岡本大地がポール・トゥ・ウィン POTENZA RE-09Dが表彰台を独占!
- 開催場所:スポーツランドSUGO
- 開催日:2023年05月13日(土) 〜 2023年05月14日(日)
新型のトヨタGR86とスバルBRZが導入されて2シーズン目を迎え、ますますの熱戦が予想されるGR86/BRZ Cupの第1戦が5月13〜14日に、宮城県のスポーツランドSUGOで開催された。
SUGOは、アップダウンに富んだテクニカルレイアウトで知られ、アクセルを踏んで回るコーナーが大半を占める。ただし、コース幅やランオフエリアは広いとは言い難く、それがチャレンジングと言われる所以でもある。
プロフェッショナルシリーズは2022年の新型車両の導入に合わせ、スプリング&ダンパーといった足回り部品やマフラーが認定部品に交換できるようになった。またタイヤサイズが205/55R16から215/45R17に変更され、ブリヂストンはPOTENZA RE-08Dを投入、第4戦からはPOTENZA RE-09Dを投入した。2023年はブリヂストンは昨年投入したPOTENZA RE-09Dをマイナーチェンジした新商品を投入(商品名は変わらずPOTENZA RE-09D のまま)、ライバルメーカーも新商品を投入し迎えた開幕戦となった。
スポーツランドSUGOで記録されたGR86/BRZ Cupでのレコードタイムは、昨年#7堤優威(ブリヂストン)のマークした1分37秒937。ただし予選が雨だったため、これは決勝レース中の記録になる。金曜朝のスポーツ走行では上位陣がすでに1分35秒台に入れていただけに、大幅なタイム更新が予想された。実際、午後からの専有走行において、POTENZA RE-09Dを装着する#88井口卓人(ブリヂストン)が、1分35秒785を記録してトップ。以下、ディフェンディングチャンピオンの#504冨林勇佑(DL)、堤、#10菅波冬悟(DL)、#34佐々木雅弘(ブリヂストン)、#160吉田広樹(ブリヂストン)、#98元嶋佑弥(ブリヂストン)の順で続き、ここまでが早くも1分35秒台に乗せていた。
なお、今回のエントリーは32台で、そのうち19台がPOTENZA RE-09Dを装着する。
●予選
金曜日は雲ひとつない青空に覆われていたSUGOだったが、予選が行われた土曜日はあいにくの曇天に。13時25分から15分間の計測で予選は開始され、雨の心配はないだけにすぐにコースインする者、しばらく待機する者とに分かれた。
すぐに走り始めたドライバーの中でトップは堤。前を遮られない完璧なクリアラップで、1分35秒462をマークする。
次いで冨林、菅波、#199平良響(ブリヂストン)という順。ほとんどのドライバーが1周でアタックを切り上げ、ピットに戻る中、堤のタイムを破ったのが#293岡本大地(ブリヂストン)。計測2周目のアタックで1分35秒437を記したのだ。一方、折り返しのタイミングでコースインしたドライバーが伸び悩む中、井口だけが5番手につけ、菅波と平良の間に割って入ることとなった。
その結果、POTENZA RE-09D装着のドライバーは、ポールポジションを獲得した岡本を筆頭に、トップ10のうち7台を占めることとなった。
ポールポジションを獲得した#293岡本大地選手コメント
「僕の今の感じでは、計測1周目にタイム出すのは無理だなと、安パイの温まっている状態で行ったんですが、アタックに入った周の1コーナーから、明らかに昨日と違っていて、グリップがありました。『これ、もしかしたらいけるかも!』って思って頑張って走ったら、出たという感じでした。直前にセッティングを変えたのも、すごくいい感じに決まりました」
●決勝
未明に雨が降って、日曜日のSUGOは早朝こそ路面が濡れていたものの、GR86/BRZ Cupプロフェッショナルシリーズの決勝前にはすっかり水は履けて、限りなくドライコンディションに戻していた。注目されたスタートは、岡本が絶妙の蹴り出しを見せたのに対し、堤はホイールスピンさせ過ぎて出遅れ、2コーナーで冨林の先行を許してしまう。
しかし、堤はヘアピンで軽く接触しながらも2番手に返り咲き、失速した冨林は続けざまに菅波、井口にも抜かれてしまう。この間にトップ岡本は、堤に対して早くも1秒の差をつけることになる。
1周目を終えた段階で、岡本、堤はそれぞれ単独走行に持ち込んだのに対し、
3番手争いが熾烈。菅波、井口、冨林、そして予選9番手から順位を上げてきた、佐々木が団子状態で競い合っていた。
ここから抜け出してきたのが井口で、7周目に菅波をパスして3位に浮上。
その後、後続を引き離したもののその時すでに堤は7秒先行しておりそれ以上のポジションアップは果たせなかった。その間にもじわりじわりと堤との差を広げていた岡本は、終盤になるとより間隔を開くようになり、最後はほぼ4秒差の圧勝に。
岡本は2周目にファステストラップ、1分36秒418も記録しており、ポイントフルマークにも成功していた。堤に続く3位は井口が獲得し、4位は佐々木。ブリヂストン装着ドライバーによって上位が独占された。
優勝した#293岡本大地選手コメント
「めっちゃ良かったです、今週末は全部うまくいきました。金曜日にPOTENZA RE-09Dを初めて履いて、アタックばかりでショートしか走っていなくて、ロングを一回もやっていなかったので、不安しかなかったんですけど、なんとか……。POTENZA RE-09Dは幅があって扱いやすい。昨年まで使っていたタイヤはスイートスポットにハマらないとお終いみたいな感じでしたが、全然そうじゃなかったです。この後は一応、岡山と鈴鹿に出る予定ですが他は分からないです。なんとか出たいですね、チャンピオンを獲りたいです!」
