ロードスター・パーティレースⅢ 東日本 NCシリーズ　Rd.1

5月5日の「筑フェス（筑波フェスティバル）」で開幕予定だった東日本シリーズだが、ジャスト4カ月のディレイでようやく今シーズンの戦いが始まった。恒例の「第31回メディア対抗ロードスター4時間耐久レース」のサポートイベントとしての開催だ。NCシリーズのエントリーは16台。朝の天候は曇り時々晴れ。時おり吹く風が爽やかに感じられる、まずまずのコンディションとなった。

●予選
8時50分からのNCシリーズの予選は、順位が目まぐるしく変わる激しい戦いとなった。ポールポジションを獲得したのは1分10秒262を出した#195 中島優太。先日の合同テストでも2番手タイムを記録した期待のルーキーが輝いた。同じく初参戦の#69 相澤康介と、#196 田口諭史が続いた。予選4位から6位までは#15亀山晃代、#5入江直、#7佐久間行雄という優勝経験者たちが並んだ。果たして、決勝での挽回はなるだろうか？

●決勝
12時11分にスタートしたNCシリーズ決勝は、オープニングラップに異変が発生。ポールの中島は先頭を守るが、予選2位と3位の相澤と田口はクラッチミートに失敗。4番グリッドの亀山がアウト側から、5番グリッドの入江がイン側から抜きにかかる。田口はここで順位を落とし、かろうじて2番手にとどまった相澤も第1ヘアピンでコントロールを失い、結局は中島→入江→相澤→亀山→佐久間→田口の順番でオープニングラップを終えた。

さらにドラマは続く。運も味方した2017年の全国NCチャンピオン、入江は2周目の最終コーナーで中島がわずかに失速したのを見逃さなかった。3周目の第1コーナーでイン側から並びかけて、ここで先頭に立つ。抜かれた中島もあきらめず、相澤もその直後を追走。トップ3台のバトルはファイナルラップまで続いたが、逆転には至らなかった。
戦い終えた表彰台には中島と相澤を従えて、おなじみ入江ファミリーが一番高いところを独占。以下、最後までバトルした亀山と佐久間、田口までが入賞となった。

優勝した入江選手コメント
「今日は田口さんと中島さんが自分にスペースを残してくれたので勝てました。あと、NCに新しい仲間が増えたことが嬉しいです」と、ライバルへの感謝を真っ先に語った。またタイヤについては「新しいアドレナリンの004は、昨年までの003とは違う走り方が速さに繋がる気がします。キーワードは“小回り”じゃないでしょうか…」とコメント。パーティレーサーの皆さんは要チェックかもしれない。

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