成田亮がパーフェクトV ブリヂストン勢が両ヒート表彰台を独占
- 開催場所:HSR九州
- 開催日:2016年04月03日(日) 〜 2016年04月03日(日)
2016年MFJ全日本モトクロス選手権シリーズ第1戦九州大会は、熊本県菊池郡大津町のHSR九州で開催された。満開の桜が出迎えた会場のHSR九州は、本田技研工業㈱熊本製作所内にあるオンロード・オフロード両方を有する施設で、完成車両のテストコースを一般開放する形で、九州地方のモータースポーツの中心的な役割を果たす。2014年に全面改修されたコースは、元々の火山灰による黒土と搬入したサンドのミックス路面。黒土は固く締まって滑りやすく、大会に合わせ大量の砂を搬入するために、走行によって砂の乗った部分と、元の黒土が露出した部分に分かれ、グリップ力とトラクションの両方が試される、国内では他にない特殊なコンディションとなる。春本番を迎えたシーズン開幕戦。天候は、土曜日が晴れて予選はホコリが舞ったが、日曜日は午後から降り出した小雨がちょうどいい散水となり、ほぼベストのコンディションが保たれた。同日ロードコースではEnjoy Hondaというイベントが開催され、入場者はロードコースでのイベントとモトクロスレースの両方を行き来できたため、主催者発表で6700名のモータースポーツファンが会場を訪れ、今シーズン最初のレースを楽しんだ。
■IA1 ヒート1
今シーズンからブリヂストンにスイッチした成田亮(ホンダ-ブリヂストン)と新井宏彰(カワサキ-ブリヂストン)・小島庸平(スズキ-ブリヂストン)の好スタートで開始されたレース。すぐにトップに立った成田がリードし、成田・小島・新井・小方誠(カワサキ-DL)・三原拓也(ヤマハ-DL)の順でオープニングラップをクリアする。2周目にこのレースのベストタイムをマークし、序盤から確実にリードを広げた成田の後方では、小島と新井がテールtoノーズの2位争いを展開。小島と新井が互いに牽制し合う隙にリードを広げた成田は、早々と独走態勢を築き、1度もトップを譲らぬままライバルを圧倒して優勝。小島と新井の2位争いは小島が先着。ブリヂストン勢では、平田優(ヤマハ-ブリヂストン)が6位、星野優位(KTM-ブリヂストン)が8位でチェッカーを受けた。
■IA1 ヒート2
成田・新井・小島・熱田孝高(スズキ-ブリヂストン)らが確実にスタートを決めた第2ヒート。ここでも成田がすぐにトップに立ち、オープニングラップは成田・熱田・小島・新井がトップグループを形成してコントロールラインを通過する。ホンダのホームコースでライバルを圧倒する速さを見せつけた成田は、このヒートも序盤からリードを拡大。後方では小島・熱田・新井が2位争いを展開する。この3台のバトルでは、前半熱田が先行。小島は6周目にフープスでバランスを崩して転倒し、トップ争いから脱落してしまう。一方、オープニングラップ7番手から順位を上げてきた平田は、4周目に成田を上回るこのヒートのベストタイムをマークして、熱田・新井に追い付き一気にパスし2番手に浮上。レースは、成田が独走のまま開幕パーフェクトVを達成し、平田が単独2位。新井・三原を従えたベテラン熱田は、最後まで3位のポジションをキープしてチェッカーを受け、このヒートもブリヂストン勢が表彰台を独占。新井が4位・小島は6位でチェッカーを受けた。
◆成田 亮 - Team HRC所属
今シーズンから再びブリヂストンと契約できたことを嬉しく思っています。このコースは滑りやすくて難しい部分もあるんですが、事前テストにも来てもらえて、しっかりと対応することができました。ミディアムを使用したんですが、グリップ力に幅が合って、しかもそれが最後まで信頼できるので、レースに関して何の不安もなかったですね。自分のライディングに合っているという印象も強かったです。
◆大庭裕史 - 株式会社ブリヂストン MCタイヤ開発部
路面で見ると硬くて滑りやすい黒土のセクションとサンド質のセクション。同じコース内に特徴が大きく異なるセクションが存在することがタイヤ選択の大きなポイントになりました。もちろん予めわかっていたことで、準備を進めてきましたが、カバーできる路面域をより広くするという点で、まだまだ課題がありますね。そんな状況でもIA1クラスでは、両ヒートとも表彰台と上位を独占するという結果となり、タイトル獲得に向けたトップライダーたちのシーズンスタートをサポートできたことをうれしく思います。
決勝
- 開催日:2016/04/03
- 天候:Cloudy
- 決勝出走:21
- 完走:21
- (1.9km x 16laps = 30.4km)
