成田 亮はランキング2位キープ、ブリヂストンユーザーが最高峰年間ランキング1-2達成!!

  • 開催場所:スポーツランドSUGO
  • 開催日:2019年10月26日(土) 〜 2019年10月27日(日)
【全日本モトクロス選手権 IA1クラス 第8戦】 山本 鯨がIA1クラス2年ぶり2度目のタイトル獲得!!

第57回MFJグランプリモトクロス大会 MFJ全日本モトクロス選手権シリーズ第8戦(最終戦) は、宮城県柴田郡村田町のスポーツランドSUGOで開催された。
国内最大規模を誇るコースは、スタート直後に一気に30m以上の急斜面を駆け上がる「大坂」やアップダウンを繰り返しながら折り返す「スネークコーナー」など、変化に富んだダイナミックなレイアウトが特徴。粘土質の路面は、乾けば硬く締まって滑りやすいが、濡れるとコース各所に深いワダチが刻まれ、マシンに重くまとわり付く。
天候は、土曜日が晴れのち曇り。日曜日は朝方小雨が降ったが以降は曇りで推移し、午後には時折日差しが射した。ただし金曜日に降った大雨の影響で路面は終始ウェットとなり、土曜日はコースを大幅にショートカット。その後入念なメインテナンスが施されたため、日曜日のプログラムはほぼベストコンディションで進行した。
年に一度国際格式で行われた大会は、IB Openクラス以外のタイトル決定が最終戦までもつれ込んだことに加え、グランプリライダーやアメリカでシーズンを過ごしてきたライダーなどが参戦したこともあり、土日合わせ5200名のファンが今シーズン最後のレースを楽しんだ。

19JMXr08kk_2046a.jpg

■IA1 ヒート1
ホールショットを奪ったのは富田俊樹(ホンダ-DL)。直後、グランプリライダーのミッチェル・エヴァンス(ホンダ-Pi)が富田をパスし、オープニングラップはエヴァンス、富田、成田 亮(ホンダ-ブリヂストン)、岡野 聖(ヤマハ-DL)、北原岳哲(カワサキ-DL)、山本 鯨(ホンダ-ブリヂストン)の順でクリア。
タイトルに王手をかけた山本と僅かな可能性にかけて逆転を目指した成田のバトルは、山本が3周目に北原と岡野を一気にパスし成田の背後に迫ると、4周目に成田をパスし3番手に浮上する。その後成田は岡野の先行を許し一旦は5番手に後退したが、ここから意地を見せた成田は7周目に岡野を抜き返すと山本に再び接近し、レースが後半に入った9周目に再び山本と順位を入れ換え3番手に浮上する。
エヴァンスが独走したレースは富田が2位。これに続いた成田が3位表彰台を獲得。確実に成田をフォローして完走する策を選んだ山本は4位でフィニッシュし山本のタイトル決定は第2ヒートへと持ち越された。
ブリヂストン勢では大塚豪太(ホンダ-ブリヂストン)が1周目9番手から追い上げ5位、小島庸平(ホンダ-ブリヂストン)が8位でチェッカーを受けた。

19JMXr08kk_2971a.jpg

■IA1 ヒート2
タイトル決定のレースとなったシーズンファイナルヒート。ホールショットを奪ったのは安原 志(カワサキ-DL)。注目の山本と成田はホールショットこそ逃したものの、確実にスタートを決めた成田は富田に続く3番手、山本は6番手でオープニングラップをクリアする。
2周目、レース序盤の激しい攻防で、成田はエヴァンス、岡野の先行を許し5番手に後退。続く3周目、成田は一旦は岡野をパスし4番手を取り戻したものの、再び岡野の先行を許した4周目、今度は山本の追撃を受けてミスを犯し9番手に順位を落してしまう。
この攻防で成田の前に出た山本は、ここから徐々にペースを上げると7周目に岡野、レース後半の11周目には安原をパスし3番手に浮上。その後確実にこのポジションを守りきった山本は、5周目にトップに立ったエヴァンス、富田に続く3位でチェッカーを受け、今季12回目の表彰台登壇を果たすと共にIA1クラスでは2017年以来となるタイトルを決定。
ブリヂストン勢では大塚がこのヒートは1周目8番手から追い上げ5位。小島は8位。成田は10位でチェッカーを受けた。

