ティーンエイジャー3台のトップ争いを制した岩戸亮介が初優勝

  • 開催場所:スポーツランドSUGO
  • 開催日:2016年06月26日(日) 〜 2016年06月26日(日)
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 天候不順で始まった第5戦SUGOは金曜日の合同走行から転倒車による赤旗が出るなど、大荒れのスタートとなった。
 予選中も赤旗中断があり、集中力を保つのも難しいアタック。その中で岩戸亮介と榎戸育寛が1分31秒台での攻防を展開。ところが榎戸がセッション中に転倒。前田恵助が逆転をねらって最後の最後までアタックを続けたが1分32秒の壁は破れずじまい。岩戸がSUGOで2年連続のポールポジションを獲得。榎戸が2番手、前田は3番手フロントロウ獲得となった。 
 岩戸は予選後に「テストから天候がよくなくてドライが少なかったのですが、セッティングは決まっていたので、自分自身の理想とする走りを完成することに集中して走りました。昨年はSUGOでポールポジションを獲得し、初めてリザルトの一番上に来ることができたのですが、決勝では下がってしまいました。今年は開幕戦で転倒し、第2戦では前に出ることができず、優勝したいという気持ちが今とても強いです。僕には守るものは何もないので、明日は頭を使い、やりきって一番前でゴールできるように頑張ります」と優勝宣言をした。

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 時折黒い雲が顔を出して心配された天気も持ち、この日最後にスケジュールされたST600クラスの決勝もドライコンディションでスタートした。オープニングラップを制したのはポールシッターの岩戸。榎戸、前田、チャロンポン・ポラマイが続き、この4台がトップ集団を形成する。
 11周目に榎戸がトップに浮上。同時にポラマイがトップ集団から遅れ出し、優勝争いは日本人若手3人に絞られる。ラスト2周。岩戸が榎戸から首位奪回してラストラップに突入。岩戸はあっと言う間に榎戸を引き離し、初優勝を遂げた。榎戸は2位、前田が3位表彰台でランキングトップの座を守った。

●岩戸亮介(予選1位/決勝1位)
「まず率直にうれしいです。テストから自分の走りに集中して、予選ではタイムが出なかったけどポールポジションを獲得できました。決勝ではラストラップにいいタイムを出すこともでき、このウィークでは自分の走りを出すことができて、それが結果につながりました。去年からトップとの差ははっきりしていて、どう克服しようかと考えてはいたのですが、行動に移せない1年でした。今年は開幕前から少しずつ努力して、震災でサーキットは走れませんでしたが、河川敷に行ってやれることをやったら、苦手なもてぎで2位、今回のSUGOでも優勝することができました。次戦の岡山までは時間があるので、自分の理想とする走りをして、次も優勝をねらって頑張ります」

●山田宏(株式会社ブリヂストン モーターサイクルレーシングマネージャー)
「昨年からこのクラスは、ブリヂストンのワンメイクタイヤで争われることになりました。レース中盤まで4台によるトップ争いが激しく展開されました。18歳の榎戸育寛選手がレースをリード、これに19歳の岩戸亮介選手、同じく19歳の前田恵助選手、そしてタイヤマハのチャロンポン・ポラマイ選手が続きました。4台は予選タイムに迫るペースでレースをリードしましたが、終盤にかけて、岩戸選手と榎戸選手がここから抜け出し、岩戸選手が17周目、榎戸選手が16周目に予選タイム更新するベストラップを出しながらペースアップしました。ST600ワンメイク用タイヤ、RS10の性能を遺憾なく発揮してくれました。
 岩戸選手は全日本選手権初優勝。岩戸選手のチーム本拠地は熊本地震で被災しましたが、この優勝が少しでも震災復興の力になれればいいと思います。岩戸選手とチームの皆様に、心よりお祝い申し上げますと共に、熊本の皆さんの一日も早い復興をお祈りしています」

レース結果

コース:スポーツランドSUGO

[ST600]

決勝

  • 開催日:2016/06/26
  • 天候:Cloudy
  • 路面:Dry
  • 路面温度:34℃
  • 決勝出走:32
  • 完走:31
  • (3.737km x 20laps = 74.74km)
順位 No ドライバー タイヤ チーム マシン シャシー エンジン 周回数 Delay(Lap) ベストタイム ベストラップ タイム
1 8 岩戸 亮介 BS Bridgestone Team高武RSC CBR600RR ホンダ 20 17 1:31.747 30:49.832
2 9 榎戸 育寛 BS Bridgestone MOTO BUM HONDA CBR600RR ホンダ 20 16 1:31.790 30:52.522
3 5 前田 恵助 BS Bridgestone 伊藤レーシングGMDスズカ YZF-R6 ヤマハ 20 2 1:31.982 30:54.522
4 65 C.ポラマイ BS Bridgestone Yamaha Thailand Racing Team YZF-R6 ヤマハ 20 3 1:32.149 31:06.188
5 2 D.クライサー BS Bridgestone Yamaha Thailand Racing Team YZF-R6 ヤマハ 20 1 1:32.091 31:11.388
6 73 名越 哲平 BS Bridgestone MuSASHi RT ハルク・プロ CBR600RR ホンダ 20 7 1:32.680 31:14.319
7 14 伊藤 和輝 BS Bridgestone UQ & テルル・Kohara RT CBR600RR ホンダ 20 4 1:33.233 31:17.426
8 20 清末 尚樹 BS Bridgestone RS-ITOH ZX-6R カワサキ 20 6 1:32.881 31:19.466
9 52 岡村 光矩 BS Bridgestone RS-ITOH & FA.com保険職人 ZX-6R カワサキ 20 8 1:33.136 31:24.012
10 85 松崎 克哉 BS Bridgestone RS-ITOH & 能塚 ZX-6R カワサキ 20 6 1:33.421 31:30.148
11 76 和田 留佳 BS Bridgestone RS-ITOH & サンタバイク ZX-6R カワサキ 20 3 1:33.647 31:32.106
12 19 中山 真太郎 BS Bridgestone TEAMしんたろうwith KRT CBR600RR ホンダ 20 2 1:33.513 31:32.628
13 46 星野 知也 BS Bridgestone TEAM PLUS ONE CBR600RR ホンダ 20 4 1:33.732 31:32.775
14 23 津田 一磨 BS Bridgestone AKENO SPEED・YAMAHA YZF-R6 ヤマハ 20 4 1:33.920 31:38.973
15 28 北岡 慎也 BS Bridgestone 伊藤レーシングGMDスズカ YZF-R6 ヤマハ 20 10 1:34.284 31:41.215
16 41 田所 隼 BS Bridgestone TEAM PLUS ONE CBR600RR ホンダ 20 5 1:34.134 31:41.631
17 44 松川 泰宏 BS Bridgestone MOTO BUM+SAI CBR600RR ホンダ 20 7 1:34.041 31:42.717
18 39 中村 豊 BS Bridgestone MOTO BUM HONDA CBR600RR ホンダ 20 3 1:33.821 31:45.014
19 51 宗和 孝宏 BS Bridgestone 51ガレージチームイワキ YZF-R6 ヤマハ 20 6 1:34.230 31:50.605
20 37 鈴木 力 BS Bridgestone MOTO BUM HONDA CBR600RR ホンダ 20 7 1:34.777 31:57.911