• 開催場所:名阪スポーツランド
  • 開催日:2018年09月09日(日) 〜 2018年09月09日(日)
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MFJ全日本モトクロス選手権シリーズ第8戦近畿大会は、奈良県山辺郡山添村の名阪スポーツランドで開催された。
 8月後半に予定された第7戦中国大会が7月に西日本を襲った豪雨災害の影響により中止となったため、前回第6戦東北大会から、7週間という夏の長いインターバルを置いての再開。
 会場の名阪スポーツランドは、紀伊半島を横断する主要国道25号線沿いにあり、中部と近畿両方からアクセスできるため毎回大勢の観客が訪れる。
 天候は、土曜日が曇り時々雨。夜間にまとまった雨が降った日曜日は、曇り時々晴れという観戦には申し分のない空模様となったが、コースはかなりウエットな状態で、山砂主体のコースはディープサンドのコンディションで決勝レースが行われた。

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■IA1 ヒート1
 好スタートを切った山本 鯨(ホンダ-ブリヂストン)と成田 亮(ホンダ-ブリヂストン)が序盤から激しいトップ争いを展開。
4周目、山本が一旦は成田の前に出るが、直後にミスで転倒し成田が再びトップに浮上。
 3位以下を大きく引き離した成田と山本の1-2走行は、両者ほぼ同タイムで1~2秒差のままレース後半に突入するが、最後まで安定したラップを刻んだ成田に対して山本は終盤ペースを崩し、逃げきった成田が第4戦中国大会以来となる6ヒートぶりの優勝をマークする。
 マシンのセッティングに苦しんだ山本は最終ラップ新井宏彰(カワサキ-ブリヂストン)の追撃を受けるが、辛うじてこれを抑え2位でフィニッシュ。
 1周目6番手から追い上げた新井宏彰が3位。更に後方から順位を上げた深谷広一(スズキ-ダンロップ)が4位でフィニッシュした。

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■IA1 ヒート2
 田中雅己(ホンダ-DL)と星野優位(ヤマハ-ブリヂストン)の好スタートで開始されたレースは、オープニングラップをトップで戻ってきた星野が序盤をリード。
 2番手に付けた田中が徐々に順位を下げる一方で、2周目に田中をパスした成田が星野に接近。更に後方からは山本が3番手に浮上し、上位は星野、成田、山本のオーダーとなる。
 6周目、星野を捉えた成田がトップに浮上。レース折返点の9周目には、山本が星野と順位を入れ換え、上位は成田、山本、星野の順となる。
 後半、逃げ切りを図る成田に対し、山本が徐々にその差を詰め、12周目に山本が成田を抜いてトップに浮上。
成田も山本に食い下がるが、最後は山本が逃げ切って優勝。成田が2位。星野が3位で総合も3位となり、山本、成田、星野のブリヂストン装着ライダー3名が表彰台を独占した。

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◆山本 鯨 - Team HRC
 「土曜日からマディに近いコンディションで、タイヤはフロントにソフト、リアはサンドパターンのX10を使用しました。コース上はほぼ一本ラインで我慢の走りを強いられましたが、ワダチの下に岩盤が露出したような場所でもタイヤのパフォーマンスは安定していて、ネガは全くありませんでした。
 ディープサンドの中で十分な加速ができて、しかもコントロールしやすい。これは他のブランドのタイヤに比べて圧倒的な優位性があったと思います。」


◆若林朋之 - 株式会社ブリヂストンMCタイヤ開発部
「8月末のRd7中国大会(弘楽園)が中止となったことで、本大会は最終戦前の天王山となる重要なレースとなりました。
 各チームとも事前テストにてしっかり準備を進めていたものの、レースウィークの路面は直前の台風の影響か水分を多く含んだ重いサンド質路面となり、コンディション変化に対応したタイヤ選択や走り方が重要となりました。
 その中でも、総合1-2位を獲得したHRCの両ライダー(山本選手、成田選手)と、カワサキチームグリーンの新井選手は、フロント:ソフトパターン、リア:マッド/サンドパターンを装着し、テスト時とは異なる路面に着実に対応して圧倒的な速さを見せてくれました。
 また、プライベーターとして総合3位に入った星野選手も同パターンを選択、H-2ではホールショットを決めるなど確実な走りで表彰台を獲得できました。
 ブリヂストンタイヤが各ライダーの要求性能にマッチし、好結果に貢献できたと考えております。
 次戦は最終戦SUGO。今年2回目の開催コースでありますが、開催時期が異なり路面コンディションも変化しますので、事前にしっかりと評価を行い、引き続き最適なタイヤを供給してまいります。」

レース結果

コース:名阪スポーツランド

[ヒート1]

