• 開催場所:スロバキア リンク
  • 開催日:2019年05月09日(木) 〜 2019年05月11日(土)
2018-2019年 EWC第3戦 スロバキア8時間レース ブリヂストンサポートチームが1-3位獲得!
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EWC 2018-2019年第3戦スロバキア8時間耐久レースが、第2戦ルマン24時間耐久レースから2週間のインターバルを経て、5月9日から11日にスロバキアリンクで開催された。2017年に初開催されたこのレースは、今3回目の開催となるが、今年は4輪のワールド・ツーリングカー・カップ(WTCR)との初共催という事で、ウィーク中の4輪走行による路面コンディションの変化が、どのような影響を及ぼすのかが注目された。
前回ルマン24時間では、ブリヂストンサポートチームのF.C.C.TSR Honda France、YAMAHA-YAMTが残念な結果に終わったので、全5戦のこのシリーズでは、ちょうど中間に位置する今回のレースは、タイトルを争う上でも非常に重要な1戦となる。

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レースウィークに先駆け、火曜日に練習走行が行われ、公式練習、予選が木曜日に、金曜日はWTCRの走行の為にEWCの走行は無く、土曜日の12時スタート、20時ゴールという通常とは違ったタイムスケジュールで行われた。
 昨年までのスロバキア8時間では、気温、路面温度共に高く、非常に暑い中でのウィークであったが今年は一変し、火曜日からウィークを通して肌寒い天候となった。
 木曜日の予選は午後から始まったが、午前中のフリープラクティスの途中から雨が降り、スロバキアリングでは、初めてのウェットセッションとなった。
予選1回目は雨の中気温/路面共に14℃と寒いウェットコンディションでスタート。
予選1回目の暫定ではF.C.C. TSR Honda Franceが2位、YART-YAMAHAが3位と順調なスタートを切った。
 夕方5時20分から開始された予選2回目の前に、雨は止んだものの路面は完全ウェットでスタート。気温16℃、路面温度17℃と僅かながら温かくなり、日差しも出てきたので路面状態が徐々に良くなる状況であった。
 予選2人目のライダーまでは、全車ウェットタイヤでの予選アタックをし、予選1回目のタイムを大きく上回るタイムをマーク。各ライダーのベストタイムの平均タイムで決まる予選グリッドは、2回目のタイムが重要となった。
3人目のライダーの予選開始時には、路面の所々が乾き出す状況で、20分間の予選途中でウェットタイヤから、ドライタイヤに交換して最後のアタックに賭けるライダーが多くなり、前後ドライタイヤに交換したF.C.C. TSR Honda FranceのM.ディメリオが、最終ラップに2番手に1.5秒以上離すタイムを出しトップに。YART-YAMAHAのN.カネパはリアタイヤのみをドライに交換して4番目のタイムを出した。
 その結果3人のベストタイムの平均で、見事YART-YAMAHAがポールポジション、F.C.C. TSR Honda Franceが2番グリッドを獲得した。

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レース日は朝から天気が良く、その後雲が出てきて気温18℃、路面温度25℃で12時にスタート。
序盤からF.C.C. TSR Honda FranceとYART-YAMAHAが3台のトップグルーを形成する。
 最初のピットインの後、F.C.C. TSR Honda Franceにトラブルが発生し、コースインした後にすぐに緊急ピットイン。フロント周りのトラブルを修復してピットアウトした時は、27位まで順位を落としてしまった。
 序盤からYART-YAMAHAはトップから1秒以内で2番手に付け、激しいトップ争いを繰り広げるが、2時間45分経過でトップの#111Honda Endurance Racing(Ho,DL)がコースアウトし、グラベルで転倒。すぐに再スタートするが、YART-YAMAHAが首位に浮上。
その後も2位に30秒程度の差を付けて、5時間過ぎまで首位をキープする。
 一方のF.C.C. TSR Honda Franceは、その後はトップと変わらない速いペースで走り、驚異的な追い上げを見せ、5時間経過後には5位までポジションを挽回した。
 残り3時間辺りから波乱が始まる。トップのYART-YAMAHAは、6回目のピットの後ペナルティのピットストップを命じられピットイン。この間に首位を奪われ2位に後退する。
 更に残り2時間半辺りから小雨が降り出し、ラップタイムは大きく落としながら、上位陣は我慢の走行となるが、2位YART-YAMAHAはトップから離されてしまう。
 残り2時間となった辺りから雨脚が強くなり、多くのライダーがピットインしてウェットタイヤに交換。
 ウェットタイヤにするとYART-YAMAHAのペースが速く、再びトップに浮上する。しかしウェットタイヤに交換してから、40分位経つと雨は止み再び上位陣はドライタイヤに交換する。
 トップYART-YAMAHAと2位との差は僅差で、ピットアウト後には一度抜かれたものの、その後にトップに出た#111Honda Endurance Racingが転倒!
ゴールまで1時間となった所で、再び雨が降りスリックタイヤでは大きくラップタイムがダウンし、残り50分となった所でトップYAMAHA-YAMAHAと3位F.C.C. TSR Honda Franceがほぼ同時にピットイン。両チーム共にウェットタイヤに交換してピットアウト。
 最後は再び雨は止むものの、そのまま我慢の走りで、YART-YAMAHAが2位に1周の差を付けて、昨年のスロバキア以来の優勝!F.C.C. TSR Honda Franceは終盤速いペースで、1周あった2位との差を詰めるが、46秒差届かず3位でゴール。
非常に難しいコンディションの中、ブリヂストンサポートチームはアクシデントやトラブルを克服して、1-3位と最高の結果となった。
 今回の結果ポイントランキングは、YART-YAMAHAが1位と26点差の3位。F.C.C. TSR Honda Franceは1位から34点差の5位と、トップとの差を詰める事が出来た。

