【全日本ロードレース第3戦SUGO J-GP2 決勝】作本輝介がポールto独走ウイン！ブリヂストンユーザーが表彰台独占！

　全日本第3戦SUGOは全クラス開催。J-GP2クラスは開幕戦以来約2カ月ぶりの開催となった。
　レースウイーク初日の金曜日から好調だったのは作本輝介（ブリヂストン）。作本は予選でも快調に周回を重ね、最後は１分29秒941と自身が持つコースレコード１分29秒923に迫る。それ以上のタイム更新はならずレコード更新とはならなかったものの、唯一の１分29秒台でJ-GP2クラス初ポールポジション獲得した。
　作本は「事前テストからいい流れで来ていた。ただ、コンディションが事前テストとは大きく変わってしまい、フィーリングがいまいちだった。それでもポールポジションが取れてよかった」と笑顔。さらに「開幕戦ではテストからうまく進められずに差をつけられてしまった。SUGOで取り返したいという気持ちがあった。明日はやられた分をやりかえす気持ちで臨みたい」と意気込みを語った。

　決勝日はウイークで最も気温が上昇。まるで夏を思わせる陽気になった。そんな中で好スタートを切った作本。オープニングラップから後続を引き離し、トップ独走態勢に入る。
　一方、2列目4番手からスタートした名越哲平（ブリヂストン）がロケットスタートを決めて2番手に浮上。尾野弘樹（DL）と2位争いを開始する。
　周回ごとに後続との差を広げた作本は、レース序盤にして完全にトップ独走状態に。その後方で展開された名越と尾野の2位争いは膠着状態のまま周回を重ねる。
　残り3周。尾野が4コーナーで転倒。名越が単独2番手走行に移る。これで表彰台争いへと転じたのは小谷咲斗（ブリヂストン）と榎戸育寛（ブリヂストン）の争い。
　作本は最後まで危なげない走りを披露して今季初優勝。名越は2位でチェッカー。3位争いは榎戸に軍配が挙がった。小谷は僅差で全日本初表彰台を逃したものの、4位でチェッカーを受けた。

●作本輝介（予選1位／決勝1位）
「今回ウイークを通して気温が高くなりました。事前テストと比べて温度差が大きかったのに、同じタイヤでも問題なく走りきることができました。さらに優勝という結果を得ることができたのは、最後までうまく機能してくれたブリヂストンタイヤのおかげです」

●山田宏（株式会社ブリヂストン　モーターサイクルレーシングマネージャー）
「午後に行なわれたJ-GP2クラス決勝もスタート時には気温32度まで上がり、路面温度は50度という暑い中でのレースになりました。ポールポジションの作本輝介選手がレース序盤から速いペースで周回して優勝。名越哲平選手、榎戸育寛選手が2位、3位となりました。ブリヂストンユーザーの全6人が上位6位に入る、すばらしい結果でした。優勝した作本選手とチームの皆様にお祝い申し上げます。ランキングでは作本選手と名越選手が同ポイントとなり、ますます白熱したタイトル争いになりました。次戦が楽しみです」