• 開催場所:オフロードヴィレッジ(埼玉)
  • 開催日:2020年11月29日(日) 〜 2020年11月29日(日)
【全日本モトクロス選手権 第6戦 関東大会 IA1クラス】シーズン10ヒート中6勝をマーク!圧倒的強さを見せた山本 鯨が2連覇V4達成!!第1ヒートは星野優位がワークス勢を抑えてシーズン初V

MFJ全日本モトクロス選手権シリーズ第6戦(最終戦)関東大会は、埼玉県のウエストポイント・オフロードヴィレッジで開催された。新型コロナの影響により当初のスケジュールが大幅に変更され短縮化された今シーズン。11月末の開催は、全日本の歴史の中で過去最も遅い大会となった。会場となったオフロードヴィレッジは、荒川の河川敷に作られた関東では唯一の本格コース。フラットな敷地の中に配されたトリッキーでテクニカルなレイアウトが特徴だが、今開会を前に大幅な改修が行われ、よりスピード感のあるダイナミックなジャンプなどが新たに配された。天候は土曜日が晴、日曜日は晴れのち曇りの空模様。快晴の土曜日はこの時期特有の冷たい西風が吹きつけたが、日曜日は穏やかな観戦日和となり、全クラスのタイトル決定が決まる大会には、土日合わせて4500人のファンが足を運び、今シーズン最後となるレースを楽しんだ。

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■ヒート1
鋭い加速で1コーナーを真っ先に駆け抜けたのは、このコースをホームとして育った星野優位(ヤマハ_ブリヂストン)。ホールショットこそ逃したものの、得意のスタートを決め星野に次ぐ2番手でレースを開始した山本 鯨(ホンダ_ブリヂストン)が1周目に一旦は星野をパスしトップに浮上するが、2周目に星野が「第1ヒートはタイトル決定を最優先した。」という山本と再び順位を入れ換えてトップに再浮上する。序盤は地元での今季初優勝に闘志を燃やす星野がレースをリードし、富田俊樹(ヤマハ_DL)、能塚智寛(ホンダ_DL)、小方 誠(カワサキ_ブリヂストン)が星野を追う展開。レースが動いたのは6周目。能塚が星野に襲いかかりトップを奪うと星野は11周目に富田にも抜かれ3番手に順位を下げる。しかしすぐに富田を抜き返した星野は、前を走る能塚を激しく攻めたてレース終盤の17周目に再逆転に成功。再びトップに返り咲く。残り4周、先頭を行く星野にオープニングラップ4番手から追い上げてきた渡辺祐介(ヤマハ_DL)が接近するが、ラストスパートをかけて渡辺の追撃を振り切った星野がトップでチェッカーを受け、ワークス勢を相手に見事今季初優勝をマーク。レース後半に転倒を喫したものの、トップ争いをフォローし続け、最後に勝負に出た小方 誠(カワサキ_ブリヂストン)が終盤一気に3つポジションを上げて3位表彰台を獲得。小方に続き大塚豪太(ホンダ_ブリヂストン)が4位でチェッカーを受け今シーズンの自己ベストを更新。タイトルに王手をかけて臨んだ山本は富田に続く6位でフィニッシュし、2年連続クラス3度目のタイトルを獲得。星野に逆転されたあと転倒で7位に順位を下げた能塚に続き、小島庸平(ホンダ_ブリヂストン)が8位でチェッカーを受けた。

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■ヒート2
横一線のスタートから一気に抜け出し、鮮やかなホールショットを決めたのは山本。タイトル決定のプレッシャーから開放された山本が一気にリードを広げにかかる一方で、山本のチーム監督でもある小島が2番手に付け、序盤は山本と小島が1-2走行。その差が徐々に広がると6周目まで2番手をキープしていた小島が小方にかわされて小方が2番手に浮上。後続の様子を伺いながらトップを快走する山本に対し、レース後半は小方が徐々に山本との差を詰めるが、山本も冷静にこれに応戦する。終盤、山本と小方は約1秒差まで接近しテールtoノーズのトップ争いに発展するが、最後まで隙を与えなかった山本が小方を抑えトップでチェッカー。山本はシーズン有終Vで今季通算6勝目をマーク。このヒートを2位でフィニッシュした小方が今大会の総合優勝を獲得。富田、渡辺に続き、最後に小島と順位を入れ換えた大塚が5位。小島は6位でフィニッシュした。

●山本 鯨(2020年シリーズチャンピオン/予選1位/決勝第1ヒート6位/第2ヒート1位/総合2位)
「ヒート1はさすがに緊張もあったし、タイトルを獲得してみなさんに恩返しするのが自分の仕事なので、とにかく確実にゴールすることを選択しました。結果、開幕からの連続表彰台を逃してしまいましたが、その分ヒート2は自分らしい走りを見せることができたと思っています。今回のコースはいつもとコンディションが違って、ヒート1とヒート2でタイヤを変えようかと迷いましたが、結果選択は間違ってなかったと思います。新型コロナの影響で短期決戦となった今シーズン。10ヒート中6勝をマークして連覇を達成できたのは、常に安定して足元を支えてくれたブリヂストンタイヤのおかげだと思っています。ありがとうございました。」

レース結果

コース:オフロードヴィレッジ(埼玉)

[ヒート1]