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◆YART-YAMAHA代表 Mr.Mandy Cainz
「今日は最高にハッピーだ。レース後半は雨が降ったり止んだりで、非常に難しいコンディションとなったが、チームの判断が正しくライダーが最善の仕事をしてくれた。また難しいコンディションの路面でも、タイヤはドライ用もウェット用も非常に良く機能してくれた。今週は予選も含め最高ポイントを獲得出来たので、次戦のオーシャスレーベンでも同様の結果を残したい。 」


◆株式会社ブリヂストン モーターサイクルレーシングマネージャー 山田 宏
「今回のレースは、終盤の天候の急変で、本当に難しいコンディションとなりました。その状況の中で優勝したYART-YAMAHA、序盤のトラブルから挽回して3位表彰台を獲得したF.C.C. TSR Honda Franceの皆様にお祝いと感謝を申し上げます。
今年3年目のスロバキア8時間は、過去2回の暑さの中でのレースと打って変わり、予選から低温そして雨、更に4輪のワールド・ツーリングカー・カップ併催による路面状況の変化という、我々にとっても初めての経験でした。
又レースでは、終盤の不安定な雨により、ドライ用タイヤとウェット用タイヤを3回も交換するという波乱のレースとなりました。
今回の好成績は、チームとライダーの力によるものと考えていますが、我々も今回のデータをしっかりと分析し、更にタイヤ開発を進めて残り2戦、全力でチームを支えたいと思います。」

レース結果

コース:スロバキア リンク

決勝

  • 開催日:2019/05/11
  • 決勝出走:32
  • 完走:28
  • (5.922km x 218laps = 1290.996km)
順位 No ドライバー タイヤ チーム マシン シャシー エンジン 周回数 Delay(Lap) ベストタイム ベストラップ タイム
1 7 B.パークス/M.フリッツ/N.カネパ BS Bridgestone YART - YAMAHA YZF-R1 ヤマハ 218 129 2:04.427 08:00:18.752
2 2 V.フィリップ/E.マッソン/G.ブラック DL Suzuki Endurance Racing Team GSX-R1000 スズキ 217 1 154 2:05.320 08:00:48.559
3 1 J. フック/F.フォレイ/M.D.メリオ BS Bridgestone F.C.C.TSR Honda France CBR1000RR SP2 ホンダ 217 1 153 2:03.886 08:01:35.074
4 13 S.モライス/D.ウェブ/M. ラバティ PI Wepol Racing YZF-R1 ヤマハ 215 3 140 2:05.898 08:01:43.584
5 333 F.アルト/F. マリノ/X. シメオン DL VRD IGOL PIERRET EXPERIENCES YZF-R1 ヤマハ 215 3 127 2:05.518 08:01:44.431
6 72 L.ロッシ/H.クレア/A.マスボウ DL Junior Team LMS Suzuki GSX-R1000 スズキ 213 5 13 2:05.955 08:01:21.535
7 24 A. ルイショー/J.マッシオ/J. ハルド DL BMRT 3D MACCIO RACING ZX-10R カワサキ 213 5 153 2:06.653 08:01:59.430
8 111 S.ギンバート/R.D プニエ/Y.エルナンデス DL Honda Endurance Racing CBR1000 ホンダ 212 6 7 2:04.520 08:00:44.508
9 33 E.ブーロム/C.リーシュ/K.マンフレディ PI Team 33 Coyote Louit Moto ZX-10R カワサキ 212 6 2 2:05.146 08:00:47.755
10 96 R.ロルフォ/R.ムルハウサー/S. ヒル DL MOTO Ain YZF-R1 ヤマハ 212 6 5 2:06.756 08:02:32.321
11 56 S.ケースバウマー/L.グロックナー/P.バスターボッシュ PI GERT56 by GS YUASA S1000RR BMW 211 7 5 2:06.388 08:00:25.576
12 44 L. スカッサ/C. ガマリノ/L. ビタリ PI No Limits Motor Team GSX-R1000 スズキ 211 7 5 2:06.001 08:02:25.092
13 777 A.パセック/K. クルゼミエン/P. スタインメイヤー DL Wójcik Racing Team 2 YZF-R1 ヤマハ 210 8 105 2:07.040 08:02:33.910
14 14 A.D.サントス/J.メイヤー/G.ルブラン DL MACO RACING Team YZF-R1 ヤマハ 208 10 147 2:06.574 08:01:28.771
15 36 M.ビーチェット/M.ルシアーナ/A.プランカッサグネ PI 3ART - MOTO TEAM 95 YZF-R1 ヤマハ 206 12 96 2:06.246 08:00:37.273
16 90 A.フリードリヒ/B.レワンドウスキィー/D.ブイソン PI Team LRP Poland S1000RR BMW 206 12 75 2:08.162 08:00:49.381
17 77 M.シコペック/G. レイ/C.バーグマン DL Wójcik Racing Team YZF-R1 ヤマハ 206 12 121 2:05.143 08:01:43.219
18 4 J.エンジョルラス/K.デニス/出口 修 DL Webike Tati Team Trickstar ZX-10R カワサキ 204 14 97 2:06.674 08:02:07.932
19 8 R.スタン/S.スチェット/N. ワラベン PI Bolliger Team Switzerland ZX-10R カワサキ 204 14 4 2:05.004 08:02:43.846
20 62 A. トゥッチ/L.クメリック/B. クレトゥ DL GSM RACING GSX-R1000 スズキ 202 16 81 2:08.437 08:00:36.547