19JMXr08kk_3618a.jpg

◆山本 鯨 - Honda Team HRC
「雨の影響はありましたが、コース整備のおかげで最善のコンディションでレースができたと思っています。それでも何が起こるかわからないのがモトクロス。タイトル獲得のため無理ができない中で、タイヤに関してはどんな状況でもしっかりとグリップしてくれて、不安なく走り切ることができました。シーズンを振り返ると、まず去年の悔しい最終戦からスタートして、序盤に小指を脱臼するなど辛い時期もありましたが、ブリヂストンタイヤの圧倒的なパフォーマンスと安定感、若林さんを始めとしたスタッフのみなさんの的確なサポートを受けてピンチを乗り越えることができたし、タイトルを奪還できたのもそのおかげだと感謝しています。」

◆若林朋之 - 株式会社ブリヂストンMCタイヤ開発部
「まずはHRC山本選手、全日本シリーズチャンピオン獲得おめでとうございます。昨年最終戦の悔しさをバネに、人一倍努力されてきた結果が出たと思います。今年はシーズンを通してソフトパターンを中心に使用し、あらゆる路面で安定した走りを見せてくれました。またチームメイトの成田選手も、幾度となく山本選手とのバトルを繰り広げ、BATTLECROSSの性能優位性を示してくれました。これからしばらくオフシーズンとなりますが、タイヤ開発は続いて参ります。来シーズンも引き続きライダーの足元を支え、チャンピオン獲得できるよう邁進いたします。」

レース結果

コース:スポーツランドSUGO

[ヒート1]

決勝

  • 開催日:2019/10/27
  • 決勝出走:23
  • 完走:20
  • (1.6km x 16laps = 25.6km)
順位 No ドライバー タイヤ チーム マシン シャシー エンジン 周回数 Delay(Lap) ベストタイム ベストラップ タイム
1 143 M. エバンス PI Team HRC CRF450RW ホンダ 16 2 02:03.738 34:05.744
2 718 富田 俊樹 DL Team HRC CRF450RW ホンダ 16 3 02:06.786 34:46.080
3 114 成田 亮 BS Bridgestone Team HRC CRF450RW ホンダ 16 16 02:06.587 35:02.538
4 400 山本 鯨 BS Bridgestone Team HRC CRF450RW ホンダ 16 12 02:08.315 35:07.563
5 155 大塚 豪太 BS Bridgestone T.E.SPORT CRF450R ホンダ 16 14 02:10.498 35:25.583
6 8 岡野 聖 DL TEAM YAMALUBE YAMAHA RACING YZ450F ヤマハ 16 8 02:10.959 35:38.204
7 45 安原 志 DL グリーンクラブ八尾カワサキANNEX KX450F カワサキ 16 7 02:11.225 35:43.541
8 44 小島 庸平 BS Bridgestone Bells Racing/SoCalMXTF CRF450R ホンダ 16 8 02:11.572 35:50.130
9 46 小林 秀真 DL SRM マウンテンライダーズ RM-Z450 スズキ 16 7 02:11.038 35:50.864
10 41 北原 岳哲 DL グリーンクラブ&パーク神戸RT KX450F カワサキ 16 7 02:11.861 35:55.717
11 23 長門 健一 DL Team Sakurai with Waki Racing CRF450R ホンダ 15 1 7 02:18.415 36:04.175
12 17 小野 千成 BS Bridgestone T.E.SPORT KYB CRF450R ホンダ 15 1 3 02:15.579 36:14.326
13 25 川口 尚希 BS Bridgestone SRF関東オートスポーツ清水 RM-Z450 スズキ 15 1 2 02:19.709 36:35.564
14 26 白石 翔也 BS Bridgestone Y’S レーシング YZ450F ヤマハ 14 2 3 02:19.222 34:41.662
15 19 宗本 駿真 DL SP忠男広島 YZ450F ヤマハ 14 2 14 02:21.087 34:43.292
16 77 鈴木 亮太 BS Bridgestone TEAM STW CRF450R ホンダ 14 2 2 02:26.521 35:02.046
17 30 小林 雅裕 DL KAMON Racing YZ450F ヤマハ 14 2 3 02:25.419 35:03.410
18 28 中村 泰介 DL RT MIKURA with ALL-ONE YZ450F ヤマハ 13 3 2 02:29.165 36:21.163
19 24 道脇 白龍 BS Bridgestone TEAM KOHSAKA CRF450R ホンダ 12 4 2 02:20.835 34:26.342
20 6 星野 裕 DL TEAM HAMMER CRF450R ホンダ 12 2 02:13.079 27:20.264

