ランキングリーダーの栗原圭祐が今季2勝目 ブリヂストンユーザーが表彰台独占

  • 開催場所:スポーツランドSUGO
  • 開催日:2016年06月26日(日) 〜 2016年06月26日(日)
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 第4戦オートポリスがキャンセルになったため、第5戦SUGOで3レース目を迎えたJ-GP3クラスは不安定な天候で始まった。金曜日の合同走行も小雨が降ったり止んだりの微妙なコンディション。土曜日は雨こそ上がっていたもののところどころが濡れたままで、ウェット宣言下での予選となった。
 35分間のタイムアタック。金曜日の合同走行でトップタイムを争った栗原佳祐(ブリヂストン)と徳留真紀(ブリヂストン)が予選でもトップ争いを展開。そこに伊達悠太(DL)も参戦。最後の最後までアタック合戦が続き、唯一となる1分36秒台をマークした栗原がポールポジションを獲得した。伊達が2番手グリッド、徳留が3番手フロントロウ。
 「事前テストではタイムを出せなかったけれど、ウィーに入って改善。ハーフウェットが不得意だから予選は最初からドライタイヤで走りました。ずっとユーズドタイヤで走り続けたのでタイム更新はできませんでしたが、決勝に向けては手応えがあるし、モチベーションも高まりました」と栗原は語る。

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 上空に夏雲が浮かんだ決勝日。好スタートを切ったのは3番手スタートの徳留。ポールシッターの栗原は古市右京(DL)に次いで3番手でオープニングラップを終える。この3台がトップ集団を形成。栗原は2周目には古市を捕えて2番手に、6周目の馬の背では徳留を捕えてトップに浮上。レースをリードし始める。
 レース中盤。古市が遅れ始め、トップ争いは栗原と徳留との一騎打ちに。古市は菊池寛幸(ブリヂストン)ら6台のセカンド集団に飲み込まれ、7台での表彰台争いに発展する。
 ラスト5周。栗原と徳留のトップ争いが熾烈に。順位を入れ替えながら激しい争いを展開する2台。最終ラップでの大勝負も予想された。
 しかし最終20ラップ目の2コーナーから3コーナーの間で古市と岡崎静夏(DL)がからんで転倒。これで赤旗が提示され、18周終了時点での順位でレースは成立。栗原が優勝・徳留が2位、菊池が3位表彰台獲得。栗原にとっては今季2勝目。ブリヂストンにとっては今季2度目の表彰台独占となった。

●栗原圭祐(予選1位/決勝1位)
「天候不順なウィークでしたが、レインタイヤも含めてブリヂストンタイヤがしっかりと足元を支えてくれました。何よりもゴールまでしっかりとグリップしてくれます。今回は微妙な天候でレインタイヤのすばらしさが確認できたことも大きかったです。今回は事前テストで試したパーツをレースウィークで元に戻すなど、準備が完璧ではなかったので後続を引き離すことはできませんでしたが、それは次戦にとっておきます」

●山田宏(株式会社ブリヂストン モーターサイクルレーシングマネージャー)
「開幕戦の筑波大会で優勝し、今回ポールポジションを獲得した栗原佳祐選手と、第2戦で4年ぶりの優勝を果たしたベテラン、徳留真樹選手の激しいバトルが繰り広げられました。この2人が3位以下を大きく引き離してマッチレースを展開しましたが、ラストラップに赤旗でレースは終了。戦いの決着はつかないまま、栗原選手が今季2勝目、徳留選手が2位という結果となりました。栗原選手とチームの皆様に心よりお祝い申し上げます。また3位には、徳留選手同様、ベテランライダーの菊池寛幸選手が入りました。7台による3位争いはスタートからゴールまでで激しく展開されましたが、菊池選手がベテランの技を発揮しました。
 タイヤは全車がV02の前後ミディアムコンパウンドを使用し、激しいバトルのレースで最後までタイヤは機能して、ブリヂストンユーザーの表彰台独占という活躍をサポートできました」



レース結果

コース:スポーツランドSUGO

[J-GP3]

決勝

  • 開催日:2016/06/26
  • 天候:Fine
  • 路面:Dry
  • 路面温度:39℃
  • 決勝出走:24
  • 完走:23
  • (3.737km x 18laps = 67.266km)
順位 No ドライバー タイヤ チーム マシン シャシー エンジン 周回数 Delay(Lap) ベストタイム ベストラップ タイム
1 634 栗原 佳祐 BS Bridgestone MuSASHi RT ハルク・プロ NSF250R ホンダ 18 8 1:35.627 28:59.905
2 36 徳留 真紀 BS Bridgestone CLUB PLUS ONE NSF250R ホンダ 18 9 1:35.596 29:00.064
3 12 菊池 寛幸 BS Bridgestone H43 Team-NOBBY & ウイリー NSF250R ホンダ 18 3 1:36.342 29:09.319
4 41 佐藤 励 DL 41Planning NSF250R ホンダ 18 8 1:36.266 29:09.604
5 31 伊達 悠太 DL BATTLE FACTORY NSF250R ホンダ 18 3 1:36.389 29:09.636
6 11 関野 海斗 DL Team P.MU 7C NSF250R ホンダ 18 10 1:36.320 29:09.643
7 45 太田 虎之進 BS Bridgestone CLUB PLUS ONE NSF250R ホンダ 18 2 1:36.017 29:10.058
8 13 岡崎 静夏 DL UQ & テルル・Kohara RT TSR3 ホンダ 18 11 1:36.337 29:10.831
9 7 古市 右京 DL KTM . ASPIRATION RACING RC250R KTM 18 3 1:35.981 29:10.844
10 8 安村 武志 DL 犬の乳酸菌/プリニティブR.T PRCS-3C PRCS 18 8 1:36.947 29:25.163
11 10 船田 俊希 BS Bridgestone FLEX Racing TEAM NSF250R ホンダ 18 9 1:36.814 29:25.256
12 410 宇井 陽一 DL 41Planning TR004 IODA 18 3 1:37.291 29:33.819
13 33 長谷川 聖 BS Bridgestone CLUBY's☆BATTLE☆J NSF250R ホンダ 18 9 1:37.286 29:39.132
14 53 岡田 祐一 DL RH松島ワコーズNTR丸和会 NSF250R ホンダ 18 14 1:38.342 29:46.645
15 18 山本 恭裕 DL チームライフ・ドリーム北九州 NSF250R ホンダ 18 7 1:38.003 29:46.661
16 58 三好 菜摘 DL オーテック・スズカ+RGニワ NSF250R ホンダ 18 12 1:38.147 29:47.243
17 54 佐藤 正之 DL CLUBNEXT & MOTOBUM TSR3 TSR 18 17 1:38.151 29:47.576
18 28 野澤 秀典 BS Bridgestone ノザワレーシングファミリー NSF250R ホンダ 18 9 1:38.162 29:51.886
19 24 畑中 要 DL FTR・タイヤナビ・㈱遠藤住宅 NSF250R ホンダ 18 15 1:38.308 29:52.289
20 85 平子 剛志 DL クルーズレーシングチーム NSF250R ホンダ 18 4 1:38.969 30:03.104