関口太郎がポールポジションからスタートし4年ぶりの優勝

  • 開催場所:鈴鹿サーキット
  • 開催日:2016年11月06日(日) 〜 2016年11月06日(日)
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 ランキング2位につける関口太郎(ブリヂストン)が浦本修充(DL)との一騎打ちのタイトル争いを挑んだ最終戦。木曜日・金曜日とトップタイムをマークした関口。対する浦本は二日間共に4番手。
 予選でも関口は次々に自身のタイムを更新する2分10秒147で、ポールポジションを獲得する。また日浦大治朗(DL)に次いで、上和田拓海(ブリヂストン)が3番手フロントロウを獲得。浦本は関口から約1秒遅れで7番手にとどまる。
 関口は「目標タイムは2分10秒5くらいでした。欲を出せばコースレコードの2分09秒5も考えましたが、まず10秒5を出そうとして頑張りました。終盤に新品タイヤを履いて一発タイヤアタックをしたのですが、ラストに日浦選手がいたので前に出して、彼をうまく使って2分10秒1を出すことができました。レースウィーク中はずっと決勝用タイヤで走っていて、木曜、金曜と気温が変わりましたが、車体とのバランスを確認しながらコンスタントに走ることを目指しました。(ポイント差が離れていて)何か起きないと逆転チャンピオンは難しい状況ですが、最後まであきらめずに頑張りたいです」と語った。

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 決勝でも好スタートを切った関口。オープニングラップから後続を引き離しにかかる。後方では日浦・水野涼(ブリヂストン)・上和田以下が接近戦を展開。一方、浦本は10番手でオープニングラップ終える。
 4周目を終えた時点で後続集団を3秒以上引き離した関口を、セカンド集団から抜け出した日浦と上和田が必死に追いかける。
 関口は最後まで淡々とトップを独走して4年ぶりの優勝を飾った。上和田はレース終盤に石塚・作本輝介(ブリヂストン)・生形秀之(ブリヂストン)との表彰台争いに移行。最終ラップは石塚・上和田・生形・作本の順で突入。生形と石塚のバトルが白熱して2台共にラインを外し、上和田はこの2台に走行ラインをふさがれる。その間に作本が3台抜きを演じて表彰台を獲得という劇的な結末となった。
 一方、浦本は10位でチェッカーを受けたため、関口の逆転タイトル獲得はならなかった。

●関口太郎(予選1位・決勝1位)
「少ない台数でのバトルにしたいと思っていました。朝フリーを走った感触では、自分のペースを上げられるなと感じ、また日浦選手が来るかなとは思っていました。2位以下と2.5秒くらいの差があるときに、そのまま後続が付いてきていたので、ペースを上げました。それ以降も、タイヤは同じフィーリングで安定していて、引き離すことができてよかったです」

●山田宏(株式会社ブリヂストン モーターサイクルレーシングマネージャー)
「タイトルの可能性を残したブリヂストンユーザーの関口選手が、トップ独走で優勝というすばらしいレースを展開してくれました。4年ぶりの優勝を飾った関口選手とチームの皆様にお祝いを申し上げます。残念ながらタイトルには届かずランキング2位となりましたが、ランキング3位水野選手・同4位生形選手と今シーズンもブリヂストンユーザーが活躍してくれたことをうれしく思います」

レース結果

コース:鈴鹿サーキット

[J-GP2]

決勝

  • 開催日:2016/11/06
  • 天候:Fine
  • 路面:Dry
  • 路面温度:27℃
  • 決勝出走:25
  • 完走:23
  • (5.821km x 15laps = 87.315km)
順位 No ドライバー タイヤ チーム マシン シャシー エンジン 周回数 Delay(Lap) ベストタイム ベストラップ タイム
1 44 関口 太郎 BS Bridgestone MISTRESA with HARC-PRO HP6 HARC-PRO. 15 10 2:10.894 32:52.012
2 46 日浦 大治朗 DL モリワキ・レーシング MD600 モリワキ 15 2:10.997 32:56.899
3 15 作本 輝介 BS Bridgestone Team高武RSC MD600 モリワキ 15 2:11.092 33:00.832
4 81 上和田 拓海 BS Bridgestone ウェビックチームノリックヤマハ YN6 ヤマハ 15 2:11.096 33:01.131
5 17 石塚 健 DL Will-RAISEracingRS-ITOH ZX-6R カワサキ 15 2:10.970 33:01.885
6 2 生形 秀之 BS Bridgestone エスパルス ドリームレーシング GSX-R MFD6 スズキ 15 2:11.275 33:04.355
7 634 水野 涼 BS Bridgestone MuSASHi RT ハルク・プロ HP6q HARC-PRO. 15 2:11.666 33:10.282
8 90 渥美 心 DL au & テルル・Kohara RT TSR2 TSR 15 2:12.229 33:17.468
9 55 國峰 琢磨 DL H43 Team-NOBBY HP6q ホンダ 15 2:11.923 33:17.781
10 94 浦本 修充 DL Team KAGAYAMA GSX-proto71 スズキ 15 2:12.574 33:22.125
11 10 佐藤 太紀 DL au & テルル・Kohara RT TSR2 TSR 15 2:12.789 33:27.376
12 74 三原 壮紫 DL H43 Team-NOBBY HP6q ホンダ 15 2:12.695 33:28.032
13 8 大木 崇行 DL MOTO BUM+虎の穴 CBR600RR ホンダ 15 2:12.886 33:28.259
14 70 岩崎 哲朗 PI OGURAclutch with パワービルダー ZX-6R カワサキ 15 2:13.046 33:31.998
15 392 長尾 健吾 DL ミクニ テリー&カリー GSX-R600 スズキ 15 2:13.308 33:33.894
16 39 柴田 睦樹 DL RS-ITOH & AUTOBOY ZX-6R カワサキ 15 2:13.307 33:34.390
17 93 稲垣 誠 BS Bridgestone AKENO SPEED・YAMAHA YZF-AS6 ヤマハ 15 2:13.387 33:35.040
18 21 中本 翔 MI Ririka AMENA with OUTRUN YZF-OR6 ヤマハ 15 2:13.933 33:42.005
19 31 岡本 裕生 BS Bridgestone ウェビックチームノリックヤマハ YN6 ヤマハ 15 2:14.407 33:54.133
20 30 高橋 颯 BS Bridgestone CLUB PLUS ONE HP6 ホンダ 15 2:16.155 34:18.056