ジムカーナとは、舗装路面にパイロンなどで設定されたコースを1台ずつで走行し、タイムを競うモータースポーツのことである。日本では1960年代から盛んに行われるようになった。当初は広場や駐車場などにコースを作って競技が行われていたが、1980年代以降になると専用コースが全国各地にできるようになっていった。

全日本ジムカーナ選手権とは?

参加型のスポーツとして人気のジムカーナ。最大の魅力は、普段使用しているクルマのままで、競技に出場できる手軽さだろう。並べられたパイロンを既定の順番でクリアするスラロームがメインとなるため、他レースと比べて絶対的に速度が低く、クラッシュなどの危険性が低いことも人気の理由だ。競技方法もいたってシンプル。通常の場合、1周90秒前後のコースを2回走行し、速かった方のタイムで順位を競う。

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モータースポーツは、野球やサッカーといった他のスポーツとは異なり、どうしても道具(つまり、クルマやタイヤなど)にお金がかかる。レースに参戦するだけでもそうだが、そこで勝とうと思えばなおさらだ。その点ジムカーナは、ライセンスさえ取得すれば、自分のクルマで誰でも参加でき、多くの場合は改造範囲が限られているので、テクニックを磨くことで勝つことも可能である。その意味では、非常に身近なモータースポーツだと言える。

そのような気軽さもあって、現在日本国内では数多くのジムカーナ競技会が開催されている。そして、その頂点に位置するのが、全日本ジムカーナ選手権である。

ブリヂストンと全日本ジムカーナ選手権

ブリヂストンが全日本ジムカーナ選手権にかかわり始めたのは、1992年のこと。タイヤ開発や有力選手へのサポート、現場でのタイヤ組み換えサービスなどを行うようになった。そうしたブリヂストンの地道な取り組みが、多くのドライバーやショップの方に受け入れられ、チャンピオン獲得に貢献してきた。

ブリヂストンのタイヤが受け入れられる理由はどこにあるのか?

整備されたサーキットで行われるレースと違い、ジムカーナは駐車場からレーシングカートコースまで、さまざまな路面条件下で開催される。さらに真冬のウェット路面や真夏の高温状況など、コンディションも多種多様だ。そのような状況下で、ブリヂストンのタイヤはできるだけ特定の使用条件に「特化」させず、オールラウンドで高いパフォーマンスを発揮することを目指しているのだ。

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また、10人のドライバーがいれば10通りのドライビングスタイルが存在する。ある限られたスタイルのドライビングでしかパフォーマンスを発揮できないタイヤでは、ブリヂストンが送り出す市販のモータースポーツタイヤとは言えない。路面温度、路面状況を問わず性能を発揮することができ、しかも誰もが「乗りやすい」タイヤであること。これこそが、ブリヂストンの目指すものである。





2019年シーズンの見どころ

今年は全国10回の大会が予定されている全日本ジムカーナ選手権。もちろんブリヂストンも、これまで同様のサポートを行っていく。

2018年シーズンは、PN2、PN3、SCの3クラスでシリーズチャンピオン獲得を支え、POTENZAの強さをアピールした。2019年シーズンは、新商品「POTENZA RE-12D TYPE A」を投入する。昨年まで投入していた「POTENZA RE-05D TYPE A」に比べてウォームアップ性能向上、ドライ及びウェットでのグリップ向上、そして操作性を高めたことにより、さらにオールラウンドで高いパフォーマンスを発揮することが期待できる。また、モータースポーツ競技に特化した「POTENZA RE-11S」も、幅広い温度域に対応する「TYPE WH2」と、ウェット・低温路面用の「TYPE WS3」の2つのスペックを昨年に引き続き投入し、2019年シーズンのPOTENZA勢の更なる活躍が期待できる。

タイヤの使用本数にも制限があり、1本目と2本目は同一タイヤで走行する事が必要なので、気温や条件の変化にも対応しなければならない。
「競技用タイヤ」としての側面、そして「一般のタイヤ」としての側面。異なる2つの側面を両立させるところに、ジムカーナ用タイヤ開発の難しさがある。