ロードスター・パーティレースⅢ 西日本 NDシリーズ Rd.2

●決勝
朝の予選のセカンドベストによる第2戦のグリッドは、ポールシッターの山下と2番グリッドの中川は変わらず。3番グリッドは末金で4番グリッドが構井、さらに杉野と長田が続く。上位6名のうち中川と構井がクラブマンクラス、残る4名がシリーズクラスという内訳になった。さらに岡山マイスターと言うべき本多が、15番グリッドからのスタートでどこまで追い上げるかにも注目したい。

第2戦の決勝は、ほぼオンタイムの15時3分にスタートが切られた。フロントローの2台は順位を守るが、オープニングラップからジャンプアップを果たしたのは杉野で、2台を抜いて3番手に浮上。さらに構井もシリーズクラスの末金を逆転するが、後方集団では本多が早くも4台をパスして総合11位まで順位を挽回した。さらに2周目に入ると、中川がトップの山下を1秒以内に追い詰めると同時に、第1戦優勝の長田もペースアップし、末金を抜いて総合5位までポジションアップした。さらに前を行く構井を激しく攻め立ていると、ここで中川がピットロードへマシンを運んだ。残念ながら反則スタートによるドライブスルーペナルティで3周目終了時点で総合14位まで後退してしまう。これで一気に楽になったのが山下、2番手の杉野とは2秒以上のギャップが築けた。その背後には構井を3周目にかわした長田が迫る。さらに4年連続チャンピオンの本多が、4周目に末金をかわして総合5位に浮上し10台抜きを達成した。ラスト2周で、2位を争う杉野と長田の超接近バトルが勃発。7周目終了時点でギャップは0.077秒となり、テールtoノーズからサイドbyサイドの連続。ファイナルラップの最終コーナーでは長田がイン側にノーズを突っ込んで並びかけ、ゴールラインでは0.046秒という際どい勝負に持ち込むが、ここは杉野の意地が勝ち2位を死守した。総合の4番手は、再び中川の脱落でクラブマンクラスの首位に立った構井。さらにシリーズクラスの本多、末金、加藤と続き、総合8位のポジションで中原がチェッカーを受けてクラブマンクラスで2位に入賞。そしてシリーズクラス2台を挟んで、長谷川がクラブマンの3位。そしてクラブマンの4位にはペナルティを受けた中川が諦めずに順位を挽回して滑り込んだ。

ところが、トップチェッカーで初優勝かと思われた山下のマシンにタイヤ規定違反が発覚し失格処分となったことで、第2戦のシリーズクラスは杉野が繰り上がって優勝となった。以下は長田、本多、末金、加藤と続き、6位には末永が入った。パーティレースで予選と決勝2レースを同一セットのタイヤでというのは初めてのレギュレーションだったが、残念な結末となった。

《シリーズクラス 優勝 杉野選手コメント》
「最後は厳しかったけど、譲りたくない気持ちで頑張りました。今年は西日本でチャンピオンを取りたいですね」

ロードスター・パーティレースⅢの西日本シリーズ第3戦は、9月27日の日曜日に予定している。