PN2クラスの山野哲也とSA3クラスの西森顕が3連勝! POTENZA装着勢は5クラス制覇!

  • 開催場所:オートスポーツランドスナガワ
  • 開催日:2017年06月17日(土) 〜 2017年06月18日(日)

 全日本ジムカーナ選手権第4戦は、北海道空知地方に位置する砂川市のオートスポーツランドスナガワが戦いの場となる。石狩川の広大な河川敷を利用したフラットなコースで、前半は奥のミニサーキットの部分で外周・内周をほぼフルに使った高速セクション、後半は手前にある広場のパイロンセクションで複数のターンをこなしてゴールという設定。


 決勝日は朝から快晴。朝晩はまだ寒い北海道ではあるが日中は暖かく、競技が始まる頃には気温は23℃まで上がる。しかし、朝のうちは穏やかだった風が徐々に強まり、お昼頃には強風が吹き荒れる状況。
日射しは強いものの風の影響で路温は36℃までしか上がらない中、70台の熱戦が繰り広げられた。


 その中でもPNクラスではRE-05Dを履くPOTENZA装着勢が活躍。PN2クラスでは山野哲也(アバルト124スパイダー/ブリヂストン)が優勝。PN3クラスではユウ(86/ブリヂストン)が優勝と、3クラス中2クラスを制覇。
RE-05Dのポテンシャルの高さを示す結果となった。


 また、RE-11Sを履くSA・SCクラスのPOTENZA装着勢は、全車が駆動輪にTYPE WH2を選択。粗い路面に適したコンパウンドの特性を活かし、SA3クラスでは西森顕(NSX/ブリヂストン)が優勝、SA4クラスでも菱井将文(ランサー/ブリヂストン)が優勝。更にSCクラスでも西原正樹(WRX/ブリヂストン)が優勝と、5クラス中3クラスを制覇。PNクラスと合わせ、今大会の全8クラス中5クラスを制覇する強さを示した。





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<PN2クラス優勝、POTENZA RE-05D装着>
(2006年以降にJAF登録された1600cc超の2WD車。改造範囲が最も狭い) 山野哲也(アバルトスパイダー124/ブリヂストン)が、1本目にトップタイムをマーク。2本目は路面状況の悪化でタイムダウンしたものの、ライバルを寄せ付けない1.4秒の差をつけて優勝。第2戦から3連勝で、しかも2位との差を少しずつ拡げての快進撃。


●山野哲也「ここスナガワの第4戦はシーズンの山場であり、この山を越えられるか越えられないかでシーズン後半の景色が変わってくる大事な一戦と捉えていました。アバルト124スパイダーとRE-05Dとの組み合わせでは初めてとなるコースですが、金曜日から路面とのマッチングが良く、クルマのセットアップも楽にできました。今日も路面をしっかりとグリップしてくれ、リスクの高いコーナーも安心して攻めて行けたのが勝因ですね。シーズン後半に向けていい景色が見えてきました。この調子でシリーズチャンピオンを獲れる様に更に頑張っていきます。」

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<PN3クラス優勝、POTENZA RE-05D装着>
(2012年以降にJAF登録された1600cc超の新型2WD車。改造範囲が最も狭い)
第1戦・第2戦で優勝しているユウ(86/ブリヂストン)だが、第3戦は2本ともパイロンタッチを犯して下位低迷。今回はミスをしないと誓って北海道に乗り込んできたものの、1本目はまさかのミスコース。しかし、今季のユウは強い。2本目は冷静沈着に走ってトップタイムをマークし、3勝目を挙げる。また、西野洋平(86/ブリヂストン)も3位に入り、表彰台の一角を占めた。


●ユウ「1本目はクルマが思わぬ挙動をしたので、それに気を取られてコースを見失ってしまいました。しかし、ミスコースをしたのがスタートしてすぐだったこともあり、2本目に向けてタイヤをいい状態で温存できたのが結果的には良かったのかなと思います。このコースはタイヤの性能を引き出す使い方がいつもと違うので、それに合わせる走りをするのに苦労しましたが、2本目はキッチリ合わせられたので勝つことができました。」

