【2024年全日本ロードレース選手権 第3戦 SUGO J-GP3】ブリヂストン若手二人が開幕2戦連続表彰台獲得

　第３戦SUGOラウンドは珍しく前日の練習走行から好天に恵まれた。予選は30分間のタイムアタック。3周目に木内尚汰（ブリヂストン）が1分34秒682をマークしてリーダーボードのトップに躍り出る。連続アタックを敢行した木内は翌周に1分34秒264とさらに自己タイムを更新。１回目のアタックをトップタイムで終える。
　セッション残り10分を切って２回目のアタック合戦開始。若松怜（ブリヂストン）が1分34秒622と1分34秒台に突入。残り5分。若松は1分34秒477と、1分34秒台前半に突入。
　残り3分。木内が1分33秒819と唯一の1分33秒台にタイムを入れる。しかし最後の最後で尾野弘樹（DL）が1分33秒801と僅差でポールポジションをもぎ取った。木内は2番手グリッド。若松は惜しくもフロントロウを逃したものの4番手グリッドを獲得した。

　引き続き好天に恵まれた決勝日。ホールショットを奪ったのは尾野。木内、若松、徳留真紀（ブリヂストン）と続き4台でトップ集団が形成される。
　4周目。木内がトップ浮上。しかし尾野がすぐに首位奪還。シケイン立ち上がりからのストレートでは尾野と木内の間に若松が割って入る激しい展開。
　8周目。若松が首位奪取。しかしストレートで尾野にかわされる。徐々に徳留が遅れ出し、優勝争いは3台に絞られる。若松が前に出ても、ストレートで尾野に抜き返されるというシーンが繰り返される。3台は最後まで順位を入れ替えながらのドッグファイトを展開。

　ラスト2周。いきなりコース上に野生動物が出現して尾野のマシンと衝突。これで赤旗中断。17周終了時点の順位でレース終了となり、若松が2位、「最終ラップで勝負を仕掛けようと思っていたのに」と肩を落とす木内が3位表彰台となった。

●若松怜（予選4位／決勝2位）

「一発タイムをねらった予選でもグリップがよかったです。決勝でもライバルに比べて持ちがいいことは分かっていましたが、最後にアドバンテージを持たせる作戦でした。グリップがよかったのでレースを引っ張れたのはよかったです。ペースが落ちても上がっても対応してくれたブリヂストンタイヤに感謝しています」