頃に今度はBS勢トップの#7 YART-Yamahaにマシントラブルが発生し、ピットロード入り口手前でエンジンがストップ!そのままピットに戻り、メカニックたちが修復を試みるが、エンジン内部のトラブルのようで修復不可能と判断。この時点で#7 YART-Yamahaはリタイヤとなってしまう。
後方から順調に順位を回復している#1 F.C.C. TSR Honda Franceはレース半分、12時間を経過した時点で11位まで順位を挽回。
夜間時のラップタイムは上位勢と同等、もしくは速いタイムで走行している。夜間時の最低気温は14℃、路面温度12℃となっており、低温下でのタイヤの作動性は良好と言える。

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夜明け前の走行では一時6位まで順位を回復した#1 F.C.C. TSR Honda Franceはフロントブレーキにトラブルを抱えているようで、ブレーキキャリパー等を交換。9位にポジションを落とす場面もあったが、16時間経過時点では8位で3ポイントを獲得。トラブルを克服しながら更に挽回すべく周回を重ねる。
気温が上がり始め17時間が経過した頃に#1 F.C.C. TSR Honda Franceに不運が襲う!走行していたF.フォレイが3コーナー進入で前車を抜く際に転倒!この転倒でエンジンからオイルが漏れてしまい、セーフティーカーが入る。F.フォレイは運搬車でピットまで戻るが修復には時間が掛かり、1時間半後にコースに復帰。順位を大きく落としてしまったが、レース完走を目指し走り続け、24時間レースを36位で完走。様々なトラブルを克服しながらチェッカーフラッグを受けた。
BS勢トップは量産タイヤを使用する#21 MERCURY RACINGが11位でチェッカー。昨年のシリーズランキング5位のチームは今回のレースでも量産タイヤV02のポテンシャルの高さを示した。


青木信治 - 株式会社ブリヂストンMCタイヤ開発部長
昨シーズンF.C.C. TSR Hondaが見事優勝を獲得しましたが、今年はチームやライダー達の必至な作業にも拘らず残念な結果に終わりました。
シーズンオフ集中的にテスト重ねてきた昨年の課題に対しては、今回のレースでその効果を確認することができました。が、タイヤ性能としてはまだまだ不足している部分がある事を再認識致しました。
今回のレース結果をタイヤ側からも真摯に受け止め、更なるタイヤパフォーマンス向上開発を推進し、ブリヂストン装着チームが優勝できるよう万全の体制でサポートしてゆきたいと思います。





レース結果

コース:ブガッティ サーキット

決勝

  • 開催日:2019/04/20
  • 決勝出走:59
  • 完走:37
  • (4.185km x 839laps = 3511.215km)
順位 No ドライバー タイヤ チーム マシン シャシー エンジン 周回数 Delay(Lap) ベストタイム ベストラップ タイム
1 11 J. グアノニ/D.チェカ/E.ニゴン PI TEAM SRC KAWASAKI FRANCE ZX-10R カワサキ 839 830 1:37.463 24:00:54.139
2 111 S.ギンバート/Y.エルナンデス/R.D プニエ DL Honda Endurance Racing CBR1000RR ホンダ 839 571 1:36.819 24:01:54.689
3 2 V.フィリップ/E.マッソン/G.ブラック DL Suzuki Endurance Racing Team GSX-R1000 スズキ 838 1 707 1:38.122 24:01:08.610
4 13 S.モライス/D.ウェブ/M.ラグリーヴ PI Wepol Racing YZF-R1 ヤマハ 828 11 250 1:38.122 24:00:56.861
5 8 R.スタン/S.スチェット/N. ワラベン PI Bolliger Team Switzerland ZX-10R カワサキ 827 12 399 1:38.005 24:02:19.55 0
6 36 A.プランカッサグネ/M.ルシアーナ/M.ビーチェット PI 3ART - MOTO TEAM 95 YZF-R1 ヤマハ 822 17 630 1:38.656 24:02:36.039
7 50 J.ウェストモーランド/J.ニゴン/A.ガンフォーニナ DL MOTORS EVENTS GSX-R1000 スズキ 821 18 190 1:38.699 24:01:11.430
8 55 E. ヨンチィエレ/S.エゲア/B.グイテット DL National Motos CBR1000 ホンダ 821 18 17 1 :39.288 24:02:05.048
9 96 R.ロルフォ/R.ムルハウサー/S. ヒル DL MOTO Ain YZF-R1 ヤマハ 818 21 156 1:39.419 24:01:17.039
10 33 E.ブーロム/C.リーシュ/K.マンフレディ PI Team 33 Coyote Louit Moto ZX-10R カワサキ 816 23 614 1:38.784 24:01:15.5 37
11 21 K.ハニカ/O.ジェジュク/I. ミハルヒク BS Bridgestone FANY GASTRO BMW MOTORRAD- by MERCURY RACING S1000RR BMW 812 27 184 1:38.609 24:01:09.587
12 77 M.シコペック/G. レイ/M.ジャーマン DL Wójcik Racing Team YZF-R1 ヤマハ 808 31 211 1:38.256 24:01:12.871
13 72 L.ロッシ/H.クレア/A.マスボウ DL Junior Team LMS Suzuki GSX-R1000 スズキ 808 31 487 1:38.594 24:01:36.144
14 66 J.ディグエット/J. ヒューゴー/M.チャーピン DL OG MOTORSPORT BY SARAZIN YZF-R1 ヤマハ 807 32 200 1:40.129 24:02:23.814
15 65 G.デハーイェ/J.フィーマン/G. オルティス PI Motobox Kremer Racing #65 YZF-R1 ヤマハ 806 33 667 1:40.252 24:02:23.008
16 3 J.パイロット/J. プロコプ/C.ストル DL AM Moto Racing Competition ZX-10R カワサキ 804 35 376 1:39.133 24:02:15.823
17 24 A. ルイショー/J.マッシオ/J. ハルド DL BMRT 3D MACCIO RACING ZX-10R カワサキ 802 37 150 1:38.726 24:02:12.350
18 86 P. デュフォー/M. ペリゾッティ/C. グランゾット  DL PITLANE ENDURANCE YZF-R1 ホンダ 801 38 545 1:40.674 24:01:14.322
19 333 F.アルト/F. マリノ/X. シメオン DL VRD IGOL PIERRET EXPERIENCES YZF-R1 ヤマハ 799 40 563 1:37.768 24:02:27.147
20 119 T. ナゴルスキ/C. ディラー/V. フサン DL Slider Endurance YZF-R1 ヤマハ 792 47 176 1:39.939 24:02:38.950