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<SA3クラス優勝、POTENZA RE-11S TYPE WH2装着>
(1,600cc超の後輪駆動車。改造範囲が広い)
パイロンタッチマイスターと自ら呼ぶ西森顕(NSX/ブリヂストン)が、1本目に驚異的なタイムを出すもゴール直前のパイロンに触ってマイスターぶりを発揮。しかし、2本目はパイロンに触らず丁寧に走り切り、トップタイムをマークして3連勝。2位には第1戦で優勝している渡辺公(NSX/ブリヂストン)が入り、POTENZA装着勢が1-2位を占めた。


●西森顕「スナガワの路面は粗いので、今日は前後とも新品のWH2を投入しました。1本目はタイヤを信頼して攻めることができたのですが、攻め過ぎて最後の最後に2センチパイロンに寄り過ぎてしまいました。でもそれくらいの精度で攻めることができたというのは2本目に向けての安心材料でした。2本目はパイロンに触らない様にマージンをとって走ったのですが、マージンをとる走りなんて普段しないものですから案の定失敗した箇所もありました。だから1本目に出したタイムは出ませんでしたが、勝ててよかったです。」


<SA4クラス優勝、POTENZA RE-11S TYPE WH2装着>(4WD車。改造範囲が広い)
昨年のN3チャンピオン菱井将文(ランサー/ブリヂストン)と昨年のSA3チャンピオン津川信次(ランサー/DL)が接戦を繰り広げるこのクラス。1本目は菱井がトップタイムをマークするも、津川も1/10秒差まで迫るタイムを出す。2本目、菱井はパイロンタッチ。しかし津川もパイロンタッチで、1本目のタイムで勝敗が決まった。また、3位には飯坂忠司(ランサー/ブリヂストン)が入った。


●菱井将文「今日は風が強くて砂埃が多く、ちょっとグリップは低いかなぁと思っていたのですが、意外にグリップしましたね。特に前半区間はかなりのグリップ感がありました。後半のパイロンセクションはちょっとグリップ感がなかったので津川選手に追いつかれましたが、前半引き離していた分で前にいることができました。2本目はタイムアップが難しいと思っていましたので、1本目のタイムで逃げ切れたのは計算通りです。それにしても今季は強いライバルがいるので楽しいです。次戦も頑張ります。」




<SCクラス優勝、POTENZA RE-11S TYPE WH2 装着>(改造範囲がかなり広い)
第1戦・第2戦で優勝している西原正樹(WRX/ブリヂストン)だが、第3戦では歯車が噛み合わず9位止まり。今回も1本目は3位と出遅れたが、2本目に起死回生の策を講じてトップタイムをマークし、3勝目を挙げる。


●西原正樹「今週は本当に苦労しました。金曜日から何をやっても空回りで、今日も1本目は特にターンセクションで遅く、このままでは2本目にタイムアップするのは難しいと思って足回りを全交換して2本目に挑みました。それが功を奏しましたね。まだSA4クラスのタイムに届いていないので課題は残っているものの、勝ててほっとしました。今季はまだ1回しかオーバーオールタイムを出していないので、次戦以降はSCクラスらしくオーバーオールタイムを出して優勝できる様に頑張りたいです。」


★ブリヂストン レースタイヤエンジニア 高橋尚幸
 「河川敷に設営されたコースの為、強風で舞った砂がコースを覆いました。加えて、後半のパイロンセクションでは前半と路面粗さが変化している為、各ドライバーは路面情報を掴むことに苦労したようです。このような難しい状況下でPNクラスでは山野選手(PN2)、ユウ選手(PN3)が、RE-05Dのグリップ性能を最大限に引き出し見事優勝。SA・SCクラスでは高温向けのWH2スペックを選択し、西森選手と渡辺選手(SA3)がワンツー、菱井選手(SA4)、西原選手(SC)が優勝を手にしました。  次戦は7月に美川で開催となりシーズン折返しの第5戦です。引き続き応援よろしく願い致します。」


※タイヤ装着シェア(併催クラスを除く総出場台数70台中)BRIDGESTONE:20台(28.6%)/DUNLOP:26台(37.1%)/YOKOHAMA:23台(32.9%)/AVON:1台(1.4%)

レース結果

コース:オートスポーツランドスナガワ

[PN-1クラス]

