蒲生尚弥が予選3番手から優勝を掴む 昨年のチャンピオン堤優威とのワンツーフィニッシュ

  • 開催場所:オートポリス
  • 開催日:2026年04月05日(日) 〜 2026年04月05日(日)
TOYOTA GAZOO Racing GR86/BRZ Cup 2026 第1戦 プロフェッショナルシリーズ

2026年で14シーズン目に突入したGR86/BRZ Cupの開幕戦は、昨年同様九州のオートポリスで開催された。
昨シーズンは、シリーズ参戦8年目にして念願のタイトルを獲得した#1 堤優威(ブリヂストン)を筆頭に、ランキング2位に#88 井口卓人(ブリヂストン)、同3位に#293 岡本大地(ブリヂストン)がつけ、POTENZA RE-10Dユーザーがシリーズランキング上位を占める結果となった。

#1 CABANA BS GR86#88 東京スバル BS BRZ

#293 ネッツトヨタ南国5ZigenBSGR86POTENZA RE-10D

開幕の舞台となったオートポリスは、アップダウンに富んだテクニカルレイアウトで知られ、特に峠道を思わせるセクター3の登り区間は、絶えずステアリングを左右に切り続けていなくてはならない。また路面が荒く、タイヤへの攻撃性が高いため、決勝では他のサーキット以上にタイヤマネージメントが重視される。

参加型レースでありながら、国内トップドライバーたちが本気でシリーズタイトルを狙うこのカテゴリーだけに、多くのドライバーが木曜日から走行を開始。セッティングとドライビングの両面で試行錯誤を重ねながら、ワンデーレースとして行われる開幕戦に備えた。

#34 小倉クラッチ BS OTG GR86#87 千葉スバル BS BRZ

金曜日まではコンディションに恵まれたものの、専有走行が予定されていた土曜日はあいにくの雨に見舞われる。午前のスポーツ走行にはごく一部のドライバーが出走したが、午後からの専有走行は濃い霧に覆われ、貴重な最終確認の場がなくなった。このため日曜日の本番では金曜日までの短期間で、いかに緻密にセッティングを詰めることができたかが試されることになった。
今回のエントリーは30台で、そのうち19台がブリヂストンのPOTENZA RE-10Dを装着する。



⚫️予選

未明まで降り続いた雨の影響で、早朝の路面は依然として濡れたままだったが、プロフェッショナルシリーズの予選が行われる頃には、ごく一部にウェットパッチを残すまでに回復していた。
計測は15分で、定刻どおり9時からのスタート。しかし少しでも路面状態が良くなることを狙うドライバーたちは誰ひとりとしてピットを離れない。予選時間も折り返しになる頃にようやく一部のドライバーがコースインするも、多くのドライバーはチェッカーが振られるタイミングにすべてを賭けてアタックに入った。

ブリヂストンモータースポーツ開発スタッフ#1 CABANA BS GR86

まずトップに立ったのは2分6秒100を記録した#10 菅波冬悟(DL)。やや遅れてアタックに入った堤は2分6秒196、そして#121 蒲生尚弥(ブリヂストン)が2分6秒240をそれぞれ記録し、予選2番手と3番手に食い込んだ。5番手には#2 清水英志郎(ブリヂストン)、7番手に#160 吉田広樹(ブリヂストン)が続いていた。

#121 tomica ネッツ兵庫 BS GR86#2 K-one 愛知トヨタ BS GR86

しかし、それに遅れてアタックした井口、#87 久保凜太郎(ブリヂストン)、岡本らは、黄旗が提示されていたにもかかわらず、十分な減速を果たしていなかったということでタイムが抹消されてしまった。決勝の出走は許されたものの、後方スタートを強いられることになった。

予選2番手を獲得した堤優威のコメント
#1 堤優威「路面コンディションが右肩上がりに良くなっていたため、セッションの終わり頃が有利だと判断して残り5分を切ってから出走しようと考えていました。タイミングよく、今週ずっと速さを見せていた蒲生選手がコースへ向かったので、同時に出走しました。間に吉田選手がいたのですが、比較的狙い通りのアタックができました。
タイヤは、レースウィークを通じて一番路温が低かったにもかかわらず、しっかりとパフォーマンスを発揮してくれました。
昨年は決勝で冬悟くんにやられてしまったので、今年はやり返す気持ちで頑張りたいと思います」


