【全日本ロードレース選手権第5戦J-GP２レース2】関口太郎が2016年以来の優勝を飾る　ブリヂストンユーザーが2レース共に表彰台を独占

J-GP2クラスにとって第5戦筑波ラウンドは3大会目。2レースが組まれ、日曜日のレース2は4レース目の戦いとなった。
　予選セッション中のセカンドタイムで決定されるレース2のグリッドは、レース1と同じ岩戸亮介（ブリヂストン）、岩崎哲朗（PI）、関口太郎（ブリヂストン）というフロントロウ。
　レース1をポールtoウインで決めた岩戸はレース直後に「明日も今日と同じような天候だと思うが、レース展開は変わるだろう。きちんと考えてスタートを切り、レース2も今日のようなレースをしたい」と豊富を語った。

レース2が行なわれた日曜日も朝から強い日差しが照りつけた。朝から気温が上昇する中で好スタートを切ったのは関口。岩戸、岩崎が僅差で続く。
　3周目に岩戸がトップに浮上。関口はじわじわと引き離されていく。岩崎は遅れ、作本輝介（ブリヂストン）、尾野弘樹（DL）、名越哲平（ブリヂストン）の4台で表彰台争いが開始される。
　レース中盤。トップ独走状態に持ち込もうとしていた岩戸との差を詰め始める関口。岩戸の背後にぴたりとつけて周回を始める。
　16周目。ついに関口が首位奪回。岩戸はあきらめずに関口の背後につける。
　最終ラップ。逆転をねらう岩戸に、関口はすきを見せなかった。再び岩戸が前に出ることはなく、関口は2016年以来の優勝を飾った。岩戸は0.081秒差の2位。表彰台争いは作本が制し、ブリヂストンユーザーがレース１に続いてレース2も表彰台を独占した。

●関口太郎（予選3位／決勝1位）
「事前テストと比べ、鈴鹿８耐のような路面温度と気温となったレースウイークでした。それでもハード目のコンパウンドを選んで、うまくタイヤを機能させることができました。レース後半もたれることなく優勝することができました」

●山田宏（株式会社ブリヂストン　モーターサイクルレーシングマネージャー）
「今日も昨日同様に路面温度が56度という厳しい状況の中でレースが行なわれました。ブリヂストン上位勢はフロントは名越選手だけがミディアムソフトを、ほかのライダーはミディアムを選択。リアは全員がミディアムで戦いました。レースは昨日のレース１同様に岩戸選手と関口選手の一騎打ちとなりましたが、関口選手が0.08秒の僅差で抑えて１年半ぶりの優勝を果たしました。昨日のレース１よりも速いペースで最後まで白熱したレースとなり、再びブリヂストン勢が表彰台を独占してくれたことをうれしく思います」