- 開催場所:鈴鹿サーキット
- 開催日:2026年10月03日(土) 〜 2026年10月04日(日)
シリーズもいよいよ佳境を迎えた第6戦。
前大会の第5戦富士では、ポイントリーダーの#1堤優威(ブリヂストン)が今季初優勝を飾り、ランキング2位の#121蒲生尚弥(ブリヂストン)との差を27ポイントに拡大、2連覇へ大きく前進した。
最終戦を前にタイトル決定の可能性も見えてきたなか、シリーズ終盤の重要な一戦となる第6戦鈴鹿は幕を開けた。


鈴鹿サーキットは、特徴の異なる東西ふたつのセクションで構成される。S字や逆バンクなどテクニカルなコーナーが続く東コースに対して、西コースにはデグナー、スプーン、130Rと高速コーナーが連続する。ひとつのセットアップですべてを高いレベルにまとめることは難しく、どこのコーナーに重点を置いて車両をセッティングするのかが大きなポイントとなる。
この週末は比較的安定した天候に恵まれ、大きなコンディション変化もなく、各チームは走行を重ねながらマシンを仕上げていった。


金曜日に行われた専有走行では、#2清水英志郎(ブリヂストン)が2分25秒793でトップ。2分25秒942の蒲生が2番手、2分26秒028の堤が3番手と、ブリヂストン勢が上位を占めた。
今回のエントリーは今季最多となる38台。そのうち26台がPOTENZA RE-10Dを装着している。
⚫️予選
土曜日の予選は天候に恵まれ、金曜日よりやや気温の高いコンディションとなった。
プロフェッショナルシリーズでは、多くのドライバーがセッション終盤までコースインを待ち、最後のアタックに照準を合わせた。チェッカーが振られる前にタイムが計測されていたのはわずか9台。大半のドライバーが1周のみの限られたアタックに勝負をかける予選となった。
そのなかで2分25秒313を記録し、ポールポジションを獲得したのが蒲生だ。2023年以来更新されていなかったコースレコードを塗り替える圧巻のアタックとなった。

2番手には2分25秒428を記録した#199小林利徠斗(ブリヂストン)。ランキング首位の堤は2分25秒475で3番手につけた。
4番手は2分25秒557の清水、5番手には2分25秒649を記録した#330平良響(ブリヂストン)が続き、トップ5をブリヂストン装着車が占めた。




ポールポジションを獲得したのが蒲生尚弥のコメント
「予選は、後半が有利と判断して、最後の方にコースインしました。台数は多かったですが、うまくウォームアップすることができましたし、アタックした位置取りも良かったので、タイミングもうまく合わせられたと思います。一周をしっかりまとめることができました。
富士でマシンを替えましたが、鈴鹿ではクルマもしっかり馴染んで走ってくれました。本当にチームがクルマをすごく良く仕上げてきてくれたと思います。
POTENZA RE-10Dは、比較的路面温度が高かった予選でも速さを見せることができましたし、明日の決勝に向けてロングランにも手応えを感じています。
チャンピオン争いは現実的には厳しいと思っているので、まずは明日のレースでしっかり勝ちにいきたいです」
●決勝


朝から上空を白い雲が覆った日曜日の決勝は、直前に小雨も舞ったものの路面を濡らすまでには至らない。先に行われたレースで赤旗中断があったため、8周の決勝レースは予定よりも15分遅れてのスタートとなった。

ポールポジションの蒲生が好スタートを切る一方、3番手の堤も鋭く飛び出し、1コーナーで2番手の小林にアウトから並びかけて前へ。蒲生、堤、小林の順でオープニングラップを進めていく。
1周目の終了時点でトップ蒲生と堤の差はわずか0.3秒。序盤から堤が強いプレッシャーをかける展開となった。


しかし、その直後にNIPPOコーナーで多重クラッシュが発生し、セーフティカー(SC)が導入される。車両回収に時間を要したためSC先導は4周に及んだ。これにより、実質的な勝負は残り4周へと凝縮されることとなった。
リスタートでは蒲生がトップを守り、堤もその背後につける。いったんは3番手の小林を引き離したかに見えたが、小林も徐々に差を縮め7周目にはトップ3台が接近。蒲生、堤、小林による緊迫した争いとなった。

