• 開催場所:オートポリス
  • 開催日:2021年09月18日(土) 〜 2021年09月19日(日)
【2021年全日本ロードレース選手権 第7戦 オートポリス ST600】小山知良が大量リードを築いて今季3勝目 そしてシリーズチャンピオンは埜口遥希が獲得

台風の接近と同時に始まった全日本第7戦オートポリス。埜口遥希102点、荒川晃大90点、小山知良87点、長尾健吾85点と4人がタイトルの可能性を残しての最終戦となった。金曜日午後の合同走行は強い雨風の影響でキャンセル。午前中の走行のみという不安な状況でのウイークになった。翌土曜日は台風と共に強い雨風も去ったが、依然として不安定な天候だった。朝から小雨が降ったり日が差したりの繰り返し。コースコンディションもラインが乾いたり、フルウエットになったりと次々に替わる。

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路面状況を見ながらタイムアタックのタイミングを計る各車。セッションの大半でリーダーボードのトップに名を掲げたのは芳賀涼大。 セッション残り5分を切ったところで各車タイムアタックを敢行。長尾が2分00秒004でトップ浮上。ランキングリーダーとして最終戦に挑む埜口が1分59秒960で逆転。その直後に菅原陸が1分59秒506でトップ浮上。埜口は1分58秒517で再逆転とめまぐるしいポールポジション争いが展開。最後は長尾が1分57秒596でポールポジションを獲得。菅原は2番手、3番手に阿部恵斗というフロントロウ。2列目には埜口、荒川、小山がマシンを並べることになった。

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日曜日に行わた決勝。好スタートを切ってレースをリードしたのは長尾。すぐ後ろで小山と埜口が2位争いを開始。オープニングラップで埜口の前に出た小山が長尾に仕掛ける。そして小山は3周目にトップ浮上。小山、長尾、荒川、埜口、阿部、芳賀涼大、横山尚太と続き、7台でトップ集団を形成。4周目。長尾が首位奪回。小山は荒川にもかわされて3番手後退も、すぐに荒川を抜き返すという激しい展開。7周目には芳賀が転倒。トップ集団が6台に。

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9周目。荒川が転倒。さらに横山が戦線離脱。この間に小山が集団から抜け出し始める。埜口、長尾、阿部が2位争いを展開しながら小山を追う。12周目。1コーナーの競り合いで長尾が押し出される形でコースアウト。これで2位争いは埜口と阿部の一騎打ちに。レース終盤は小山の独壇場。トップ独走で今季3勝目を獲得。最終ラップは井手翔太、鈴木光来が追いつき4台での争いとなったセカンド集団のトップでチェッカーを受けたのは阿部。埜口は3位表彰台を得ると共に全日本初タイトルを獲得した。

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●小山知良(予選6位/決勝1位)
「オートポリスは3連覇しています。2019年には5秒以上離したいと目標を立てて4.9秒差で優勝。去年は接戦。今年は5秒以上の差を目標にして、毎周が予選アタックの気持ちでした。ウイークとおしてコンディションが安定しなくて苦しかったのですが、それはみんな同じ。だったら僕の経験が活きるかなと思いました。長尾選手のタイヤが苦しそうだったから前に出てスパートをかけました。4連覇できてうれしいです。気持ちよく勝って終われたことで、来季につなげられます」

レース結果

コース:オートポリス

[ST600]

