【全日本ロードレース第3戦SUGO J-GP3 決勝】長谷川聖が2位フィニッシュでランキングトップをキープ！

全日本第3戦SUGOはJ-GP3クラスにとっては2戦目。開幕戦もてぎを独走優勝で飾った長谷川聖（ブリヂストン）が2戦目も好調さを維持。
予選では福嶋佑斗（ブリヂストン）と共にタイムアタック合戦を展開し、長谷川は最終アタックでも自身のタイムを更新。これがトップタイムとなる。
　ところが予選セッション中の黄旗追越違反が発覚。ベスト３タイム抹消というペナルティが科され、予選3番手に後退してしまう。これで福嶋が全日本初ポールポジション獲得となった。
　福嶋は「いいアベレージを刻めている。決勝ではタイムを１分34秒台に入れたい。長谷川選手が逃げ切りを仕掛けてくると思うから、そうさせないようにスタートから前に出てレースをリードしたい」とコメント。
　J-GP3クラスのポールシッターに贈られる富沢祥也賞を手に「ポールポジションを取ったこともなかったからうれしい」と笑顔を見せた。

　決勝日はウイーク三日間で最も気温が高くなり、J-GP3決勝は10時45分にスタートしたが、すでに気温は30度近く、路面温度は50℃を超えていた。
　好スタートを切ってオープニングラップから後続を引き離したのは長谷川。2番手走行の福嶋は高杉奈緒子（DL）、鈴木大空翔（DL）、藤井謙汰（DL）、安村武志（DL）らを引き連れて周回を始める。
　長谷川は開幕戦同様に独走優勝かと思われた。だがセカンド集団から抜け出した鈴木がハイペースで長谷川を追いかける。
　6周目あたりには鈴木に背後につけられた長谷川、そして8周目にトップの座を明け渡すが2番手に後退した長谷川はあきらめずに鈴木のすぐ後ろで走行しチャンスを待つ。
　しかし「チャンピオンシップを考えたら、無理をして前に出るよりもしっかり2位でゴールした方がいい」と2位キープに切り替え、最後まで鈴木のすぐ後ろで周回してフィニッシュした。
　一方、福嶋は3位争いに移行。藤井、岡崎、安村の4台で混戦を展開。レース終盤は遅れた安村に替わって、追い上げてきた中山愛理（ブリヂストン）がこの争いに加わる。
　最後は福嶋と藤井がドッグファイトを展開し、福嶋は僅差の4位でゴール。中山は6位でフィニッシュした。

●長谷川聖（予選3位／決勝2位）
「レース序盤は問題なくアクセルを開けられたので開幕戦同様に引き離せそうだったのですが、高くなった路面温度にサスペンションセッティングを合わせ切れておらず、苦しいレースになりました。他車の後ろについている分には問題なかったのですが…。ただ、チャンピオンシップを考えると優勝こそできませんでしたが2位はよかったと思います」
●山田宏（株式会社ブリヂストン　モーターサイクルレーシングマネージャー）
「決勝日は非常に気温が高く、J-GP3クラスは気温29度、路面温度51度という状況でスタートしました。ブリヂストンユーザーの福嶋佑斗選手、長谷川聖選手がフロントロウ、中山愛理選手が2列目グリッドからのレース。長谷川選手が最後まで優勝を争いました。3位争いも最後まで競り合いが続き、福嶋選手が4位、中山選手が6位となりました。今回は優勝を逃しましたが、すばらしいレースとなりうれしく思います」