決勝
- 開催日:2023/05/14
- 天候:Cloudy
- 路面:Dry
- 決勝出走:33
- 完走:32
- (3.587km x 13laps = 46.625km)
順位 | No | ドライバー | タイヤ | チーム | マシン | シャシー | エンジン | 周回数 | Delay(Lap) | ベストタイム | ベストラップ | タイム |
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1 | 293 | 岡本 大地 | BS | ネッツトヨタ南国GR86 | 13 | 21'09.738 | ||||||
2 | 7 | 堤 優威 | BS | CABANA BS GR86 | 13 | 21'13.653 | ||||||
3 | 88 | 井口 卓人 | BS | 東京スバル BS BRZ | 13 | 21'20.307 | ||||||
4 | 34 | 佐々木 雅弘 | BS | 小倉クラッチ REVO BS GR86 | 13 | 21'22.874 | ||||||
5 | 504 | 冨林 勇佑 | DL | エアバスターEXEDY DL GR86 | 13 | 21'25.019 | ||||||
6 | 10 | 菅波 冬悟 | DL | OTG TN滋賀 GR86 | 13 | 21'29.033 | ||||||
7 | 199 | 平良 響 | BS | COROLLA MIE GR86 | 13 | 21'29.405 | ||||||
8 | 121 | 蒲生 尚弥 | BS | tomicaネッツ兵庫 GR86 | 13 | 21'29.675 | ||||||
9 | 700 | 地頭所 光 | BS | Wrigson/カバナ GR86 | 13 | 21'29.893 | ||||||
10 | 160 | 吉田 広樹 | BS | 埼玉トヨペットGB BS GR86 | 13 | 21'30.108 | ||||||
11 | 31 | 青木 孝行 | BS | ケーエムエス フェニックスGR86 | 13 | 21'32.127 | ||||||
12 | 11 | 脇阪 寿一 | BS | 奏の森 Resorts BS GR86 | 13 | 21'33.365 | ||||||
13 | 98 | 元嶋 佑弥 | BS | 神奈川トヨタ ☆ DTEC GR86 | 13 | 21'33.653 | ||||||
14 | 80 | 伊東 黎明 | DL | OTG DL GR86 | 13 | 21'35.028 | ||||||
15 | 97 | 高橋 知己 | BS | 神奈川トヨタ ☆ DTEC GR86 | 13 | 21'35.171 | ||||||
16 | 87 | 久保 凜太郎 | BS | 千葉スバル BS BRZ | 13 | 21'35.282 | ||||||
17 | 56 | 鶴賀 義幸 | BS | 栃木トヨタT2FACTRY BS GR86 | 13 | 21'37.947 | ||||||
18 | 12 | 神 晴也 | BS | こばんにゃんねるGR86 | 13 | 21'40.094 | ||||||
19 | 70 | 服部 尚貴 | DL | OTG DL GR86 | 13 | 21'43.046 | ||||||
20 | 123 | 松井 孝允 | DL | NETZ富山Racing GR86 | 13 | 21'43.704 | ||||||
21 | 112 | 石森 聖生 | BS | 奏の森 Resorts GR86 | 13 | 21'44.258 | ||||||
22 | 909 | 小暮 卓史 | DL | RECARO DL BRZ | 13 | 21'45.185 | ||||||
23 | 60 | 小河 諒 | DL | OTG DL GR86 | 13 | 21'46.814 | ||||||
24 | 556 | 呉 良亮 | DL | 86RACER' SIDI GR86 | 13 | 21'48.628 | ||||||
25 | 910 | 坂 裕之 | DL | MプランニングDLエンドレスGR86 | 13 | 21'50.104 | ||||||
26 | 550 | 宗藤 昌太朗 | DL | 名神タイヤGR86 | 13 | 21'50.927 | ||||||
27 | 770 | 山田 遼 | DL | HYPERWATER/カバナ GR86 | 13 | 21'51.432 | ||||||
28 | 62 | 加藤 潤平 | DL | ATRACT/K 高砂エアテックキーステージ21 BRZ | 13 | 21'52.937 | ||||||
29 | 55 | 鎌倉 裕貴 | BS | YS PRODUCE GR86 | 13 | 21'53.855 | ||||||
30 | 340 | 三宅 淳詞 | NX | 4MINUTES GR86 | 13 | 21'58.892 | ||||||
31 | 5 | 井上 尚志 | BS | レストアパーツBSまんさくGR86 | 13 | 21'59.026 | ||||||
32 | 17 | 今井 清則 | DL | BRIDE DL K-One GR86 | 13 | 22'14.099 | ||||||
- | 225 | 小山 美姫 | BS | KTMS TGR-DC GR86 | DNS |