2017年 全日本モトクロス IA2 第2戦

　2017年MFJ全日本モトクロス選手権シリーズ第2戦関東大会は、埼玉県川越市のウエストポイント・オフロードビレッジで開催された。荒川の河川敷に造成されたコースは基本フラットなため、見せ場として大小のジャンプが数多く配されている。その分コーナーはタイトになり、スタートの良し悪し・進入スピード・ライン取りなどが勝敗の鍵となる。大会期間中、土曜朝が薄曇りで午後から小雨。雨は日曜日の明け方まで続いたが、朝には青空が広がり、爽やかな風が吹く最高の観戦日和となった。安全対策のためにシケインを増設した他に大量のウッドチップを混ぜ込んだコースは、日曜日には前夜の雨の影響が残ったため、午前中のソフトから、午後には乾いてややホコリが舞うドライへコンディションへと推移した。春秋の2大会が定着した首都圏開催の大会とあって、主催者発表で土日合せ8000人のファンが随所で繰り広げられるバトルを楽しんだ。

■IA2 ヒート1
　近藤祐介(ﾎﾝﾀﾞ-ﾌﾞﾘﾁﾞｽﾄﾝ)が好スタートを決めるが、近藤は1周目に大きくポジションを下げ、代わってトップを奪った小川孝平(ﾎﾝﾀﾞ-DL)がレースをリード。ブリヂストン勢では道脇右京(ﾎﾝﾀﾞ-ﾌﾞﾘﾁﾞｽﾄﾝ)が12番手、大木汰一(ｶｻﾜｷ-ﾌﾞﾘﾁﾞｽﾄﾝ)が16番手、高輪喜樹(ﾎﾝﾀﾞ-ﾌﾞﾘﾁﾞｽﾄﾝ)が18番手。近藤は26番手でオープニングラップをクリアする。混戦の中道脇は、中盤９番手まで順位を上げるが、後半ひとつ順位を落とすと、最終ラップに大木が道脇と順位を入れ換え、大木10位・道脇11位ででフィニッシュ。後方から確実に順位を上げ続けた高輪は、最終ラップにも1台をパスして道脇に続く12位でフィニッシュ。近藤は23位、オープニングラップの転倒でクラッチを破損した笠原氷河(ﾔﾏﾊ-ﾌﾞﾘﾁﾞｽﾄﾝ)はなんとか完走し27位でチェッカーを受けた。

■IA2 ヒート2
　好スタートを決めて1コーナー立ち上がりの連続ビッグジャンプを真っ先にクリアしたのは笠原。しかし続く2コーナーで笠原は後続に押し出されコースアウト。このアクシデントで笠原はオープニングラップ8番手まで順位を落とす。その間に岡野 聖(ﾔﾏﾊ-DL)が前に出て、古賀大基(ﾎﾝﾀﾞ-DL)とトップ争いを展開。一方笠原は前半10番手まで順位を下げたものの、中段の接近戦を勝ち抜き、順位を上げ9位でフィニッシュ。ブリヂストン勢では道脇が13位、近藤は17位、高輪が19位でポイントを獲得。大木は23位でフィニッシュした。

◆笠原氷河 - TEAM エム FACTORY
　ヒート1はスタートを決めることができず、オープニングラップにはエンストで転倒し、その際にクラッチを壊してしまいそこからペースを上げることができませんでした。ヒート2は監督にアドバイスをもらってスタートが決まり1コーナー立ち上がりでトップに出ることができました。しかし直後にぶつけられてコースアウト。幸い転倒はしなかったのですぐにコースに復帰し、9位でフィニッシュすることができました。ホールショットを決めてトップに出たときは正直びっくりでしたが、今までスタートが苦手だったので自信にもなりました。