- 開催場所:モビリティリゾートもてぎ
- 開催日:2023年08月19日(土) 〜 2023年08月20日(日)
全日本RR選手権第5戦もてぎ2&4はモビリティリゾートもてぎで開催された。
2輪と4輪の合同開催で2輪はJSB1000クラスのみ。JSBライダーたちは鈴鹿8耐から2週間で今度はもてぎに集結した。
立秋を過ぎたとはいえ、まだまだ夏真っ盛り。予選が行なわれた土曜日は朝から雲が出ていたものの気温、湿度共に上昇。ライダーたちは「鈴鹿8耐よりも暑い」と汗だくで午後1時50分から40分間のタイムアタックを行なった。
天気予報は天候急変の可能性を伝えていた。予選セッション開始時、上空は暑い雲に覆われていた。それでも最後まで雨に見舞われることなくドライコンディションでのタイムアタック合戦になった。
開始5分ほどが経過した時点で1分49秒前半にタイムを入れていたのが#3 岡本裕生(ブリヂストン)と#37 津田拓也(ブリヂストン)。
セッション中盤に津田拓也が1分48秒867と真っ先に1分48秒台をマーク。
残り10分を切ったところで#1 中須賀克行(ブリヂストン)が1分48秒915を出して2番手に浮上。岡本も1分49秒127と自己タイムを更新。さらに#36 水野涼(ブリヂストン)がラスト5分で1分49秒245と自身のタイムを更新して4番手に浮上。
結局、1分48秒台をマークしたのは津田拓也と中須賀の二人だけ。そして津田拓也が2016年以来のポールポジション獲得した。
「予選の一発タイムと決勝を見据えたラップタイムでは全くフィーリングが違う。予選順位がそのまま決勝順位にはならない。明日はみんな決勝に合わせてくるだろう」と津田拓也。気温と路面温度の上昇については「2週間前には鈴鹿8耐を走っていたから驚くことはなかった」とコメント。「明日はチームのみんなに喜んでもらえる結果を持ち帰りたい」と述べた。
勝日も上空に雲があるものの気温はどんどん上昇。ライダーたちはグリッドでも首筋に氷嚢を当てたりしながら暑さと戦っていた。
20周のレースは12時35分にスタート。真っ先に1コーナーに突っ込んでいったのはポールシッターの津田拓也。しかし津田拓也は止まりきれずにラインを大きく外す。替わってレースをリードしたは中須賀、水野、岡本、津田拓也の順で4台のトップ集団が形成される。
2周目。水野がV字コーナーで中須賀を捕らえて首位浮上。#4 作本輝介(ブリヂストン)がペースを上げてトップ集団のテールにつく。しかし3周目に転倒車があり赤旗が提示され、レースは中断となる。
16周に減算されてクイックリスタートがアナウンスされる。そしてウオームアップラップで#13 津田一磨(ブリヂストン)のマシンが止まってしまう。
無情にもレースは津田一磨を残したままスタート。その分も背負うかのように今度こそは実兄の津田拓也がホールショットを奪い、中須賀、岡本、水野を従える。
2周目の130R立ち上がりで中須賀が津田拓也を捕らえてトップ浮上。津田拓也はあきらめずに中須賀の背後にピタリとつける。
6周目。津田拓也と中須賀がサイドbyサイドの激しいバトルを展開。中須賀は必死にブロック。8周目には水野が岡本を捕らえて3番手浮上。水野は翌9周目に津田拓也をも捕らえて2番手浮上。津田拓也はペースが上がらなくなり、岡本にもかわされて4番手にポジションダウン。
レース後半は中須賀と水野のトップ争いに移行。何度も順位を入れ替える激しい攻防戦に突入。そこに岡本も加わり3台での激しい争いに発展。
12周目。岡本が水野のリアタイヤに接触して単独転倒。その際に水野は少し中須賀に離されてしまう。
15周目にファステストラップをたたき出した中須賀。最後は水野を2秒以上引き離してトップでフィニッシュ。水野は大健闘の2位。津田拓也は新規チームでの初の表彰台獲得となった。
●中須賀克行(予選2位/決勝1位)
「日曜日はウイークで一番暑いコンディションになり、タイヤに対しても、ライダーにとって過酷なコンディションになりました。その中でもブリヂストンが持ってきてくれたタイヤは、どの温度レンジでも安定して機能してくれました。おかげでレース後半にもペースを上げることができた。おかげで勝ちきることができました」
決勝
- 開催日:2023/08/20
- 天候:Fine
- 路面:Dry
- 決勝出走:21
- 完走:18
- (4.801km x 16laps = 76.816km)