オートポリス
●決勝

午後からの決勝レースでは青空が広がり、路面は完全なドライコンディションとなった。予選の後にトラブルの影響で3台がリタイアを表明し、グリッドには27台が並んだ。
フロントローに並んだ菅波と堤は、スタートと同時に緊張感のある鍔迫り合いを演じたが、そこに凄まじい勢いで割って入ったのが3番グリッドの蒲生だった。

決勝レース#121蒲生尚弥

1コーナーにイン側から飛び込んだ蒲生がポールシッターの菅波をかわすと、アウト側から1コーナーを抜けた堤も2番手に浮上。早々にPOTENZA RE-10Dユーザーによるワンツーフォーメイションが築かれた。さらに4番手にはポジションをひとつ上げた清水、7番手に吉田が続いた。
1周目を終えた段階で、蒲生と堤は3番手以下を引き離す。しかし、3番手の菅波をぴたりと追走していた清水が縁石に乗り、失速。大きく後退してしまう。

決勝レース決勝レース

一方、4周目まではテール・トゥ・ノーズのトップ争いを繰り広げていた蒲生と堤だったが、5周目には、その差が1秒にまで広がる。後続では、終盤にかけて更なる順位変動が予想されたが、最終コーナーで白煙を上げて止まった車両の消火作業のため、セーフティカー(SC)が導入され、レースはSC先導のままチェッカーとなった。
結果、蒲生が昨年の第6戦・鈴鹿以来、そしてオートポリスでは7年ぶりとなる優勝を飾った。またディフェンディングチャンピオンの堤は2位表彰台を獲得し、連覇に向けて上々のスタートを切った。吉田はポジションをひとつあげて6位となった。

オートポリス

●決勝レースで、優勝した蒲生尚弥のコメント
#121蒲生尚弥「決勝は本当にスタートが良くて、蹴り出しが決まり、うまくイン側からトップに立つことができました。チームが良いクルマを用意してくれたおかげだと思います。
タイヤも最後までまったく問題はありませんでした。ロングランの強みを活かして良いペースで走ることができました。
仮にSCが入らなくても、優勝できたと思います」

レース結果

コース:オートポリス

[Professional Series]

決勝

  • 開催日:2026/04/05
  • 天候:Fine
  • 路面:Dry
  • 決勝出走:27
  • 完走:26
  • (4.674km x 10laps = 46.74km)
順位 No ドライバー タイヤ チーム マシン シャシー エンジン 周回数 Delay(Lap) ベストタイム ベストラップ タイム
1 121 蒲生 尚弥 BS Bridgestone tomicaネッツ兵庫 BS GR86 10 25'02.574
2 1 堤 優威 BS Bridgestone CABANA BS GR86 10 25'02.893
3 10 菅波 冬悟 DL OTG 滋賀トヨタ GR86 10 25'03.602
4 60 小河 諒 DL OTG DL GR86 10 25'03.791
5 70 服部 尚貴 DL OTG DL GR86 10 25'03.941
6 160 吉田 広樹 BS Bridgestone サンコーRGR 浦和美園 IDI BS GR86 10 25'05.748
7 123 松井 孝允 DL NETZ 富山 Racing GR86 10 25'06.363
8 17 冨林 勇佑 DL K-one 愛知トヨタ DL GR86 10 25'06.720
9 90 翁長 実希 DL OTG 滋賀トヨタ GR86 10 25'07.133
10 550 宗藤 昌太朗 DL 名神タイヤGR86 10 25'07.709
11 88 井口 卓人 BS Bridgestone 東京スバル BS BRZ 10 25'09.174
12 2 清水 英志郎 BS Bridgestone K-one 愛知トヨタ BS GR86 10 25'11.729
13 24 佐藤 凌音 BS Bridgestone K-one 愛知トヨタ BS GR86 10 25'12.160
14 97 高橋 知己 BS Bridgestone 神奈川トヨタ ☆ DTEC GR86 10 25'12.732
15 87 久保 凜太郎 BS Bridgestone 千葉スバル BS BRZ 10 25'13.144
16 89 奥本 隼士 DL 栃木スバル DL BRZ 10 25'14.131
17 18 箕輪 卓也 BS Bridgestone IBARAKI TOYOPET GR86 10 25'15.923
18 708 丸山 陽平 DL エアバスターEXEDY DL GR86 10 25'16.469
19 98 岩澤 優吾 DL 神奈川トヨタ ☆ DTEC GR86 10 25'17.679
20 32 市森 友明 DL BRIDE NiX DL GR86 10 25'18.774
21 76 森川 基雄 BS Bridgestone ウィニング制動屋 NUTEC GR86 10 25'20.246
22 293 岡本 大地 BS Bridgestone ネッツトヨタ南国 5Zigen BS GR86 10 25'24.431
23 5 井上 尚志 BS Bridgestone レストアパーツBSまんさくGR86 10 25'25.200
24 990 竹村 寛成 BS Bridgestone GLW Racing with クロケット GR86 10 25'25.707
25 580 渕上 康徳 BS Bridgestone アイプラス丸太小屋 GR86 10 25'29.935
26 225 富下 李央菜 BS Bridgestone KTMS GR86 10 25'30.432
- 34 佐々木 雅弘 BS Bridgestone 小倉クラッチ BS OTG GR86 3 DNF
[Professional Series]

