【全日本モトクロス選手権IA2クラス第6戦】鳥谷部晃太が第1ヒート・道脇右京が第2ヒートでそれぞれ5位入賞!!

　2017年MFJ全日本モトクロス選手権シリーズ第6戦SUGO大会は、宮城県のスポーツランドSUGOインターナショナルモトクロスコースで開催された。7月後半から連日雨が降り続き、長雨の記録更新がニュースになるほど不安定な天気で、事前テストや練習などにも影響があった。しかし大会期間中、土曜朝に大粒の雨が断続的に降ったもののその後一気に天気が回復し、走行開始と同時に上空には久し振りの青空が広がった。SUGO特有の粘土質のコースは、土曜日の午前中こそウエットコンディションで練習走行が開始されたが、予選スタート時に路面はほぼ渇き、決勝日昼からは全体にホコリが舞うほどドライコンディションへと推移した。8月最後の週末、今シーズン2度目の全日本開催となるSUGOには公式発表で土日合わせ2700名のファンが訪れ、残暑の中で繰り広げられたた熱いバトルを見守った。
　ブリヂストンの市販BATTLECROSSユーザー達は、予選ではほぼ全車がリアにソフトパターンX20を選択。期間中コンディションがどんどんドライに向かう中、決勝ヒート1、そして決勝ヒート2と、リアタイヤをミディアムパターンX30に切り替える選手が増えていった。

【IA2 ヒート1】
　ヨーロピアンセクションと呼ばれるコース奥に一部路面の柔らかな部分が残ったものの、ほぼコースが渇いたコンディションでスタートした第1ヒート。スタート1コーナーでは好スタートを切った古賀太基(ﾎﾝﾀﾞ-DL)と渡辺祐介(ﾔﾏﾊ-DL)が接触し渡辺が転倒。その真後ろに付けていた道脇右京(ﾎﾝﾀﾞ-ﾌﾞﾘﾁﾞｽﾄﾝ)は辛うじてこれを回避するが、オープニングラップにミスで大きく順位を落としてしまう。一方でこの混乱を上手く回避して順位を上げたのが鳥谷部晃太(ﾔﾏﾊ-ﾌﾞﾘﾁﾞｽﾄﾝ)だった。オープニングラップを5番手で戻ってきた鳥谷部は、上位グループに割って入ることはできなかったものの、確実に5番手をキープし、終盤追い上げてきた渡辺を抑えきって5位でチェッカーを受けた。ブリヂストン勢では、笠原氷河(ﾔﾏﾊ)12位、高輪喜樹(ﾎﾝﾀﾞ)16位、道脇20位で、それぞれフィニッシュした。

【IA2 ヒート2】
　夏の強い日差しがコース上に照りつけ、ホコリが舞い始めた第2ヒート。ホールショットを奪ったのは渡辺。これに続くランキング上位陣の中で、小川孝平(ﾎﾝﾀﾞ-DL)が2コーナーで転倒。すぐ横に付けた道脇は、このアクシデントを回避してオープニングラップ5番手でコントロールラインへと戻ってくる。序盤、激しい攻防の中で、横澤拓夢(ﾎﾝﾀﾞ-DL)の先行を許して6番手にポジションを下げた道脇だったが、後半横澤が転倒した間に再びこれを抜き返し5番手に再浮上。終盤も確実に走りきった道脇はこのポジションを保って5位でフィニッシュ。ヒート2は中段からのスタートとなった鳥谷部は11位フィニッシュで総合は6位。笠原が鳥谷部に続く12位でチェッカーを受けた。