決勝

  • 開催日:2020/11/29
  • 決勝出走:19
  • 完走:17
  • (1.8km x 21laps = 37.8km)
順位 No ドライバー タイヤ チーム マシン シャシー エンジン 周回数 Delay(Lap) ベストタイム ベストラップ タイム
1 166 星野 優位 BS Bridgestone bLU cRU レーシングチーム 鷹 YZ450F ヤマハ 21 5 01:30.793 31:57.170
2 110 渡辺 祐介 DL YAMAHA FACTORY RACING TEAM YZ450FM ヤマハ 21 7 01:29.759 32:00.727
3 10 小方 誠 BS Bridgestone Team Kawasaki R&D KX450SR カワサキ 21 5 01:30.102 32:04.510
4 155 大塚 豪太 BS Bridgestone T.E.SPORT CRF450R ホンダ 21 7 01:30.599 32:05.585
5 317 富田 俊樹 DL YAMAHA FACTORY RACING TEAM YZ450FM ヤマハ 21 10 01:30.828 32:08.575
6 400 山本 鯨 BS Bridgestone Honda Dream Racing Bells CRF450RW ホンダ 21 5 01:30.375 32:09.213
7 555 能塚 智寛 DL Honda Dream Racing HAMMER CRF450R ホンダ 21 6 01:29.363 32:43.573
8 44 小島 庸平 BS Bridgestone Bells Racing CRF450R ホンダ 21 17 01:32.460 32:45.034
9 12 小林 秀真 DL SRM マウンテンライダーズ RM-Z450 スズキ 21 9 01:32.680 32:45.384
10 8 星野 裕 DL TEAM HAMMER CRF450R ホンダ 21 9 01:32.770 32:46.482
11 74 池本 凌汰 KTMうず潮レーシング福山 450SX-F KTM 21 3 01:33.055 33:09.379
12 322 横澤 拓夢 BS Bridgestone N.R.T. CRF450R ホンダ 21 7 01:33.249 33:14.247
13 793 池谷 優太 DL KTMうず潮レーシング福山 450SX-F KTM 20 1 16 01:34.319 32:13.669
14 17 道脇 白龍 BS Bridgestone TEAM KOHSAKA CRF450R ホンダ 20 1 3 01:35.974 32:53.887
15 19 宗本 駿真 DL SP忠男広島 YZ450F ヤマハ 20 1 3 01:37.254 33:21.705
16 26 中村 泰介 DL RT MIKURA with ALL-ONE YZ450F ヤマハ 19 2 5 01:39.742 32:37.516
17 83 大村 尚成 YSP豊川 Racing Team YZ450F ヤマハ 19 2 3 01:42.531 33:35.954

レース結果

コース:オフロードヴィレッジ(埼玉)

[ヒート2]

決勝

  • 開催日:2020/11/29
  • 決勝出走:18
  • 完走:18
  • (1.8km x 21laps = 37.8km)
順位 No ドライバー タイヤ チーム マシン シャシー エンジン 周回数 Delay(Lap) ベストタイム ベストラップ タイム
1 400 山本 鯨 BS Bridgestone Honda Dream Racing Bells CRF450RW ホンダ 21 2 01:30.020 31:37.503
2 10 小方 誠 BS Bridgestone KX450SR カワサキ 21 6 01:29.704 31:39.418
3 317 富田 俊樹 DL YAMAHA FACTORY RACING TEAM YZ450FM ヤマハ 21 17 01:30.261 31:47.903
4 110 渡辺 祐介 DL YAMAHA FACTORY RACING TEAM YZ450FM ヤマハ 21 18 01:30.009 31:56.355
5 155 大塚 豪太 BS Bridgestone T.E.SPORT CRF450R ホンダ 21 15 01:30.978 32:16.401
6 44 小島 庸平 BS Bridgestone Bells Racing CRF450R ホンダ 21 5 01:31.283 32:22.654
7 12 小林 秀真 DL SRM マウンテンライダーズ RM-Z450 スズキ 21 21 01:31.080 32:23.861
8 793 池谷 優太 DL KTMうず潮レーシング福山 450SX-F KTM 21 20 01:31.083 32:25.233
9 8 星野 裕 DL TEAM HAMMER CRF450R ホンダ 21 21 01:31.729 32:27.058
10 322 横澤 拓夢 BS Bridgestone N.R.T. CRF450R ホンダ 21 21 01:30.137 32:27.893
11 38 道脇 右京 BS Bridgestone TEAM KOHSAKA with CARVEK CRF450R ホンダ 21 3 01:31.959 32:56.345
12 27 大石 一斗 DL REAL RIDE with Alphathree FC450 ハスクバーナ 21 14 01:33.414 33:01.532
13 166 星野 優位 BS Bridgestone bLU cRU レーシングチーム 鷹 YZ450F ヤマハ 21 7 01:31.946 33:10.486
14 74 池本 凌汰 KTMうず潮レーシング福山 450SX-F KTM 20 1 5 01:33.416 31:50.570
15 19 宗本 駿真 DL SP忠男広島 YZ450F ヤマハ 20 1 6 01:36.229 32:42.240
16 17 道脇 白龍 BS Bridgestone TEAM KOHSAKA CRF450R ホンダ 20 1 6 01:36.047 33:18.454
17 26 中村 泰介 DL RT MIKURA with ALL-ONE YZ450F ヤマハ 19 2 8 01:37.822 32:10.014
18 83 大村 尚成 YSP豊川 Racing Team YZ450F ヤマハ 19 2 6 01:38.555 32:10.842