わずかなミスが順位を大きく落としかねない状況のなか、3台とも決定的な隙を見せない。互いに高い集中力を保ったまま最終ラップへ。
最後までトップを守り切った蒲生が、ポール・トゥ・ウィンで今季3勝目を獲得。堤のタイトル決定は最終戦まで持ち越しとなった。


堤は2位でフィニッシュしランキング首位をキープ。タイトル争いでは依然として大きなアドバンテージを保ったまま、最終戦を迎えることとなった。
その後、3位でチェッカーを受けた小林に、スタート違反による5分加算のタイムペナルティが科され10位に降格。この結果、#17冨林勇佑(DL)が3位、平良が4位、清水が5位に繰り上がった。




また、予選10番手だった#18中山雄一(ブリヂストン)は、スタートで2台をかわして順位を上げると、その後は#10菅波冬悟(DL)を追撃。逆転には届かなかったものの7位でチェッカーを受け、シリーズ復帰後2戦連続となる入賞を果たした。
さらに、予選16番手の#88井口卓人(ブリヂストン)は、RE-10Dのロングラン性能を活かして9位まで順位を上げた。最終的にトップ10のうち7台をRE-10D装着車が占める結果となった。
●第6戦プロフェッショナルシリーズ決勝レースで、優勝した優勝した蒲生尚弥のコメント
「1周目とSC明けは思うようにペースを上げられず、苦しい展開になりましたが、なんとか最後までトップを守りきることができて良かったです。
これで今シーズン3勝目になりますが、ここまでうまくいくシーズンもなかなかないと思います。本当にチームの皆さんのおかげで優勝することができていますし、いいシーズンを送れていると思います。
今回はレース後半を重視した内圧にしていたので、SCが入って周回数が減ったことで、その強みを活かしきれない部分もありました。
堤選手とは速い場所、遅い場所が少し違っていましたが、それぞれ違うアプローチでPOTENZA RE-10Dの良さを引き出せていたと思います」
●第6戦プロフェッショナルシリーズ決勝レースで、2位表彰台を獲得した堤優威のコメント
「スタートで2位に上がることができたので、そこは良かったと思います。序盤からペースには余裕がありSCが入らなければ、どこかで仕掛けられる可能性はあったと思います。ただ、SCによって一度流れがリセットされましたし、蒲生選手も最後まで隙を見せませんでした。
シリーズランキングを考えれば、自分が有利な状況であることに変わりはありません。無理に仕掛けて接触するリスクを負う必要もなかったので、タイトル決定は最終戦まで持ち越しになりましたが、今回はしっかりポイントを持ち帰るレースができたと思います」
決勝
- 開催日:2026/10/04
- 天候:Cloudy
- 路面:Dry
- 決勝出走:38
- 完走:36
- (5.807km x 8laps = 46.456km)
| 順位 | No | ドライバー | タイヤ | チーム | マシン | シャシー | エンジン | 周回数 | Delay(Lap) | ベストタイム | ベストラップ | タイム |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 121 | 蒲生 尚弥 |
BS
|
tomicaネッツ兵庫 BS GR86 | 8 | 23'52.116 | ||||||
| 2 | 1 | 堤 優威 |
BS
|
CABANA BS GR86 | 8 | 23'52.441 | ||||||
| 3 | 17 | 冨林 勇佑 | DL | K-one 愛知トヨタ DL GR86 | 8 | 23'53.532 | ||||||
| 4 | 330 | 平良 響 |
BS
|
OKINAWA GR86 | 8 | 23'53.720 | ||||||
| 5 | 2 | 清水 英志郎 |
BS
|
K-one 愛知トヨタ BS GR86 | 8 | 23'54.627 | ||||||
| 6 | 10 | 菅波 冬悟 | DL | OTG 滋賀トヨタ GR86 | 8 | 23'55.873 | ||||||
| 7 | 11 | 中山 雄一 |
BS
|
IBARAKI TOYOPET GR86 | 8 | 23'56.091 | ||||||
| 8 | 123 | 松井 孝允 | DL | NETZ 富山 Racing GR86 | 8 | 23'56.311 | ||||||
| 9 | 88 | 井口 卓人 |
BS
|
東京スバル BS BRZ | 8 | 23'56.660 | ||||||
| 10 | 199 | 小林 利徠斗 |
