• 開催場所:スポーツランドSUGO
  • 開催日:2018年06月16日(土) 〜 2018年06月17日(日)
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SUGOラウンドは2018年シーズン第4戦ながらJ-GP2クラスは開幕に次いで2戦目。2カ月ぶりの2戦目となった。
 天候に恵まれずに雨で始まったレースウイーク。しかし大雨の金曜日に比べて予選の土曜日は雨量が少なくなっていた。予選セッションはウエット宣言が出されていたが、走行ラインはほぼ乾いていた。
 セッション開始から積極的にタイムを出してリーダーボードのトップに名前を掲げたのは岩戸亮介(ブリヂストン)。SUGOを得意としている岩戸は「ここのコースは乗っていて気持ちがいい。これまでに全日本での優勝は1度だけれど、それがここ。思ったタイムには届かなかったが、ポールポジションを取れた。事前テストでの感触から1分29秒台も視野に入っていて、今日もそれを目標にしていたが、最後はタイムよりもポールポジションをねらった」とコメント。予選2番手には石塚健(DL)、3番手に関口太郎(ブリヂストン)というフロントロウになった。

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決勝日も朝から厚い雲に覆われていたが、J-GP2クラス決勝が始まることには明るくなってきていた。
 好スタートで飛び出した岩戸はホールショットを奪うとあっという間にトップ独体制に入る。
 岩戸が4秒ものアドバンテージを築いた3周目。後方で尾野弘樹(DL)が転倒して大木崇行(DL)が巻き込まれてしまう。これで赤旗が出され、レースは13周という超スプリントレースで再スタートに。
 再び岩戸がリード。オープニングラップですでに後続に1秒の差をつけた。その1周目に2番手に浮上したのは作本輝介(ブリヂストン)。チーム髙武がワンツー体制を築く。関口太郎(ブリヂストン)、名越哲平(ブリヂストン)と続き、ブリヂストンユーザーが上位を独占したまま周回を重ねる。
 7周目。岩戸との差を詰めた作本がS字で転倒。これで完全に岩戸がトップ独走。関口が2秒差で続き、労せず3位に浮上した名越はトップから8秒と離されたものの、4番手以降も大きく引き離して単独走行。
 岩戸はそのままトップを独走してポールtoフィニッシュでJ-GP2クラス初優勝。レース中にコースレコードタイムを出す完璧な走りだった。関口が2位、名越が3位でゴールしてJ-GP2クラス初表彰台を獲得。表彰台にはブリヂストンキャップが三つ並んだ。


●岩戸亮介(予選1位・決勝1位)
「今回は雨のレースだと思っていたのですが、奇跡的にドライコンディションでレースができました。もともとレース序盤のペースがよくないのですが、2回のスタートはどちらも決められて1周目からいいペースで走れたことが勝因です。途中でちょっとミスしてペースを落としてしまったのですが、すぐに元のペースに戻すことができました。いい形でレースができたのも、ブリヂストンタイヤのおかげです。次戦も一番前でチェッカーを受けられるように集中してレースに臨みます」


●山田宏(株式会社ブリヂストン モーターサイクルレーシングマネージャー)
「ブリヂストンユーザーでポールポジションの岩戸選手がホールショットを奪い、2周目には2位に4秒差をつける圧倒的な強さを見せましたが、転倒車による赤旗中断となり、再スタートとなりました。岩戸選手は集中力を保つのが難しかったと思いますが、再スタート後も岩戸選手が終始トップを走り、強さを発揮してJ-GP2初優勝を飾りました。2位に関口選手、3位に名越選手とブリヂストンユーザーが表彰台を独占してくれ非常に嬉しかったです」

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レース結果

コース:スポーツランドSUGO

[J-GP2]

決勝

  • 開催日:2018/06/17
  • 天候:Cloudy
  • 路面:Dry
  • 決勝出走:14
  • 完走:12
  • (3.738km x 13laps = 48.588km)
順位 No ドライバー タイヤ チーム マシン シャシー エンジン 周回数 Delay(Lap) ベストタイム ベストラップ タイム
1 4 岩戸 亮介 BS Bridgestone Team高武RSC MD600 モリワキ 13 4 1:29.996 19:38.769
2 44 関口 太郎 BS Bridgestone SOX Team TARO PLUSONE HP6 ホンダ 13 7 1:29.999 19:42.601
3 634 名越 哲平 BS Bridgestone MuSASHi RT HARC-PRO HP6q ホンダ 13 5 1:30.762 19:51.546
4 34 榎戸 育寛 DL Kohara Racing Team KALEX KALEX 13 9 1:31.268 19:56.552
5 70 岩崎 哲朗 PI OGURAclutch with RIDE IN ZX-6R カワサキ 13 9 1:31.179 19:56.630
6 25 伊藤 勇樹 DL 伊藤レーシング YZF-R6 ヤマハ 13 3 1:31.179 19:57.549
7 64 伊達 悠太 DL KIMA Racing HP6 ホンダ 13 8 1:31.125 19:57.600
8 71 三原 壮紫 PI TONE RT SYNCEDGE 4413 HP6 ホンダ 13 4 1:31.401 20:04.964
9 36 徳留 真紀 BS Bridgestone マルマエ PLUSONE SPEED UP SPEED UP 13 3 1:31.971 20:07.823
10 29 和田 留佳 DL Will-RAISEracingRS-ITOH ZX-6R カワサキ 13 3 1:31.803 20:12.649
11 30 阿部 恵斗 BS Bridgestone ウェビックチームノリックヤマハ YN6 ヤマハ 13 9 1:32.610 20:19.580
12 31 豊島 怜 DL DOG FIGHT RACING・YAMAHA YZF-R6 ヤマハ 13 4 1:32.789 20:19.902
[J-GP2]

予選

  • 開催日:2018/06/16
  • 天候:Cloudy
  • 路面:Wet
  • 決勝出走:19
  • (3.738km)
順位 No ドライバー タイヤ チーム マシン シャシー エンジン 周回数 Delay(Lap) ベストタイム ベストラップ タイム
1 4 岩戸 亮介 BS Bridgestone Team高武RSC MD600 モリワキ 18 1:30.421
2 7 石塚 健 DL Will-RAISEracingRS-ITOH ZX-6R カワサキ 14 1:30.508
3 44 関口 太郎 BS Bridgestone SOX Team TARO PLUSONE HP6 ホンダ 17 1:30.680
4 392 尾野 弘樹 DL ミクニ テリー&カリー GSX-R600 スズキ 14 1:30.937
5 634 名越 哲平 BS Bridgestone MuSASHi RT HARC-PRO HP6q ホンダ 19 1:31.276
6 16 作本 輝介 BS Bridgestone Team高武RSC MD600 モリワキ 17 1:31.375
7 12 大木 崇行 DL Kohara Racing Team HP6 ホンダ 16 1:31.539
8 34 榎戸 育寛 DL Kohara Racing Team KALEX KALEX 7 1:31.550
9 64 伊達 悠太 DL KIMA Racing HP6 ホンダ 15 1:31.617
10 29 和田 留佳 DL Will-RAISEracingRS-ITOH ZX-6R カワサキ 15 1:31.704