レース結果

コース:スポーツランドSUGO

[ヒート2]

決勝

  • 開催日:2019/10/27
  • 決勝出走:23
  • 完走:20
  • (1.6km x 16laps = 25.6km)
順位 No ドライバー タイヤ チーム マシン シャシー エンジン 周回数 Delay(Lap) ベストタイム ベストラップ タイム
1 143 M. エバンス PI Team HRC CRF450RW ホンダ 16 13 02:01.532 33:00.355
2 718 富田 俊樹 DL Team HRC CRF450RW ホンダ 16 3 02:02.947 33:26.453
3 400 山本 鯨 BS Bridgestone Team HRC CRF450RW ホンダ 16 10 02:03.376 33:49.965
4 45 安原 志 DL グリーンクラブ八尾カワサキANNEX KX450F カワサキ 16 2 02:04.410 33:56.216
5 155 大塚 豪太 BS Bridgestone T.E.SPORT CRF450R ホンダ 16 15 02:05.128 34:03.192
6 8 岡野 聖 DL TEAM YAMALUBE YAMAHA RACING YZ450F ヤマハ 16 5 02:05.606 34:07.271
7 44 小島 庸平 BS Bridgestone Bells Racing/SoCalMXTF CRF450R ホンダ 16 6 02:07.237 34:56.714
8 6 星野 裕 DL TEAM HAMMER CRF450R ホンダ 16 8 02:08.245 35:03.348
9 114 成田 亮 BS Bridgestone Team HRC CRF450RW ホンダ 15 1 3 02:05.684 33:10.158
10 166 星野 優位 BS Bridgestone bLU cRU レーシングチーム 鷹 YZ450F ヤマハ 15 1 3 02:10.451 33:19.482
11 17 小野 千成 BS Bridgestone T.E.SPORT KYB CRF450R ホンダ 15 1 4 02:10.489 33:23.920
12 29 大石 一斗 DL REAL RIDE FC450 ハスクバーナ 15 1 7 02:12.286 33:50.449
13 25 川口 尚希 BS Bridgestone SRF関東オートスポーツ清水 RM-Z450 スズキ 15 1 2 02:15.763 35:13.879
14 24 道脇 白龍 BS Bridgestone TEAM KOHSAKA CRF450R ホンダ 14 2 2 02:17.479 33:06.738
15 19 宗本 駿真 DL SP忠男広島 YZ450F ヤマハ 14 2 13 02:16.371 33:21.801
16 77 鈴木 亮太 BS Bridgestone TEAM STW CRF450R ホンダ 14 2 5 02:20.529 33:51.017
17 30 小林 雅裕 DL KAMON Racing YZ450F ヤマハ 14 2 2 02:22.265 34:13.954
18 23 長門 健一 DL Team Sakurai with Waki Racing CRF450R ホンダ 14 2 3 02:20.949 35:27.988
19 28 中村 泰介 DL RT MIKURA with ALL-ONE YZ450F ヤマハ 13 3 2 02:27.212 33:30.913
20 41 北原 岳哲 DL グリーンクラブ&パーク神戸RT KX450F カワサキ 13 3 3 02:15.236 34:13.413