BS
|
COROLLA MIE GR86 | 8 | 23'57.720 | ||||||
| 11 | 360 | 古谷 悠河 |
BS
|
たるポ HTP GR86 | 8 | 24'01.268 | ||||||
| 12 | 337 | 徳升 広平 | DL/BS | 瀬戸製作所 DEGIMO TMR GR86 | 8 | 24'01.616 | ||||||
| 13 | 34 | 佐々木 雅弘 |
BS
|
小倉クラッチ BS OTG GR86 | 8 | 24'02.034 | ||||||
| 14 | 291 | 佐々木 光 |
BS
|
高知トヨタ5zigen BS GR86 | 8 | 24'02.324 | ||||||
| 15 | 293 | 岡本 大地 |
BS
|
四国自動車5zigen BS GR86 | 8 | 24'02.541 | ||||||
| 16 | 160 | 吉田 広樹 |
BS
|
サンコーRGR 浦和美園 IDI BS GR86 | 8 | 24'02.917 | ||||||
| 17 | 89 | 奥本 隼士 | DL | 栃木スバル DL BRZ | 8 | 24'03.345 | ||||||
| 18 | 70 | 服部 尚貴 | DL | OTG DL GR86 | 8 | 24'04.508 | ||||||
| 19 | 990 | 竹村 寛成 |
BS
|
クロケットジャパン大明化学工業GR86 | 8 | 24'06.395 | ||||||
| 20 | 18 | 箕輪 卓也 |
BS
|
IBARAKI TOYOPET GR86 | 8 | 24'07.674 | ||||||
| 21 | 550 | 宗藤 昌太朗 |
BS
|
名神タイヤGR86 | 8 | 24'08.038 | ||||||
| 22 | 76 | 森川 基雄 |
BS
|
ウィニング制動屋 NUTEC GR86 | 8 | 24'11.205 | ||||||
| 23 | 90 | 翁長 実希 | DL | OTG 滋賀トヨタ GR86 | 8 | 24'13.231 | ||||||
| 24 | 32 | 市森 友明 |
BS
|
NiX JAPAN 5ZIGEN GR86 | 8 | 24'13.360 | ||||||
| 25 | 98 | 岩澤 優吾 |
BS
|
神奈川トヨタ ☆ DTEC GR86 | 8 | 24'17.077 | ||||||
| 26 | 910 | 坂 裕之 | DL | MプランニングDLエンドレスGR86 | 8 | 24'17.727 | ||||||
| 27 | 5 | 井上 尚志 |
BS
|
レストアパーツBSまんさくGR86 | 8 | 24'20.834 | ||||||
| 28 | 60 | 小河 諒 | DL | OTG DL GR86 | 8 | 24'21.008 | ||||||
| 29 | 225 | 富下 李央菜 |
BS
|
KTMS GR86 | 8 | 24'21.604 | ||||||
| 30 | 13 | 岡本 真和 | DL | TzFactory 戦Bob無双 GR86 | 8 | 24'21.668 | ||||||
| 31 | 56 | 鶴賀 義幸 |
BS
|
栃木トヨタ T2 FACTRY BS GR86 | 8 | 24'22.194 | ||||||
| 32 | 8 | 渡辺 圭一 |
BS
|
JCS HELDOX GRG浦和美園 GR86 | 8 | 24'22.495 | ||||||
| 33 | 87 | 久保 凜太郎 |
BS
|
千葉スバル BS BRZ | 8 | 24'34.741 | ||||||
| 34 | 24 | 佐藤 凌音 |
BS
|
K-one 愛知トヨタ BS GR86 | 8 | 24'37.566 | ||||||
| 35 | 186 | 鈴木 斗輝哉 |
BS
|
Star5 AVANTECH GR86 | 8 | 24'38.457 | ||||||
| 36 | 708 | 丸山 陽平 | DL | エアバスターEXEDY DL GR86 | 7 | 22'07.964 | ||||||
| - | 97 | 高橋 知己 |
BS
|
神奈川トヨタ ☆ DTEC GR86 | 1 | DNF | ||||||
| - | 906 | 近藤 翼 | DL | RECARO DL GR86 | 1 | DNF |





