決勝

  • 開催日:2017/06/17
  • 天候:Fine
  • 路面:Dry
  • 路面温度:1回目:34℃ 2回目:34℃
  • 決勝出走:12
  • 完走:12
順位 No ドライバー タイヤ チーム マシン シャシー エンジン 周回数 Delay(Lap) ベストタイム ベストラップ タイム
1 11 福田 大輔 DL マツダ ロードスター 1 1:44.774
2 12 斉藤 邦夫 YH マツダ ロードスター 1 1:45.067
3 8 深川 敬暢 DL マツダ ロードスター 1 1:45.695
4 7 小林 キュウテン YH マツダ ロードスター 2 1:46.397
5 9 上野 健司 DL マツダ ロードスター 1 1:46.742
6 5 いながわ ひろゆき BS Bridgestone スズキ スイフト 2 1:46.770
7 10 箕輪 雄介 YH スズキ スイフト 1 1:46.892
8 6 勝野 佑紀 YH スズキ スイフト 2 1:47.339
9 3 中村 伸造 DL マツダ ロードスター 1 1:48.664
10 4 宮本 雅樹 YH スズキ スイフト 2 1:49.168

レース結果

コース:オートスポーツランドスナガワ

[PN-2クラス]

決勝

  • 開催日:2017/06/17
  • 天候:Fine
  • 路面:Dry
  • 路面温度:1回目:32℃ 2回目:33℃
  • 決勝出走:8
  • 完走:8
順位 No ドライバー タイヤ チーム マシン シャシー エンジン 周回数 Delay(Lap) ベストタイム ベストラップ タイム
1 17 山野 哲也 BS Bridgestone アバルト124スパイダー 1 1:44.391
2 16 工藤 典史 YH ホンダ シビック FD2 1 1:45.826
3 20 松本 悟 YH ホンダ シビック FD2 1 1:46.309
4 15 松本 敏 DL ホンダ シビック FK2 2 1:46.558
5 19 河本 晃一 BS Bridgestone ニッサン フェアレディZ 1 1:46.612
6 13 志賀野 浩 BS Bridgestone ニッサン フェアレディZ 2 1:47.306
7 18 坂中 真一郎 DL ホンダ シビック FD2 2 1:47.833
8 14 折茂 紀彦 DL ホンダ シビック FK2 2 1:48.064

レース結果

コース:オートスポーツランドスナガワ

[PN-3クラス]

決勝

  • 開催日:2017/06/17
  • 天候:Fine
  • 路面:Dry
  • 路面温度:1回目:36℃ 2回目:33℃
  • 決勝出走:12
  • 完走:12
順位 No ドライバー タイヤ チーム マシン シャシー エンジン 周回数 Delay(Lap) ベストタイム ベストラップ タイム
1 31 ユウ BS Bridgestone トヨタ 86 2 1:44.641
2 29 天満 清 YH マツダ ロードスター RF 2 1:45.121
3 30 西野 洋平 BS Bridgestone トヨタ 86 2 1:45.243
4 32 川北 忠 DL スバル BRZ 1 1:45.408
5 28 山口 克之 DL トヨタ 86 1 1:45.943
6 27 佐藤 宏明 DL トヨタ 86 1 1:46.584
7 25 野口 泰通 DL トヨタ 86 2 1:47.069
8 23 陰地 哲雄 YH マツダ ロードスター RF 1 1:47.628
9 26 阪本 芳司 BS Bridgestone スバル BRZ 2 1:48.070
10 24 印南 靖志 YH マツダ ロードスター RF 2 1:49.168

レース結果

コース:オートスポーツランドスナガワ

[SA-1クラス]

決勝

  • 開催日:2017/06/17
  • 天候:Fine
  • 路面:Dry
  • 路面温度:1回目:33℃ 2回目:33℃
  • 決勝出走:12
  • 完走:12
順位 No ドライバー タイヤ チーム マシン シャシー エンジン 周回数 Delay(Lap) ベストタイム ベストラップ タイム
1 43 小武 拓矢 YH ホンダ CR-X 2 1:42.950
2 38 服部 諒一 DL ホンダ CR-X 1 1:43.213
3 42 橋本 克紀 BS Bridgestone ホンダ シビック EK9 1 1:43.351
4 44 志村 雅紀 YH ホンダ シビック EK9 2 1:43.654
5 41 近藤 岳士 YH ホンダ CR-X 2 1:43.722
6 40 一色 健太郎 DL ホンダ シビック EK9 2 1:44.249
7 36 阿戸 幸成 YH ホンダ シビック EK9 1 1:44.802
8 35 成瀬 悠人 YH ホンダ シビック EK9 2 1:45.197
9 37 富岡 誠 YH ホンダ CR-X 1 1:45.339
10 39 安木 美徳 BS Bridgestone ホンダ シビック EK9 1 1:45.668