順位 | No | ドライバー | タイヤ | チーム | マシン | シャシー | エンジン | 周回数 | Delay(Lap) | ベストタイム | ベストラップ | タイム |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 982 | 成田 亮 | BS | Team HRC | CRF450RW | ホンダ | 16 | 2 | 2:05.504 | 33:52.273 | ||
2 | 1 | 小島 庸平 | BS | Team SUZUKI | RM-Z450WS | スズキ | 16 | 2 | 2:06.575 | 34:17.634 | ||
3 | 331 | 新井 宏彰 | BS | K.R.T. | KX450FSR | カワサキ | 16 | 4 | 2:07.059 | 34:19.514 | ||
4 | 6 | 三原 拓也 | DL | YAMAHA FACTORY RACING TEAM | YZ450FM | ヤマハ | 16 | 5 | 2:07.112 | 34:32.195 | ||
5 | 4 | 小方 誠 | DL | グリーンクラブ ピュアテックレーシング | KX450FSR | カワサキ | 16 | 9 | 2:07.991 | 34:32.803 | ||
6 | 99 | 平田 優 | BS | YAMAHA FACTORY RACING TEAM | YZ450FM | ヤマハ | 16 | 4 | 2:08.500 | 34:48.621 | ||
7 | 13 | 深谷 広一 | DL | SRF Teamブルーイーグルス | RM-Z450 | スズキ | 16 | 4 | 2:08.477 | 34:51.474 | ||
8 | 166 | 星野 優位 | BS | KTMうず潮レーシング福山 | 450SX-F | KTM | 16 | 3 | 2:09.565 | 35:00.110 | ||
9 | 100 | 北居 良樹 | DL | KTMうず潮レーシング福山 | 450SX-F | KTM | 16 | 7 | 2:10.164 | 35:11.837 | ||
10 | 9 | 星野 裕 | DL | グリーンクラブ八尾カワサキ&ANNEX CLUB | KX450F | カワサキ | 16 | 6 | 2:10.729 | 35:12.727 | ||
11 | 2 | 熱田 孝高 | BS | Team SUZUKI | RM-Z450WS | スズキ | 16 | 6 | 2:09.196 | 35:30.839 | ||
12 | 8 | 田中 教世 | DL | K.R.T. | KX450FSR | カワサキ | 16 | 9 | 2:11.340 | 35:40.760 | ||
13 | 12 | 伊藤 正憲 | BS | YSP 浜北大橋 Racing・Muc-off | YZ450F | ヤマハ | 16 | 7 | 2:12.262 | 35:43.274 | ||
14 | 41 | 馬場 大貴 | BS | TEAM 887 with ホンダドリーム川崎宮前 | CRF450R | ホンダ | 16 | 3 | 2:11.956 | 35:45.984 | ||
15 | 42 | 稲垣 達樹 | BS | Team SSC | RM-Z450 | スズキ | 16 | 3 | 2:13.665 | 36:10.689 | ||
16 | 14 | 池谷 優太 | DL | SRF TEAM REDZONE | RM-Z450 | スズキ | 16 | 2 | 2:11.182 | 36:35.244 | ||
17 | 1 | 長門 健一 | DL | 1WD TEAM SAKURAI with 和木商事 | CRF450R | ホンダ | 15 | 2 | 2:12.796 | 33:56.267 | ||
18 | 15 | 鈴木 正明 | BS | SRF 関東&秀明道場 | RM-Z450 | スズキ | 15 | 2 | 2:14.417 | 34:00.342 | ||
19 | 18 | 白石 翔也 | DL | Y'S Racing | YZ450F | ヤマハ | 15 | 2 | 2:16.255 | 35:26.443 | ||
20 | 20 | 高原 佳紀 | BS | SRF スポーツ九州 | RM-Z450 | スズキ | 15 | 8 | 2:19.273 | 35:35.755 |
決勝
- 開催日:2016/04/03
- 天候:Rain
- 決勝出走:21
- 完走:18