順位 | No | ドライバー | タイヤ | チーム | マシン | シャシー | エンジン | 周回数 | Delay(Lap) | ベストタイム | ベストラップ | タイム |
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1 | 1 | 中須賀 克行 | BS | YAMAHA FACTORY RACING TEAM | YZF-R1 | ヤマハ | 16 | 1:49.414 | 29:21.257 | |||
2 | 36 | 水野 涼 | BS | Astemo Honda Dream SI Racing | CBR1000RR-R | ホンダ | 16 | 1:49.424 | 29:23.654 | |||
3 | 37 | 津田 拓也 | BS | AutoRace Ube Racing Team | GSX-R1000R | スズキ | 16 | 1:49.535 | 29:27.068 | |||
4 | 4 | 作本 輝介 | BS | Astemo Honda Dream SI Racing | CBR1000RR-R | ホンダ | 16 | 1:49.725 | 29:32.379 | |||
5 | 15 | 名越 哲平 | BS | SDG Honda Racing | CBR1000RR-R | ホンダ | 16 | 1:50.051 | 29:37.626 | |||
6 | 5 | 亀井 雄大 | BS | YOSHIMURA SUZUKI RIDEWIN | GSX-R1000R | スズキ | 16 | 1:50.256 | 29:37.704 | |||
7 | 7 | 岩田 悟 | BS | Team ATJ | CBR1000RR-R | ホンダ | 16 | 1:50.410 | 29:42.965 | |||
8 | 10 | 清成 龍一 | BS | TOHO Racing | CBR1000RR-R | ホンダ | 16 | 1:50.609 | 29:45.203 | |||
9 | 12 | 秋吉 耕佑 | BS | MurayamaUnso.Honda Dream.K.W | CBR1000RR-R | ホンダ | 16 | 1:50.847 | 29:50.384 | |||
10 | 17 | 児玉 勇太 | BS | Team Kodama | YZF-R1 | ヤマハ | 16 | 1:50.906 | 29:52.838 | |||
11 | 35 | 杉山 優輝 | BS | Sofukai Honda Suzuka RT | CBR1000RR-R | ホンダ | 16 | 1:51.442 | 29:57.402 | |||
12 | 38 | 伊藤 和輝 | BS | Honda Dream RT SAKURAI HONDA | CBR1000RR-R | ホンダ | 16 | 1:51.423 | 29:57.757 | |||
13 | 9 | 関口 太郎 | BS | SANMEI Team TARO PLUSONE | M1000RR | BMW | 16 | 1:51.692 | 30:02.293 | |||
14 | 22 | 星野 知也 | DL | TONE RT SYNCEDGE 4413 BMW | M1000RR | BMW | 16 | 1:52.308 | 30:19.137 | |||
15 | 11 | 柳川 明 | BS | KRP SANYOUKOUGYO RSITOH | ZX-10R | カワサキ | 16 | 1:52.481 | 30:19.837 | |||
16 | 14 | 中冨 伸一 | DL | WaveinnR | YZF-R1 | ヤマハ | 16 | 1:53.917 | 30:40.291 | |||
17 | 27 | 新庄 雅浩 | BS | Team TATARA aprilia | RSV4 | アプリリア | 16 | 1:52.626 | 30:49.797 | |||
18 | 40 | 須貝 義行 | BS | TEAM SUGAI RACING JAPAN | CBR1000RR-R | ホンダ | 16 | 1:55.035 | 30:57.711 |