レース結果

コース:オートスポーツランドスナガワ

[SA-2クラス]

決勝

  • 開催日:2017/06/17
  • 天候:Fine
  • 路面:Dry
  • 路面温度:1回目:34℃ 2回目:34℃
  • 決勝出走:5
  • 完走:5
順位 No ドライバー タイヤ チーム マシン シャシー エンジン 周回数 Delay(Lap) ベストタイム ベストラップ タイム
1 48 朝山 崇 DL ホンダ インテグラ DC2 2 1:43.547
2 47 高江 淳 DL ホンダ インテグラ DC2 1 1:44.105
3 49 澤平 直樹 YH ホンダ インテグラ DC2 2 1:44.204
4 46 小林 規敏 DL ホンダ インテグラ DC2 2 1:44.374
5 45 石川 晋 BS Bridgestone ホンダ インテグラ DC2 1 1:49.373

レース結果

コース:オートスポーツランドスナガワ

[SA-3クラス]

決勝

  • 開催日:2017/06/17
  • 天候:Fine
  • 路面:Dry
  • 路面温度:1回目:34℃ 2回目:34℃
  • 決勝出走:6
  • 完走:6
順位 No ドライバー タイヤ チーム マシン シャシー エンジン 周回数 Delay(Lap) ベストタイム ベストラップ タイム
1 53 西森 顕 BS Bridgestone ホンダ NSX 2 1:41.099
2 55 渡辺 公 BS Bridgestone ホンダ NSX 2 1:41.617
3 54 小俣 洋平 DL マツダ RX-7 2 1:41.809
4 52 堤 信久 YH ホンダ NSX 2 1:44.241
5 51 久保 真吾 DL ロータス エキシージS 1 1:44.556
6 50 佐藤 透 BS Bridgestone ホンダ S2000 1 1:47.266

レース結果

コース:オートスポーツランドスナガワ

[SA-4クラス]

決勝

  • 開催日:2017/06/17
  • 天候:Fine
  • 路面:Dry
  • 路面温度:1回目:34℃ 2回目:34℃
  • 決勝出走:6
  • 完走:6
順位 No ドライバー タイヤ チーム マシン シャシー エンジン 周回数 Delay(Lap) ベストタイム ベストラップ タイム
1 60 菱井 将文 BS Bridgestone 三菱 ランサーエボリューション 1 1:39.222
2 61 津川 信次 DL 三菱 ランサーエボリューション 1 1:39.351
3 59 飯坂 忠司 BS Bridgestone 三菱 ランサーエボリューション 1 1:41.738
4 56 村上 公一 YH 三菱 ランサーエボリューション 2 1:42.236
5 57 金本 辰也 DL 三菱 ランサーエボリューション 1 1:42.474
6 58 佐藤 裕樹 DL 三菱 ランサーエボリューション 1 1:43.532

レース結果

コース:オートスポーツランドスナガワ

[SCクラス]

決勝

  • 開催日:2017/06/17
  • 天候:Fine
  • 路面:Dry
  • 路面温度:1回目:34℃ 2回目:34℃
  • 決勝出走:9
  • 完走:9
順位 No ドライバー タイヤ チーム マシン シャシー エンジン 周回数 Delay(Lap) ベストタイム ベストラップ タイム
1 68 西原 正樹 BS Bridgestone スバル インプレッサ WRX 2 1:40.519
2 70 大橋 渡 DL スバル インプレッサ WRX 2 1:40.904
3 64 田辺 剛 DL 三菱 ランサーエボリューション 1 1:41.658
4 67 小川 謙輔 DL スバル インプレッサ WRX 2 1:42.067
5 69 山越 義昌 BS Bridgestone ホンダ シビック EG6 1 1:42.787
6 65 野原 博司 YH ホンダ CR-X 1 1:43.923
7 66 久保田 尊治 BS Bridgestone ホンダ シビック EG6 2 1:45.196
8 62 山梨 俊二 AV トヨタ カローラ レビン 1 1:46.317
9 63 町田 和雄 YH ホンダ シティ 1 1:47.244