決勝

  • 開催日:2018/09/09
  • 天候:Cloudy
  • 決勝出走:20
  • 完走:19
  • (1.5km x 17laps = 25.5km)
順位 No ドライバー タイヤ チーム マシン シャシー エンジン 周回数 Delay(Lap) ベストタイム ベストラップ タイム
1 982 成田 亮 BS Bridgestone Team HRC CRF450RW ホンダ 17 15 01:55.292 33:22.326
2 1 山本 鯨 BS Bridgestone Team HRC CRF450RW ホンダ 17 4 01:53.347 34:00.013
3 331 新井 宏彰 BS Bridgestone Kawasaki Team GREEN KX450SR カワサキ 17 5 01:57.312 34:01.461
4 7 深谷 広一 DL SRF Team SBE RM-Z450 スズキ 17 6 01:56.459 34:07.606
5 30 岡野 聖 DL フライング ドルフィン サイセイ YZ450F ヤマハ 17 7 01:56.865 34:28.635
6 2 小方 誠 DL Kawasaki Team GREEN KX450SR カワサキ 17 9 01:57.600 34:40.226
7 8 星野 裕 DL グリーンクラブ八尾カワサキANNEX KX450F カワサキ 17 7 01:58.444 34:54.731
8 166 星野 優位 BS Bridgestone レーシングチーム鷹 YZ450F ヤマハ 17 17 02:00.186 34:59.133
9 44 小島 庸平 BS Bridgestone Bells Racing with MORIWAKI CRF450R ホンダ 17 7 01:58.215 35:00.047
10 777 H.ナイト DL KTMうず潮レーシング福山 450SX-F KTM 17 6 01:57.816 35:06.414
11 122 稲垣 達樹 BS Bridgestone Team SSC RM-Z450 スズキ 16 1 3 02:02.392 34:01.757
12 19 馬場 大貴 BS Bridgestone TEAM 887 with ホンダドリーム世田谷 CRF450R ホンダ 16 1 6 02:03.766 34:01.989
13 113 田中 雅己 DL TEAM ナカキホンダ CRF450R ホンダ 16 1 2 02:04.182 34:07.085
14 13 鈴木 正明 BS Bridgestone SRF 関東&秀明道場 RM-Z450 スズキ 16 1 4 02:03.903 34:26.555
15 793 池谷 優太 DL KTMうず潮レーシング福山 450SX-F KTM 16 1 4 02:01.114 36:29.903
16 010 川口 尚希 BS Bridgestone 小田切レーシングクラブ RM-Z450 スズキ 15 2 4 02:07.631 33:47.965
17 75 道脇 白龍 BS Bridgestone TEAM KOHSAKA CRF450R ホンダ 15 2 4 02:06.779 33:52.144
18 69 宗本 駿真 DL SP忠男広島 YZ450F ヤマハ 15 2 5 02:06.423 34:01.188
19 21 中村 泰介 DL RT MIKURA with ALL-ONE YZ450F ヤマハ 15 2 4 02:08.585 34:25.486

レース結果

コース:名阪スポーツランド

[ヒート2]

決勝

  • 開催日:2018/09/09
  • 天候:Cloudy
  • 決勝出走:20
  • 完走:19
  • (1.5km x 18laps = 27km)
順位 No ドライバー タイヤ チーム マシン シャシー エンジン 周回数 Delay(Lap) ベストタイム ベストラップ タイム
1 1 山本 鯨 BS Bridgestone Team HRC CRF450RW ホンダ 18 5 01:49.442 33:44.200
2 982 成田 亮 BS Bridgestone Team HRC CRF450RW ホンダ 18 6 01:48.912 33:52.344
3 166 星野 優位 BS Bridgestone レーシングチーム鷹 YZ450F ヤマハ 18 3 01:50.598 34:15.607
4 777 H.ナイト DL KTMうず潮レーシング福山 450SX-F KTM 18 2 01:50.977 34:31.652
5 793 池谷 優太 DL KTMうず潮レーシング福山 450SX-F KTM 18 2 01:54.363 34:49.707
6 7 深谷 広一 DL SRF Team SBE RM-Z450 スズキ 18 7 01:53.266 34:52.072
7 8 星野 裕 DL グリーンクラブ八尾カワサキANNEX KX450F カワサキ 18 3 01:54.463 34:54.542
8 113 田中 雅己 DL TEAM ナカキホンダ CRF450R ホンダ 18 7 01:54.221 34:58.875
9 2 小方 誠 DL Kawasaki Team GREEN KX450SR カワサキ 18 3 01:53.609 35:09.189
10 331 新井 宏彰 BS Bridgestone Kawasaki Team GREEN KX450SR カワサキ 18 10 01:54.505 35:23.029
11 30 岡野 聖 DL フライング ドルフィン サイセイ YZ450F ヤマハ 18 5 01:53.712 35:27.492
12 15 小野 千成 BS Bridgestone T.E.SPORT KYB CRF450R ホンダ 17 1 5 01:55.770 33:52.819
13 122 稲垣 達樹 BS Bridgestone Team SSC RM-Z450 スズキ 17 1 3 01:54.212 33:59.201
14 19 馬場 大貴 BS Bridgestone TEAM 887 with ホンダドリーム世田谷 CRF450R ホンダ 17 1 3 01:55.903 34:00.397
15 44 小島 庸平 BS Bridgestone Bells Racing with MORIWAKI CRF450R ホンダ 17 1 7 01:55.180 34:19.324
16 13 鈴木 正明 BS Bridgestone SRF 関東&秀明道場 RM-Z450 スズキ 17 1 3 01:56.998 34:48.810
17 69 宗本 駿真 DL SP忠男広島 YZ450F ヤマハ 17 1 2 01:59.975 35:12.412
18 75 道脇 白龍 BS Bridgestone TEAM KOHSAKA CRF450R ホンダ 16 2 5 02:00.803 34:01.648
19 21 中村 泰介 DL RT MIKURA with ALL-ONE YZ450F ヤマハ 16 2 16 02:02.449 35:14.389