舞台は変われど井尻の強さに陰りなし。V3も確定!

  • 開催場所:ツインリンクもてぎ
  • 開催日:2021年12月05日(日) 〜 2021年12月05日(日)
ロードスター・パーティレースⅢ NCシリーズ 交流戦

12月5日、栃木県のツインリンクもてぎでロードスター・パーティレースⅢの交流戦「Friendly Match」が開催。NCシリーズは予選で2番手以降に2秒以上という大差をつけた86号車の井尻 薫が、決勝でも危なげのない走りで逃げ切って今季4勝目。3年連続の東日本チャンピオンも確定させた。

●予選
ロードスター・パーティレースは2016年以来、スポーツランドSUGOの北日本と筑波サーキットの東日本、さらに岡山国際サーキットの西日本という3つのシリーズに分かれて開催されている。それが年に一度だけ、各地区シリーズにも有効な戦いとして一堂に会するのが交流戦だ。初開催は2017年でNDとNCの混走レースだったが、2018年からはNDのみのバトルに限定。開催時期は9月から10月にかけてで、戦いの舞台は静岡県の富士スピードウェイだった。ところが今年は心機一転。NDシリーズに加えてNCシリーズ、NDクラブマンの全クラスを開催。時期も各地区シリーズが全日程を終えた12月となり、栃木県のツインリンクもてぎというのは、2002年から始まるパーティレース史上でも初めてのロケーションだ。したがって本日の最速タイムが自動的に各クラスのコースレコードになる特典も付いた。NCシリーズはNDクラブマンと混走となり、第1レースとして開催された。
公式予選は8時からの20分間。NCシリーズへのエントリーは11台で、NDクラブマン12台との合計23台がアタックに臨んだ。終了直後の8時30分の段階では気温5.4℃、路面温度8.5℃、湿度は46%というコンディションだった。いつもは予選半ばまで待機することの多い井尻だが、今回はライバルたちと同じようなタイミングでコースイン。いきなり叩き出したタイムが2分23秒163。アタック1周のみでもポールを確信して、ピットでの待機に入った。
2B3A1203.JPG
以下、2番手には195号車の中島優太が2分25秒227で続き、2列目には2分26秒台のタイムで163号車の尾崎雄介と44号車の藤貫直之が、
2021_1205-03394.JPG2021_1205-02937.JPG2021_1205-00002.JPG
さらに3列目に13号車の田宮 駿と104号車の内海由多加が2分27秒台で並んだ。2017年のNC全国チャンピオン、5号車の入江 直はアウトラップの3コーナーでスピンしてコースアウト。グラベルにはまってしまい、オフィシャルが牽引してコースへの復帰はできたが、2分28秒034で予選7位に沈んでしまった。

●決勝
交流戦「Friendly Match」第1レースの決勝は、予定よりわずかに遅れて10時44分にローリングスタートで開始。ゴール後に計測した気温は8.1℃、路面温度は22.4まで上がり、湿度は43%というコンディションだった。予選で走行を中止した64号車の古田健二は残念ながらグリッドにつくことができず、7周の決勝は10台での争いとなった。2列の隊列を組んだ状態からシグナルがグリーンに変わり、1コーナーに先頭で飛び込んだのは井尻で、これに若手の中島と尾崎が続いた。
2021_1205-03306.JPG
4番グリッドの藤貫は上位3台のペースについていけない感じで、早くも後続の田宮からロックオン状態のピンチに。また6番グリッドだった内海が2つポジションを落としてしまい、そこに8番グリッドだった24号車の藤澤卓也がジャンプアップしてオープニングラップを通過した。
2周目までは井尻を追う中島が2秒以内の僅差で食い下がったが、3周目に入ったところで力尽きたようにズルズルと後退。一気に4.4秒差に広がって、ここで勝負がついた印象だ。ここからはむしろ3位の尾崎が中島との差を詰めてきたほか、前述の藤貫と田宮の4位争いも毎周のように0.1〜0.3秒差という激アツに。結局はこのままの順位でチェッカーを受け、規定によりNCシリーズは5位の田宮までが入賞となった。
2021_1205-03548.JPG
2B3A1832.JPG

IMG_5692.JPG

優勝した井尻選手コメント
「このサーキットはブレーキに厳しいですね。最後は万一に備えて少しペースを落としました。今年もなんとか全部勝てましたけど、若い皆さんの成長を本当に感じます」
タイヤについて
「今年は練習も含めて2セットで、4レースを戦い終えることができました。ロードスターというパッケージにベストマッチじゃないでしょうか」

レース結果

コース:ツインリンクもてぎ

[NCシリーズ]

決勝

  • 開催日:2021/12/05
  • 天候:Fine
  • 路面:Dry
  • 決勝出走:10
  • 完走:10
  • (4.08km x 7laps = 28.561km)
順位 No ドライバー タイヤ チーム マシン シャシー エンジン 周回数 Delay(Lap) ベストタイム ベストラップ タイム
1 86 井尻 薫 BS Bridgestone e-Jan ロードスター 7 17'04.787
2 195 中島 優太 BS Bridgestone TCR ロードスター 7 17'07.809
3 163 尾崎 俊介 BS Bridgestone エリーヴレーシングロードスター 7 17'10.579
4 44 藤貫 直之 BS Bridgestone Moty'sドン☆ロードスター 7 17'19.282
5 13 田宮 駿 BS Bridgestone TCCタミヤロードスター 7 17'19.451
6 5 入江 直 BS Bridgestone 広島高潤AXIAロードスター 7 17'27.218
7 104 内海 由多加 BS Bridgestone おりこう堂ロードスター 7 17'28.754
8 24 藤澤 卓也 BS Bridgestone ロードスター 7 17'30.969
9 87 村松 佑基 BS Bridgestone タイヤ館EMSCロードスター 7 17'40.240
10 62 TOSHI BS Bridgestone 小原笑店レーシングロードスター 7 17'43.129