新鋭、織田祥平が終盤の逆転劇でデビューウイン

  • 開催場所:岡山国際サーキット
  • 開催日:2022年04月03日(日) 〜 2022年04月03日(日)
ロードスター・パーティレースⅢ 西日本 NDシリーズ Rd.1

4月3日、岡山国際サーキットでロードスター・パーティレースⅢ西日本シリーズの第1戦が行われた。NDシリーズクラスは27歳の新鋭、26号車の織田祥平が予選2番手からの逆転でデビュー戦を飾った。ポールポジションの16号車・上田純司は惜しくも2位。デビュー4戦目の97号車・原山 怜は嬉しい初入賞で3位表彰台となった。

●予選
開幕戦の岡山は昨年に引き続き、「晴れの国」にふさわしい青空に終日恵まれた。今回のエントリーは25台で、NDシリーズクラスには14台が参戦。そのうち26号車の織田祥平、111号車の藤井涼太、193号車の田中健太の3名が、新たにパーティに加わった仲間たちだ。

公式予選は9時30分からの15分間。気温はまだ9.4℃だが路面温度は早くも21.1℃で、湿度57%というコンディションだった。序盤のラップモニター最上段に登場したのは一昨年のチャンピオン、110号車の末金孝夫。タイムは1分57秒992から、さらにアタック2周目に1分57秒729まで削り込む。

しかし、ライバルたちより1周ちょっと遅れてコースインした16号車の上田純司が、いきなり1分57秒535を記録。これでポールポジションを確定させた。デビュー5年目の上田はこれまでSUGOと筑波を主戦場に戦い、2020年の北日本最終戦では優勝も果たしている実力者。今年は「ジャパンツアーシリーズ」への参戦も予定しているため、先月の合同テストで岡山デビューを果たしている。
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予選ではもうひとり、ルーキーの織田も輝いた。アタック2周目に1分57秒787を出して3番手にジャンプアップ。さらにアタック4周目には57秒670で末金を逆転し、2番グリッドをゲット。さらに予選も終盤になってから、今回は58号車をレンタルして参戦したV5王者の本多永一が1分57秒978、97号車の原山 怜も1分57秒988までタイムを削ることに成功。上位5台までが58秒の壁を破った。

ちなみに1分58秒173で予選総合6位となったのは、クラブマンクラスの125号車・村上雄飛。この村上を挟んで7番グリッドからスタートするのが、2019年の北日本チャンピオン、61号車の杉野治彦。この辺りからは決勝でシリーズクラスとクラブマンクラスが錯綜する可能性が高い。より難しく、かつマナーを守った戦いが求められることになる。



●決勝
決勝レースの直前には気温21℃・路面温度27℃・湿度29%となった。ほぼオンタイムの12時48分にオールレッドの5連シグナルが消えてスタート。ポールシッターの上田はまずまずのクラッチミートで、オープニングラップは1.2秒の差を付けてトップで戻ってくる。ところがその後方、1コーナーでいきなり2番手スタートの織田がテールスライドで姿勢を乱してしまう。

これが予選3番手から追走していた末金には不運だった。思わずアクセルを緩めると、その横を後続の本多、原山、さらに村上がスタート直後にかわし、杉野までもが次々に抜き去っていく。続く2周目のヘアピンでは、先行する本多のイン側から原山、アウト側から杉野のスリーワイド状態となり、今回はレンタカーで参戦の本多が自重。杉野→原山→本多という順番に3位グループが変化した。さらに3周目のバックストレートで原山が杉野をロックオン。続くヘアピンでは杉野が無理にインを閉じなかったので、原山が3位に浮上した。


この3周目から5周目にかけて、トップの上田と2番手の織田のギャップが1秒以内に縮まる一方で、織田と3位グループ(原山→杉野→本多→45号車・黒原崇正→末金までの5台)との間隔が3.9秒、4.4秒、5.4秒というように、大きく広がってしまった。

そして迎えた6周目の最終コーナー。アンダーステアを出してしまった上田がアクセルを緩めた隙を、狙っていた織田が見逃すはずがなかった。
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短い岡山のホームストレートだが、コントロールラインを0.027秒早く駆け抜けた織田が、7周目の1コーナーでは抜け出して前に出る。上田も諦めずにテールtoノーズで迫るも、8周終了のチェッカーフラッグを0.297秒だけ先にくぐったのは織田の方だった。
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総合とNDシリーズの3位には原山がそのまま粘りきってポディウムに登壇。
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以下、杉野、本多、末金というシリーズチャンピオン経験者が4位から6位までの入賞となった。

2022_0403-01701.JPG●優勝した織田選手コメント
「自分は追う立場だったので気楽でした。最終コーナーでチャンスがあるかもというアドバイスをオーナーの村上(博幸)さんに頂戴していたのが、バッチリでしたね。ラッキーでした」

西日本シリーズの第2戦はここ岡山国際サーキットで、6月26日に開催予定。またパーティレースの次の戦いは早くも翌週の4月10日、宮城県のスポーツランドSUGOで北日本シリーズの開幕戦と同時に、今シーズンから始まった「ジャパンツアーシリーズ」の第1戦がダブルタイトルマッチで行われる。
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レース結果

コース:岡山国際サーキット

[NDシリーズ]

決勝

  • 開催日:2022/04/03
  • 天候:Fine
  • 路面:Dry
  • 決勝出走:14
  • 完走:14
  • (3.703km x 8laps = 29.624km)
順位 No ドライバー タイヤ チーム マシン シャシー エンジン 周回数 Delay(Lap) ベストタイム ベストラップ タイム
1 26 織田 祥平 BS Bridgestone Mm有紗NUTECロードスター 8 15'59.100
2 16 上田 純司 BS Bridgestone 上伸物流 ロードスター 8 15'59.397
3 97 原山 怜 BS Bridgestone RWR #5ロードスター 8 16'04.242
4 61 杉野 治彦 BS Bridgestone キューブRガレージロードスター 8 16'05.339
5 58 本多 永一 BS Bridgestone Eds G山根 ロードスター 8 16'05.736
6 110 末金 孝夫 BS Bridgestone K-MAX電材一番ロードスター 8 16'06.622
7 45 黒原 崇正 BS Bridgestone HSR建具屋datロードスター 8 16'08.660
8 33 恵木 勇哉 BS Bridgestone プロフィLOVCAロードスター 8 16'11.602
9 67 鎌田 昌弘 BS Bridgestone Team634ロードスター 8 16'12.551
10 56 小林 太一 BS Bridgestone youサービスロードスター 8 16'13.674
11 193 田中 健太 BS Bridgestone マ人倶楽部KMRロードスター 8 16'14.433
12 99 藤井 義豪 BS Bridgestone Mm&MT ロードスター 8 16'21.431
13 170 桑野 祐希 BS Bridgestone スピリットEOFロードスター 8 16'38.188
14 111 藤井 涼太 BS Bridgestone あかばん!FUACロードスター 8 17'25.434