予選

  • 開催日:2026/04/05
  • 天候:Cloudy
  • 路面:Wet
  • 決勝出走:30
  • (4.674km)
順位 No ドライバー タイヤ チーム マシン シャシー エンジン 周回数 Delay(Lap) ベストタイム ベストラップ タイム
1 10 菅波 冬悟 DL OTG 滋賀トヨタ GR86 2 2'06.100
2 1 堤 優威 BS Bridgestone CABANA BS GR86 2 2'06.196
3 121 蒲生 尚弥 BS Bridgestone tomicaネッツ兵庫 BS GR86 2 2'06.240
4 70 服部 尚貴 DL OTG DL GR86 2 2'06.329
5 2 清水 英志郎 BS Bridgestone K-one 愛知トヨタ BS GR86 2 2'06.381
6 60 小河 諒 DL OTG DL GR86 2 2'06.498
7 160 吉田 広樹 BS Bridgestone サンコーRGR 浦和美園 IDI BS GR86 2 2'06.621
8 90 翁長 実希 DL OTG 滋賀トヨタ GR86 2 2'06.737
9 123 松井 孝允 DL NETZ 富山 Racing GR86 2 2'06.920
10 24 佐藤 凌音 BS Bridgestone K-one 愛知トヨタ BS GR86 2 2'07.056
11 550 宗藤 昌太朗 DL 名神タイヤGR86 2 2'07.067
12 708 丸山 陽平 DL エアバスターEXEDY DL GR86 2 2'07.206
13 18 箕輪 卓也 BS Bridgestone IBARAKI TOYOPET GR86 2 2'07.296
14 56 鶴賀 義幸 BS Bridgestone 栃木トヨタ T2 FACTRY BS GR86 2 2'07.395
15 34 佐々木 雅弘 BS Bridgestone 小倉クラッチ BS OTG GR86 2 2'07.407
16 32 市森 友明 DL BRIDE NiX DL GR86 2 2'07.598
17 98 岩澤 優吾 DL 神奈川トヨタ ☆ DTEC GR86 2 2'07.935
18 990 竹村 寛成 BS Bridgestone GLW Racing with クロケット GR86 2 2'08.355
19 580 渕上 康徳 BS Bridgestone アイプラス丸太小屋 GR86 2 2'08.383
20 76 森川 基雄 BS Bridgestone ウィニング制動屋 NUTEC GR86 2 2'08.765
21 17 冨林 勇佑 DL K-one 愛知トヨタ DL GR86 2 2'18.026
- 97 高橋 知己 BS Bridgestone 神奈川トヨタ ☆ DTEC GR86 2 DNF
- 5 井上 尚志 BS Bridgestone レストアパーツBSまんさくGR86 3 DNF
- 87 久保 凜太郎 BS Bridgestone 千葉スバル BS BRZ 0 DNF
- 88 井口 卓人 BS Bridgestone 東京スバル BS BRZ 0 DNF
- 89 奥本 隼士 DL 栃木スバル DL BRZ 0 DNF
- 225 富下 李央菜 BS Bridgestone KTMS GR86 0 DNF
- 293 岡本 大地 BS Bridgestone ネッツトヨタ南国 5Zigen BS GR86 0 DNF
- 330 平良 響 BS Bridgestone OKINAWA GR86 0 DNF
- 360 古谷 悠河 BS Bridgestone たるポ HTP GR86 DNF