決勝

  • 開催日:2021/09/19
  • 天候:Fine
  • 路面:Dry
  • 決勝出走:35
  • 完走:29
  • (4.674km x 15laps = 70.11km)
順位 No ドライバー タイヤ チーム マシン シャシー エンジン 周回数 Delay(Lap) ベストタイム ベストラップ タイム
1 3 小山 知良 BS Bridgestone 日本郵便 Honda Dream TP CBR600RR ホンダ 15 1:53.981 28:43.413
2 8 阿部 恵斗 BS Bridgestone ウェビックチームノリックヤマハ YZF-R6 ヤマハ 15 1:53.815 28:48.620
3 14 埜口 遥希 BS Bridgestone MuSASHi RT HARC-PRO CBR600RR ホンダ 15 1:54.066 28:48.694
4 11 井手 翔太 BS Bridgestone AKENO SPEED・YAMAHA YZF-R6 ヤマハ 15 1:54.182 28:48.823
5 15 鈴木 光来 BS Bridgestone MOTOBUM HONDA CBR600RR ホンダ 15 1:54.190 28:48.962
6 36 菅原 陸 BS Bridgestone 保険職人 GBS レーシング YAMAHA YZF-R6 ヤマハ 15 1:54.536 28:51.345
7 13 伊達 悠太 BS Bridgestone BATTLE FACTORY CBR600RR ホンダ 15 1:54.458 28:51.393
8 32 伊藤 元治 BS Bridgestone BATTLE FACTORY CBR600RR ホンダ 15 1:54.682 29:02.993
9 10 國峰 琢磨 BS Bridgestone TOHO Racing CBR600RR ホンダ 15 1:54.883 29:03.066
10 26 松岡 玲 BS Bridgestone 伊藤レーシング BORG ヤマハ YZF-R6 ヤマハ 15 1:54.939 29:04.437
11 16 佐野 勝人 BS Bridgestone TEAM VITAL SPIRIT YZF-R6 ヤマハ 15 1:54.919 29:06.152
12 9 中山 耀介 BS Bridgestone 伊藤レーシング SHOTA BORGヤマハ YZF-R6 ヤマハ 15 1:55.099 29:09.005
13 7 佐野 優人 BS Bridgestone TEAM VITAL SPIRIT YZF-R6 ヤマハ 15 1:55.042 29:13.395
14 34 中村 竜也 BS Bridgestone AUTOBOY ☆ FirstStar ZX-6R カワサキ 15 1:55.164 29:25.074
15 33 鈴木 大空翔 BS Bridgestone BATTLE FACTORY CBR600RR ホンダ 15 1:57.011 29:31.383
16 35 千田 俊輝 BS Bridgestone SDG Motor Sports RT HARC-PRO. CBR600RR ホンダ 15 1:56.474 29:31.603
17 19 綿貫 舞空 BS Bridgestone 伊藤レーシング BORG ヤマハ YZF-R6 ヤマハ 15 1:54.775 29:40.510
18 23 名越 公助 BS Bridgestone Team Plusone YZF-R6 ヤマハ 15 1:57.263 29:42.170
19 43 榊原 康彰 BS Bridgestone BRAINS Team Deak Craf YZF-R6 ヤマハ 15 1:57.819 29:46.550
20 4 長尾 健吾 BS Bridgestone NCXXRACING&善光会 TEAMけんけん YZF-R6 ヤマハ 15 1:54.228 29:54.601
[ST600]

予選

  • 開催日:2021/09/18
  • 天候:Cloudy
  • 路面:Wet
  • 決勝出走:35
  • (4.674km)
順位 No ドライバー タイヤ チーム マシン シャシー エンジン 周回数 Delay(Lap) ベストタイム ベストラップ タイム
1 4 長尾 健吾 BS Bridgestone NCXXRACING&善光会 TEAMけんけん YZF-R6 ヤマハ 8 1:57.596
2 36 菅原 陸 BS Bridgestone 保険職人 GBS レーシング YAMAHA YZF-R6 ヤマハ 11 1:57.886
3 8 阿部 恵斗 BS Bridgestone ウェビックチームノリックヤマハ YZF-R6 ヤマハ 12 1:58.480
4 14 埜口 遥希 BS Bridgestone MuSASHi RT HARC-PRO CBR600RR ホンダ 13 1:58.517
5 5 荒川 晃大 BS Bridgestone MOTOBUM HONDA CBR600RR ホンダ 13 1:58.755
6 3 小山 知良 BS Bridgestone 日本郵便 Honda Dream TP CBR600RR ホンダ 11 1:58.825
7 20 芳賀 涼大 BS Bridgestone ニトロレーシング41YAMAHA YZF-R6 ヤマハ 12 1:59.510
8 7 佐野 優人 BS Bridgestone TEAM VITAL SPIRIT YZF-R6 ヤマハ 6 1:59.663
9 6 横山 尚太 BS Bridgestone ガレージL8 RACING TEAM・YAMAHA YZF-R6 ヤマハ 9 1:59.682
10 11 井手 翔太 BS Bridgestone AKENO SPEED・YAMAHA YZF-R6 ヤマハ 13 1:59.851