- 開催場所:岡山国際サーキット
- 開催日:2022年09月17日(土) 〜 2022年09月18日(日)
最終戦一つ前のラウンドとなった全日本ロードレース選手権第7戦岡山大会。ランキング2番手につける渡辺一樹(ブリヂストン)は世界耐久選手権とスケジュールが重なってしまったために全日本は欠場。ランキング3番手につける岡本裕生(ブリヂストン)はケガで欠場。これでランキングリーダー中須賀克行(ブリヂストン)が5位以内でゴールすればチャンピオンを決めるという局面になった。
予選は今季唯一のノックアウト方式が採用された。Q1は35分間の全車でのタイムアタック。Q2は上位10台が15分間のタイムアタックで下剋上をねらう。
35分間のQ1。セッション開始から7分ほど経過したところで関口太郎(ブリヂストン)が転倒。これで赤旗が出され、一時中断となる。関口もピットに戻り、再コースインに向けて準備を急ぐ。
5分ほどでセッション再開。5分ほどで中須賀が本気のアタックを開始。1分30秒467をマークして、自身が持つコースレコードを更新する。
そして、中須賀だけが1分30秒台という圧勝でQ1が終了。中須賀に加えて榎戸育寛(ブリヂストン)、亀井雄大(ブリヂストン)、作本輝介(ブリヂストン)、濱原颯道(ブリヂストン)、岩田悟(ブリヂストン)、秋吉耕佑(ブリヂストン)、清成龍一(ブリヂストン)、渡辺一樹の代役として参戦の加賀山就臣(ブリヂストン)、津田一磨(ブリヂストン)の10台がQ2に進出した。
15分間のQ2。まずは濱原、作本、岩田が1分31秒台での攻防を開始。さらに榎戸も1分31秒002と1分31秒台をマーク。しかしセッション中盤に中須賀が1分30秒292をマーク。一気にトップに浮上。中須賀は連続アタックを敢行。翌周には1分30秒124とさらに自身のタイムを詰める。ほかに1分30秒台をマークする者はおらず、そのまま中須賀が堂々のポールポジションを獲得。榎戸は2番手グリッド、3番手フロントロウに濱原がつけた。
大型台風接近による影響を避けるため、全クラスの決勝レース周回数が短縮された。
JSB1000クラスは24周から20周へと変更された。しかし日曜日午後は雨との予報だったものの、それが外れてドライコンディションでのレースとなった。
スタート直前のウオームアップラップに出ようとしたところで柳川明(ブリヂストン)のエンジンがストップ。柳川はすぐにピットロードにマシンを運ぶ。スタート進行に影響を与えることなく、さらに柳川もピットスタートが可能になる。
好スタートを切ったのは中須賀。作本、濱原、榎戸、亀井と続く。
4周目。榎戸が濱原を捉えて3番手浮上。濱原を引き離すことには成功するが、前車の作本にも引き離される。一方の中須賀はじりじりと後続を引き離し、トップ独走状態に移行。作本、榎戸とトップ3台は単独走行で周回を開始する。
折り返しの10周終了時点で中須賀は、後続に4秒以上のアドバンテージを築いて完全な独走態勢に。作本は榎戸に2秒以上の、榎戸は濱原に3秒以上の差をつけている。
レース後半も中須賀はただ一人1分31秒台で周回。3番手走行の榎戸も残り5周でラストスパート。1分31秒台にペースを上げて作本との差を詰め始める。
中須賀は最後までトップを快走。開幕10連勝を飾ると共に、11回目のチャンピオンが決定した。
最終ラップまで作本に2位争いを挑んでいた榎戸はダブルヘアピンで転倒。これで作本が単独2位でフィニッシュ。濱原が漁夫の利を得て3位表彰台を獲得した。
●中須賀克行(予選1位/決勝1位)
「今週は不安定な天候になりました。土曜日は天候も路面コンディションも安定したものの、土曜日夜の降雨と朝のフリー走行時の雨で、湿気の多いコンディションに変わってしまいました。そんな中でもタイヤグリップ自体は最後までコントロールしやすく、速いアベレージを刻めました。おかげでしっかり20周を走りきり、優勝することができました。同時に岡山大会でチャンピオンを決めることもできました。最終戦に向けていい流れです。最終戦も引き続きよろしくお願いします」
決勝
- 開催日:2022/09/18
- 天候:Cloudy
- 路面:Dry
- 決勝出走:16
- 完走:14
- (3.747km x 20laps = 74.94km)
順位 | No | ドライバー | タイヤ | チーム | マシン | シャシー | エンジン | 周回数 | Delay(Lap) | ベストタイム | ベストラップ | タイム |
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1 | 1 | 中須賀 克行 | BS | YAMAHA FACTORY RACING TEAM | YZF-R1 | ヤマハ | 20 | 1:31.211 | 30:37.738 | |||
2 | 27 | 作本 輝介 | BS | Astemo Honda Dream SI Racing | CBR1000RR-R | ホンダ | 20 | 1:31.415 | 30:46.438 | |||
3 | 2 | 濱原 颯道 | BS | Honda Dream RT SAKURAI HONDA | CBR1000RR-R | ホンダ | 20 | 1:31.793 | 30:58.633 | |||
4 | 8 | 岩田 悟 | BS | Team ATJ | CBR1000RR-R | ホンダ | 20 | 1:32.346 | 31:03.904 | |||
5 | 6 | 亀井 雄大 | BS | Honda Suzuka Racing Team | CBR1000RR-R | ホンダ | 20 | 1:32.180 | 31:10.789 | |||
6 | 3 | 清成 龍一 | BS | TOHO Racing | CBR1000RR-R | ホンダ | 20 | 1:32.575 | 31:11.889 | |||
7 | 7 | 秋吉 耕佑 | BS | Murayama.Honda Dream.RT | CBR1000RR-R | ホンダ | 20 | 1:32.717 | 31:25.928 | |||
8 | 11 | 関口 太郎 | BS | SANMEI Team TARO PLUSONE | M1000RR | BMW | 20 | 1:33.453 | 31:27.574 | |||
9 | 4 | 加賀山 就臣 | BS | YOSHIMURA SUZUKI RIDEWIN | GSX-R1000R | スズキ | 20 | 1:33.877 | 31:30.573 | |||
10 | 12 | 児玉 勇太 | BS | Team Kodama | YZF-R1 | ヤマハ | 20 | 1:33.452 | 31:30.906 | |||
11 | 9 | 柳川 明 | BS | KRP SANYOUKOUGYO RSITOH | ZX-10RR | カワサキ | 20 | 1:34.476 | 32:08.590 | |||
12 | 28 | 榎戸 育寛 | BS | SDG Honda Racing | CBR1000RR-R | ホンダ | 19 | 1 | 1:31.734 | 29:14.126 | ||
13 | 31 | 武田 雄一 | DL | OGURA CLUTCH ORC with RIDE IN | YZF-R1 | ヤマハ | 19 | 1 | 1:36.094 | 30:42.582 | ||
14 | 23 | 江口 謙 | BS | Team TATARA aprilia | RSV4 | アプリリア | 19 | 1 | 1:35.868 | 30:42.951 |