- (1.9km x 16laps = 30.4km)
順位 | No | ドライバー | タイヤ | チーム | マシン | シャシー | エンジン | 周回数 | Delay(Lap) | ベストタイム | ベストラップ | タイム |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 982 | 成田 亮 | BS | Team HRC | CRF450RW | ホンダ | 16 | 5 | 2:07.394 | 34:25.553 | ||
2 | 99 | 平田 優 | BS | YAMAHA FACTORY RACING TEAM | YZ450FM | ヤマハ | 16 | 4 | 2:07.169 | 34:36.889 | ||
3 | 2 | 熱田 孝高 | BS | Team SUZUKI | RM-Z450WS | スズキ | 16 | 3 | 2:07.794 | 34:39.167 | ||
4 | 331 | 新井 宏彰 | BS | K.R.T. | KX450FSR | カワサキ | 16 | 7 | 2:08.482 | 34:40.343 | ||
5 | 6 | 三原 拓也 | DL | YAMAHA FACTORY RACING TEAM | YZ450FM | ヤマハ | 16 | 13 | 2:08.516 | 34:44.887 | ||
6 | 1 | 小島 庸平 | BS | Team SUZUKI | RM-Z450WS | スズキ | 16 | 4 | 2:09.123 | 34:57.519 | ||
7 | 8 | 田中 教世 | DL | K.R.T. | KX450FSR | カワサキ | 16 | 10 | 2:09.192 | 34:59.302 | ||
8 | 13 | 深谷 広一 | DL | SRF Teamブルーイーグルス | RM-Z450 | スズキ | 16 | 16 | 2:09.839 | 35:02.818 | ||
9 | 9 | 星野 裕 | DL | グリーンクラブ八尾カワサキ&ANNEX CLUB | KX450F | カワサキ | 16 | 8 | 2:09.868 | 35:03.926 | ||
10 | 100 | 北居 良樹 | DL | KTMうず潮レーシング福山 | 450SX-F | KTM | 16 | 5 | 2:10.478 | 35:44.550 | ||
11 | 166 | 星野 優位 | BS | KTMうず潮レーシング福山 | 450SX-F | KTM | 16 | 2 | 2:11.828 | 35:55.974 | ||
12 | 12 | 伊藤 正憲 | BS | YSP 浜北大橋 Racing・Muc-off | YZ450F | ヤマハ | 16 | 6 | 2:12.981 | 36:23.621 | ||
13 | 42 | 稲垣 達樹 | BS | Team SSC | RM-Z450 | スズキ | 16 | 3 | 2:13.698 | 36:31.032 | ||
14 | 41 | 馬場 大貴 | BS | TEAM 887 with ホンダドリーム川崎宮前 | CRF450R | ホンダ | 16 | 11 | 2:14.980 | 36:34.918 | ||
15 | 15 | 鈴木 正明 | BS | SRF 関東&秀明道場 | RM-Z450 | スズキ | 15 | 3 | 2:15.445 | 34:31.129 | ||
16 | 1 | 長門 健一 | DL | 1WD TEAM SAKURAI with 和木商事 | CRF450R | ホンダ | 15 | 6 | 2:17.056 | 35:23.432 | ||
17 | 20 | 高原 佳紀 | BS | SRF スポーツ九州 | RM-Z450 | スズキ | 14 | 3 | 2:20.807 | 34:26.860 | ||
18 | 24 | 諸見里 祐哉 | PI | 秀明道場 & FIVE Speed | RM-Z450 | スズキ | 14 | 2 | 2:24.987 | 35:28.718 | ||
- | 4 | 小方 誠 | DL | グリーンクラブ ピュアテックレーシング | KX450FSR | カワサキ | 4 | 3 | 2:10.000 | DNF | ||
- | 18 | 白石 翔也 | DL | Y'S Racing | YZ450F | ヤマハ | 4 | 2 | 2:19.330 | DNF |